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ドイツ・デュッセルドルフの年間の気温・天気と季節別の服装

デュッセルドルフ

日本から遠く離れたドイツにも、四季はあります。ですが日本のそれとは異なる点も多いので、実際にドイツを訪れることになったなら、やはり天候に関する最低限の下調べは必要になります。

現地で快適に過ごすためにはどのような服装や装備が適切か、わからないことも多いですよね。この記事では、ドイツの中でも特に日本人が多く住む町デュッセルドルフの気候と天気について、季節ごとにご紹介します。

目次

デュッセルドルフの冬(10月、11月、12月、1月、2月3月)

デュッセルドルフの冬

まずは4つの季節の中で最も長い期間続く「冬」について解説したいと思います。

冬の期間中通して注意すべき点

毎年10月頃からインフルエンザや風邪ウィルスが猛威を振るいだし、3月まで続きます。ドイツをはじめ西欧諸国ではマスクをする習慣がないため、感染病対策は困難を極めます。

しかも日本のように「インフルエンザにかかったら5日は自宅療養」などという一般論も存在しません。それぞれが自分の判断で出歩くか否かを決めます。

私は図書館で向かいに座ったご婦人に、卓上に置いた私のマフラーの上にゴッホンゴホンと咳をされ、その数時間後にインフルエンザが発症したことがあります。

ドイツでは病欠は有給とは別扱いになります。そのため、インフルエンザでも風邪でも、とにかく体調が悪いのであれば遠慮なく仕事を休んで問題ありません。

例えば私の職場では、年間6週間までの日数であれば病欠は100%のお給料と共に保証されています。

寒さ対策・服装・装備

ドイツの冬は日照時間がとても短いこともあり、健康を維持するのは容易ではありません。整った食生活や適度な運動を心がけ、サウナで免疫力アップを図るなどの努力が必要です。

ドイツの冬は北海道並みです。ダウンコートと温かブーツをしっかり着込んで出かけなければ体の芯が身震いします。日本ではオシャレのために帽子をかぶる人がほとんどだと思いますが、ドイツでは防寒のための必須アイテムです。

私は11月ころから、うっかり帽子無しで出かけてしまおうものなら寒さのため頭痛がします。

12月ころからは雪やみぞれの降る頻度も高くなるので、フード付きのコートや傘が手放せなくなります。

月ごとの天候

デュッセルドルフの街

10月

本来ドイツでは、10月も冬だと言ってしまってもよいほど冷え込みます。しかし、今年は珍しく10月の半ばまでポカポカとした日差しを楽しむことができました。例年10月は寒く、暖房なしでは過ごせません。

 

月ごとの平均気温だけを見ると10度前後となっていますが、温かいのは昼間のほんの数時間だけ。朝晩は真冬のコートが必要です

11月・12月

日本では「11月はまだ秋」という印象があると思いますが、ドイツの11月はもうすっかり冬です。木々は葉を落とし、雪も降り始めます。12月に入るとさらに日照時間が短くなり気温が下がり、月間の平均気温は5度前後になります。

1月・2月

いわずもがな、寒い時期が続きます。年間を通して最も寒いのが1月、2月です。前項でお伝えしたように、防寒対策をしっかりし、何よりメンタルのケアを大事にしましょう。

暗く寒い冬が長く続くドイツで前向きに人生を楽しむには、意識して努力する必要があるのです。私は冬は夏以上に身体を動かすようにしています。毎日スポーツジムに通い汗を流し、サウナで身体を温めリラックスします。

体調管理の側面も大きいですが、メンタルケアとしても大いに効果を感じています。

3月

少し寒さが和らいできて、日照時間も長くなり、太陽の有難みを感じることができます。とはいえ、桜が開花する日本の春とは比べ物にならないくらいまだまだ寒い日が続きますし雪も降ります。

ドイツでは3月までをおおまかに「冬」として括っていいでしょう。

デュッセルドルフの春(4月、5月)

デュッセルドルフの春

デュッセルドルの春の魅力

長い冬を乗り越え、町全体が華やぎだします。庭園に花々が咲き誇り、日本との親交が深いデュッセルドルフでは日本の桜もたくさん見られます。月間日照時間は冬の倍に跳ね上がり、観光客も増え、活気で溢れます。

注意すべき点

旅行で来る人は心配しなくてもいいと思いますが、長期滞在でドイツに来る方は花粉症の発症を覚悟しましょう。私もドイツ移住後3年間はまったく症状が出ず、喜んでいました。が、4年目で発症しました。

日本とは違う種類の花粉のようで、周りの日本人に聞いても何年かしてから発症した、という人が多いです。春が短い分、花粉症の期間も短いのが救いです。私の場合は3月から4月頭くらいまでは点鼻薬などが必要になります。

服装・装備

暖かくなるとは言え、寒暖差が激しいのがデュッセルドルフの春です。朝晩にはまだコートが必要ですし、昼間はTシャツなどで過ごせるよう、着脱可能な重ね着することをおすすめします。

4月

一年を通して最も降水確率が低い月です。小春日和が続き、快適に過ごすことができます。ですが朝晩は冷えるので、暖房はまだ必要です。

5月

ここでは5月を「春」に分類しますが、突如30度を超える夏日が現れることがあります。日数は多くはありませんが数日間だけ急激に気温が上がり、太陽光が肌に痛く感じられます。

デュッセルドルフの夏(6月、7月、8月)

デュッセルドルフの夏

デュッセルドルの夏の魅力

デュッセルドルフの夏は基本的に過ごしやすいです。湿度が低いため気温が高い日でも息苦しいような暑さは感じません。冷房の入っていない家や施設、お店も数多く存在します。ですが近年では異常なほど気温が上昇する日があるのも事実です。

「ドイツの夏は涼しい」という常識がくつがえりつつあります。とはいえ、35度を超すような真夏日は1週間程度のみで、日本のように夏中苦しめられることはありません。昼間は真夏日でも朝晩は気温が下がるので、寝苦しい熱帯夜とは無縁です。

私個人の見解ですが、デュッセルドルの夏に関して、特筆すべき悪いところは見当たりません。強いて言うならば、真夏日が数日間続くとスコールが降ることがあるので、天気予報は毎日出かける前にチェックした方がいいでしょう。

服装・装備

ドイツでは日傘をさす人はいません。ごくまれに東洋人観光客がさしているのを見かけますが、かなり浮きます。日よけ対策には帽子や日焼け止めを使用しましょう。

6月・7月

日本では8月が夏のピークという印象がありますが、ドイツには梅雨がないため6月からカラッと晴れて気温が上がり、夏のピークを迎えます。年間を通して最も暑い数日間は、この2か月に集中します。

8月

8月に入るとドイツはもう秋の空気に包まれます。過ごしやすい気候の日がまだ続きますが、気温は落ち着いてきて真夏日もなくなってきます。

デュッセルドルフの秋、9月

デュッセルドルフの秋

8月末からすでに秋になりますが、月ごとに括るならば9月がドイツの短い秋と言っていいでしょう。

9月

どんどん気温が下がり、日が短くなります。夏を満喫したドイツ人たちのテンションも徐々に下がっていきます。9月末には暖房が必要な日も出てくるほど寒くなります。薄手のコートやブーツが必要な季節です。

おすすめの季節

春

ここまでデュッセルドルフの四季を振り返ったうえで、私がおすすめしたい季節はやはり春です。4月末から5月いっぱいあたりが、観光にうってつけのベスト・シーズンです。

日が長くなるので長い一日をゆっくり観光に当てることができますし、天候も安定し、草花が町を美しく彩っているので、街並みがより一層美しく目に写ります。

冬の寒さと昨今の夏の異常なまでの暑さのリスクを避け、春のドイツをぜひ楽しんでいただければと思います。

まとめ

この記事では、私がこの5年間で見てきた経験に個人的な考察を交えて、デュッセルドルの四季をまとめて解説させていただきました。もちろん年ごとに気温や天気には変化がありますし、例外的な天候が見られることもしばしばあります。

それでも間違いなく言えることは、どの季節においても日本と比べてドイツでは温度差が激しいという点です。観光などでデュッセルドルを訪れる際には、ぜひその点を踏まえて服装の準備をしてくださいね。

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この記事を書いた人

オペラ歌手・メッゾソプラノ 2013年よりドイツ・トリーア市在住 イタリア、フランス、ドイツを中心に活動中

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