ミュンヘンでSIMカードを使おう。料金、おすすめSIM、購入&利用方法

SIMカード ドイツ生活・移住

南ドイツを代表する観光地のミュンヘンは、旅行者のみでなく留学生にも人気のスポットです。そして外国に滞在するときに気になるのが、インターネットが使用できるかどうかです。

短期の滞在なら市内のWi-Fiで十分ですが、長期で滞在するのならドイツで使用できるSIMカードを購入しておきましょう。

今回は、長期滞在者に向けて、ドイツのSIMカード事情、おすすめのSIMカード、ミュンヘンでSIMカードの購入ができるお店などをご紹介していきます。

ドイツのSIMカード概要

SIMカード

長期滞在者向け

ドイツ国内でSIMカードを購入するにはどうすればよいのでしょうか。2017年までは旅行者でも簡単に購入・使用することができたSIMカードですが、2017年7月よりテロ対策のため、新規のSIMカードの販売について規制強化が行われています。

パスポートだけでは購入できなかったり、登録・開設ができなかったりするので、数日の旅行でしたらSIMカードを購入する必要はないでしょう。

短期滞在でもスマホを自由に使いたいなら

どうしてもSIMカードが欲しい場合は、アマゾンでも購入可能です。また、日本からポケットWIFI(グローバルWiFi)などの持参も可能です。

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ミュンヘンのWi-Fi環境

ミュンヘンでは主要な観光地であるマリエンプラッツで必ずWi-Fiが繋がりますし、Wi-Fiを使用できるお店(書店、マクドナルドなど)も多いので、旅行するだけなら困ることはあまりありません

ここでは、ミュンヘンに1ヶ月以上滞在する人に向けて、SIMカードの購入方法、利用方法をご紹介します。

ミュンヘンでのSIMカード購入方法

ミュンヘン

Wi-Fiサービスはある程度存在するとはいえ、長期滞在するならSIMカードを用意しておきたいもの。

それでは、ミュンヘンで「SIMカードを手に入れたい!」と思ったとき、どこに行けばよいのでしょうか?そのときに持っていくべき書類と合わせてみていきましょう。

購入可能な場所

ミュンヘン市内でSIMカードを購入できる場所は、観光地その他にある通信キャリアのお店、またはスーパーマーケットや家電量販店などです。販売している場所は非常に多く、「どこに行ってもない」ということだけはないでしょう。

ただし、前述した通り、以前はスーパーマーケットや家電量販店でも簡単にSIMカードを購入し、使うことができていましたが、2017年の規制強化によって購入が難しくなっています。

日本のパスポートを見せるだけでは購入できなくなっており、長期滞在者であっても面倒に感じることもあるでしょう。

スーパーマーケットでは、購入規約や開設方法について店員が詳しくない場合もあり、外国人だから「売れません」と言われる場合もあるかもしれません(信じられないかもしれませんが、実際に「分からないからあなたには売れない」という適当な対応をする店員がドイツにはいます)。

登録や開設が確実な通信キャリアのお店で購入するのが最もおすすめです。

必要書類

2017年以降、SIMカードを購入するために、パスポートなどのID以外にも、ドイツ国内の住所地を滞在住所とし、それを第三者が証明することが義務付けられました。

渡独後一週間以内に住民届を提出する必要がありますが、その時発行される住民票があれば、これが有効です。

この住所地については、滞在ホテルでもよいようですが、あらかじめホテルでの滞在証明書をもらっておく必要があります。「旅行で数日しかいないけれど絶対SIMカードは必要!」という方はホテルに書類を作成してもらえばよいでしょう。

登録・開設の方法

登録・開設に関する必要手続きは、購入時またはオンラインや郵送にて行うことが可能です。最も簡単なのは通信キャリアのお店や家電量販店で、購入と同時にこの作業をしてもらうことです。

(必要書類を渡せば、よほどのことがない限りしてくれます。)

スーパーマーケットで登録作業をしてもらうこともできますが、前述した通り詳しくない店員も、忙しさのあまり手が回らない店員もいるので、通信キャリアの店でしてもらうのが最も効率的です。

オンライン登録では、オンライン認証としてコミュニケーションセンターとビデオ電話を繋いで本人確認をするため、言葉の壁がありハードルが高いと思われます。

郵送やメールなどで必要書類を送るのも、事務処理に時間がかかるのでおすすめできません。

ドイツ国内の主要通信キャリア

ドイツ国内では、Telekom、Vodafone、O2の3社が大手通信会社として圧倒的なシェアを誇ります。

Telekom

Telekom

ドイツ国内最大手の通信会社です。ミュンヘン市内でも主要な駅、観光地付近には必ずあります。4G/LTEのカバー範囲が大手3社の中で1番広いのがここ。日本のキャリアでいうと、docomoのような立ち位置です。Wi-Fiサービスも提供されています。

ただし、購入時の登録が厳しいというネットの噂もあり、「Telekomのお店で開設してもらうために非常に苦労した」という話も聞きます(店員によってこれは大きく変わると思われます)。

Vodafone

Vodafone

こちらもミュンヘン市内のどこにでもあります。筆者が使っていたのもこの通信キャリア。日常使い勝手が悪いことは、ほぼありませんでした。

Telecomより開設のための登録が容易だそうです。旅行者ならTelecomよりこちらを選んだ方がよいかもしれません。

O2

O2

通信事業社E-Plusを吸収してシェアを拡大しつつある通信キャリアです。通信環境は都市部と農村部では差があるものの、ミュンヘン市内では問題なく繋がります。こちらもミュンヘン市内ではよくお店を見かけます。

筆者の周りのドイツ人以外はこのキャリアを使う人が多かったです。Telecomに比べて登録が容易で、旅行者へはこちらがおすすめです。

おすすめのSIMカードと料金

ここでは、それぞれの通信キャリアのおすすめプランをご紹介します。

通話は無料通話アプリを使う人が多数だと思うので、(ドイツではLINEはあまり使用されませんが、What’s upなど他の無料通話アプリが広く浸透しています。)データ通信のみのプランに絞ってみていきましょう。

VodafoneのWeb Session

おすすめはVodafoneの開設してから使用量が選べるプラン。料金は他社と比較しても標準的な設定です。利用期間は30日ですが、途中でデータ容量を上乗せして購入することが可能です。

おすすめの理由は筆者がVodafoneを使っていて、店員さんの対応で嫌な思いをしたことがないというのが一番の理由なのですが…。

とにかく日常使い勝手が悪いことはありませんでした。家や学校、職場でWi-Fi接続ができるのであれば1GBで十分です。

  • 利用期間:30日
  • 料金:200 MB/4.99ユーロ、1GB/14.99ユーロ、3GB/24.99ユーロ、5GB/34.99ユーロ

TelecomのData Start FLAT L

Telecomは最もドイツで使われている通信キャリアです。SIMカードを購入することでTelekom HotSpotのWi-Fiサービスが無料で利用でき、そのためにTelecomを選ぶ人も多いです。

利用期間は決まっていますが、途中でデータ容量を上乗せして購入することで継続使用できるのは、VodafoneのWeb Sessionと同じです。旅行者向けに、1日、7日のプランもあります。

  • 利用期間:30日
  • 料金:1GB/14.95ユーロ

O2のLoop Freikarte

SIM代や開通手数料が無料であることがO2の特徴です。登録・開設の手続きをストレスフリーに、すんなりしたいという方におすすめです。

使用量・期間のプランを後から選ぶタイプで、以下の1ヶ月プラン以外にも、1日や10日のプランもあります。

  • 利用期間:1ヶ月
  • 料金:200MB/4.99ユーロ、1GB/14.99ユーロ、5GB/24.99ユーロ

ミュンヘンでのSIMカードの購入場所

ミュンヘン

ミュンヘン市内の通信キャリアのおもなお店は以下の通り。

Telecom

マリエン広場付近

  • Marienplatz 22, 80331 München

ヴィクトリアン市馬付近

  • Frauenstraße 32, 80469 München

カールスプラッツ

  • Neuhauser Str. 10, 80331 München

センドリンガー・トアー駅付近

  • Sendlinger Str. 40, 80331 München

ミュンヘン・オスト駅

  • Weißenburger Str. 50, 81667 München

フライハイト駅付近

  • Leopoldstraße 80, 80802 München

ハラス駅付近

  • Am Harras 16, 81373 München

ライマー・プラッツ駅付近

  • Fürstenrieder Str. 49, 80686 München

オリンピアショッピングモール内

  • Riesstraße 59, 80993 München

Vodafone

マリエン広場付近

  • Marienplatz 25, 80331 München

カールスプラッツ付近

  • Neuhauser Str. 16, 80331 München
  • Karlsplatz 8 Stachus Passagen Stachus-Einkaufszentrum, 80335 München
  • Sonnenstraße 16, 80331 München
  • Sendlinger Str. 50, 80331 München

ヴィクトリアン市場付近

  • Tal 21, 80331 München

オクトーバーフェスト会場付近

  • Lindwurmstraße 36, 80337 München

ミュンヒナー・フライハイト駅付近

  • Leopoldstraße 68, 80802 München
  • Leopoldstraße 48, 80802 München

O2

マリエン広場付近

  • Marienplatz 19, 80331 München
  • Tal 36, 80331 München

カールスプラッツ付近

  • Neuhauser Str. 45, 80331 München
  • Bahnhofpl. 1, 80335 München

ユニバーシュタット駅付近

  • Amalienstraße 87, 80799 München

ミュンヒナー・フライハイト駅付近

  • Münchner Freiheit 7 U-Bahn Passage, 80802 München
  • Leopoldstraße 72, 80802 München
  • Leopoldstraße 33, 80802 München

家電量販店

Bang & Olufsen Maxburgstraße

  • Maxburgstraße 4, 80333 München

Bang & Olufsen im Brienner

  • QuartierMaximilianspl. 14, 80333 München

Media Markt München-Euroindustriepark

  • Maria-Probst-Straße 11, 80939 München

Robert Bosch GmbH

  • Truderinger Str. 191, 81673 München

空港

  • Capi(家電量販店)
  • 第2ターミナル内

スーパーマーケット

Tengelman、REWE、pennyなど

レンタルWi-Fiルーター、国際ローミングとの違い

SIMカードを使うと日本で契約しているものと同じように手持ちの携帯端末を使用し、インターネット接続ができます。これがあれば、ネット検索も地図アプリも、インターネットを通してメッセージを送ることもできます。

それでは、SIMカードを使用することとWi-Fiルーター、国際ローミングを使用することとはどのような違いがあるのでしょうか。

レンタルWi-Fiルーター

レンタルWi-Fiルーターは、その国で使用できるWi-Fiを携帯端末に接続するものです。

レンタルしたルーターを携帯することで、「これを持っていればいつでもどこでもWi-Fi接続ができる!」というものです。携帯端末だけでなく、iPadなど複数端末を接続することが可能です。

これを使用する場合、日本で契約するのがおすすめです。(言葉の壁もある上にレンタルである以上返す必要があるため。)ドイツ国内のみで使用できるものもあれば、ヨーロッパどこでも使えるというものもあります。

おすすめ海外レンタルWi-Fi

国際ローミング

国際ローミングとは、日本の携帯電話会社などが提供するサービスで、手持ちの携帯端末のSIMカードを変えることなく海外でも利用できるようにするシステムです。

あなたのお手持ちの携帯端末でも、特に通信キャリアのお店に行くことなく国際ローミングを行うことが可能です。しかし、この国際ローミングサービスは通常のインターネット接続よりも高額で、「多額の請求がきた」というトラブルも多いものです。

特にスマートフォンは、機内モードにしていないと勝手に周囲のデータを得ようと働くため、何もしてなくても高額になってしまいます

筆者の叔母もこの国際ローミングにより、数日の滞在で数十万円の請求をされたという苦い経験をしたことがあります…。

SIMカードを変える前に確認!あなたの携帯端末はSIMフリー!?

SIMカード

少し前まで、「ドイツに住む日本人はなぜか携帯電話を2台持っている人が多い」と日本人以外の国籍の人々は思うことが多かったようです。

なぜ日本人が2台持ちしているかというと、日本で購入した携帯端末はSIMカードを変えても外国では使えないので、在外日本人は、日本で使うものとは別にもう1台携帯電話を購入した人が多かったからです。

日本の携帯電話は、SIMカードを自由に入れ替えることができない、つまりSIMフリーではなかったのです。これは2016年あたりまで当然のこととされていたので、最新機種でない限り、あなたの携帯電話もSIMフリーではない可能性があります。

SIMフリーでなければ、せっかくSIMカードを買っても使えませんので、くれぐれもご注意を。SIMフリーかどうかは、自身の通信キャリアに問い合わせるのが良いでしょう。

まとめ

ミュンヘン市内にはSIMカードを購入できる場所がたくさんあります。しかし、パスポートの他に住民票の提示が必要となるため、通信キャリアによっては注意が必要です。

あらかじめ自分に合ったプランを選び、必要書類をそろえておけば、SIMカードを購入することは簡単です。

ここでは長期滞在者向けのプランをご紹介しましたが、あらかじめヨーロッパで使えるWi-Fiルーターを日本で契約して持っていくのもおすすめです。

外国だからこそ、情報弱者になってしまってはもったいないですし、リスクも発生します。Wi-Fiスポット以外でも情報を得られるようにしておきましょう!

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