ドイツの首都、ベルリンーー。大きなビルが立ち並ぶ都会でありながら、かつてベルリンの壁がそびえていた「イーストサイド・ギャラリー」(第5章で基本情報紹介)など、東西冷戦時代の名残がある街としても知られています。
今回は、そんなベルリンの気候や気温、ベストシーズン、服装について徹底的に解説していきます!すでにベルリンに行く予定のある方も、ベルリンに旅行したいけれどいつがいいか悩んでいる方も、この記事を参考にしてみてくださいね!
ベルリンの年間の気候・天気は?
ベルリンの気候
ベルリンの気候の特徴は、昼夜の寒暖差が激しいこと。また、同じシーズンの中でも極端に暑い日と寒い日が入り交じり、気候が安定しにくいことも挙げられます。
ベルリンは西岸海洋性気候に属しています。西岸海洋性気候は降水量のバラつきが少なく、温暖な気候が特徴ですが、ベルリンの冬はかなり厳しい寒さです。
降水量
雨は年間を通してそれほど多くなく、最も降水量の多い夏でも50~70ミリ程度。東京では最も降水量が少ない1~2月でも50~60ミリは降るので、それに比べるとベルリンははるかに雨が少ないです。
湿度
ベルリンは湿度が低いのも特徴。そのため夏でもカラッとしていますが、特に冬は乾燥に悩まされることもあるでしょう。
ベルリンの気温は?
春の気温
ベルリンの春は3~5月。しかし3月はまだ冬の名残が強く、平均最高気温は約9度、平均最低気温は約1度です。
4月には気温も上がり、日照時間も徐々に長くなってきます。4月の最高気温は約13度、最低気温は約4度です。5月はさらに暖かくなり、最高気温は約19度へ。しかし最低気温は約9度と、昼夜で10度前後の寒暖差があります。
夏の気温
夏は6~8月ごろに当たり、最高気温は約19~24度、最低気温は約12~14度です。
日中でもそれほど暑すぎませんが、最近は温暖化の影響もあり、最高気温が30度を超えることも。それでも夜は10度前後まで下がることもあり、体調を崩さないよう注意が必要です。
秋の気温
ベルリンの秋は短く、大体9~10月ごろです。9月は残暑でもあるので日中は19度ほどになりますが、夜は10度近くまで下がります。10月になると最高気温が約13度、最低気温が約6度となります。
また、この時期になると日照時間も次第に短くなってきます。
冬の気温
冬は11~2月ごろ。11月は最高気温が約7度、最低気温が約0度。12月以降は寒さがさらに厳しくなり、最高気温は約3~4度、最低気温は約-2~-4度です。
雪が乗った冷たい風が吹くこともあるため、体感温度はさらに低くなるかもしれません。
ベルリンでの服装は?
春の服装
3~4月のベルリンはまだ寒いため、外を回るのであれば冬用コートが必須です。しかし日中は10~15度近くまで上がることもあるので、脱ぎ着しやすい服装がいいでしょう。
5月になると日中は20度近くになり、長袖シャツ1枚でも動き回れるほど。夜は10度以下に下がることも考え、ジャンパーや春用コートを持ち歩くのがおすすめです。
おすすめの服装
- アウター:コートやダウン(3月)、ジャンパーや春用コート(4~5月)
- インナー:長袖シャツ、セーター
- その他:寒がりな方は温かいインナー
夏の服装
夏のベルリンでは、日中は半袖シャツで過ごせるでしょう。しかし夜になると気温がぐっと下がるため、カーディガンや薄手のジャンパーなどの上着が必要です。
おすすめの服装
- アウター:薄手のジャンパー、カーディガン(持ち歩き用)
- インナー:半袖シャツ、長袖シャツ
- その他:帽子
秋の服装
秋はセーターや長袖シャツなどがおすすめです。このあたりから、ジャンパーなどのアウターが欠かせなくなってきます。
10月の後半になると冬の寒さが始まってくるので、必要に応じて防寒具も用意しましょう。
おすすめの服装
- アウター:ジャンパー(9月)、コートやダウン(10月)
- インナー:長袖シャツ、セーター、フリース
- その他:寒がりな方は温かいインナー
冬の服装
冬のベルリンは非常に冷え込みます。暖かいコートやダウンはもちろん、帽子や手袋、マフラーも持っていった方が良さそうです。さらに中にはヒートテックなどのインナーを着込み、しっかり防寒しましょう。
おすすめの服装
- アウター:コートやダウン
- インナー:長袖シャツ、セーター、フリース
- その他:温かいインナー、手袋、マフラー、帽子、ブーツ
ベルリンの夏と冬、季節別の注意点
夏
カラッとしていて過ごしやすい夏ですが、昼夜の寒暖差が非常に大きいため要注意です。
この時期の気温は日中と夜で約10度も違うので、半袖の上にカーディガンやパーカーを羽織るなど工夫した服装で行きましょう。レストランなどの室内もクーラーが効いていて、半袖では肌寒い場合もあります。
冬
冬は日が沈むのが早く、特に12~1月は、16時ごろにはあたりがすっかり暗くなってしまいます。この時期はクリスマスマーケットがにぎわいますが、夜の外出には用心しましょう。
また、冬のベルリンは雪が降るため、底に滑り止めのついたブーツなど、しっかりした靴を履いて行くのがおすすめです。
ベルリンのベストシーズンは?
ベストシーズンとその理由
ベルリンのベストシーズンは、比較的過ごしやすい気候の6~9月です。空気が乾燥しているので日本のジメジメした夏ほど暑くないうえ、降水量もそれほど多くありません。
夏で特徴的なのは日が出ている時間帯の長さで、21時を過ぎてもまだ明るいことも。サマータイムの関係もありますが、日本の夏より1~2時間は日没時間が遅いので、たっぷり遊ぶことができます。
ベストシーズン時期でおすすめしたい観光地
夏のベルリンでおすすめしたいのは、この時期ならではの豊かな緑が楽しめるスポットです。
ティーアガルテン(Tiergarten)は、ベルリン中心部に位置する大きな公園。中には大統領官邸であるベルビュー宮殿(Schloss Bellevue)のほか、戦勝記念塔であるジーゲスゾイレ(Siegessäule)が立っています。
ほかには動物園やイギリス式庭園、湖などがあるので、ベルリンっ子のように日光浴したり、湖畔のカフェでひと休みしてみてはいかがでしょうか?
またウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)を歩いてみるのもおすすめです。「菩提樹の下」という名前の通り、ずらっと植えられた菩提樹の下を通って、近くのスポットまでのんびり散歩するのもオツですよ。
周辺にはブランデンブルク門やベルリン王宮など、数々の観光名所があります。
基本情報
- 名称:ティーアガルテン
- 住所:Straße des 17. Juni 100, 10557 Berlin
- アクセス:ベルリン中央駅からSバーン(S3、S5、S7、S9)に乗り、Tiergartenで降車。徒歩すぐ
- 営業時間:終日
- 電話番号:なし
- 公式サイト:https://www.berlin.de/
基本情報
- 名称:ベルビュー宮殿
- 住所:Spreeweg 1, 10557 Berlin
- アクセス:ティーアガルテン内。ベルリン中央駅からSバーン(S3、S5、S7、S9)に乗り、Bellevueで降車。徒歩約8分
- 営業時間:内部見学不可
- 電話番号:+49 (0)30 2000-0
- 公式サイト:http://www.bundespraesident.de
基本情報
- 名称:ウンター・デン・リンデン
- 住所:Unter den Linden, 10117 Berlin
- アクセス:Sバーン(S1、S2、S25)に乗り、Brandenburger Torで降車。ブランデンブルク門から徒歩すぐ
- 営業時間:終日
- 電話番号:なし
- 公式サイト:https://www.visitberlin.de/
基本情報
- 名称:ブランデンブルク門
- 住所:Pariser Platz, 10117 Berlin
- アクセス:Sバーン(S1、S2、S25)に乗り、Brandenburger Torで降車。
- 営業時間:終日
- 電話番号:なし
- 公式サイト:http://www.brandenburg-gate.de/
基本情報
- 名称:ベルリン王宮(再建中、2019年末オープン予定)
- 住所:Schloßplatz 1, 10178 Berlin
- アクセス:ベルリン中央駅からバスに乗り、Staatsoperで降車。徒歩約7分
- 営業時間:再建中
- 電話番号:なし
- 公式サイト:https://www.berlin.de/
基本情報
- 名称:イーストサイド・ギャラリー
- 住所:Mühlenstraße 3-100, 10243 Berlin
- アクセス:ベルリン中央駅からSバーン(S3、S5、S7、S9)に乗り、Berlin Ostbahnhofで降車。徒歩約8分
- 営業時間:終日
- 電話番号:+49 30 2517159
- 公式サイト:http://www.eastsidegallery-berlin.com/
ベストシーズン時期のイベント
個人的におすすめなのは、8月に開催される「ビアマイレ(Biermeile)」というお祭りです。またの名を「国際ベルリンビール祭り」といい、世界約90カ国から2,000種類以上のビールが集まる、ビール好きにはたまらないイベントです。
開催期間は8月前半の3日間のみなので、見逃さないようにしましょう!
- ビアマイレ公式サイト:http://www.bierfestival-berlin.de/
またこの時期のベルリンでは、1枚のチケットで約80ものミュージアムに入り放題になる「ロングナイト・ミュージアム」や、若手の演奏家が集う音楽会「ヤング・ユーロ・クラシック」も開催されます。
ベルリンへの持ち物は?
傘などの雨具
ベルリンでは急に雨が降ってくることもあり、傘や合羽などの雨具を持っていくと安心です。しかしすぐにやむこともしばしばなので、「どうせやむから雨が降っても傘をささない」というドイツ人が多いのも事実ですが……。
防寒具
冬に行くのであれば、防寒アイテムは必須!帽子、マフラー、手袋などを携帯しておくといいですよ。
筆者は12月にベルリンを訪れたことがありますが、あまりにも寒すぎたため現地で帽子を購入した思い出があります。
帽子や日焼け止め
夏のベルリンは日差しが強いので、帽子や日焼け止めを持っていくといいでしょう。
ちなみに日本では日傘を差している人も多いですが、こんがりと焼いた肌が好まれるドイツでは日傘を使う習慣はありません。そのためドイツで日傘を差していると、「雨が降っていないのに何をしているの?」と言われてしまうことも……。
ベルリンのその他の注意点
ベルリンに限ったことではないですが、ドイツの地面はコンクリートではなく石畳が多いため、女性の方はヒールのある靴では歩きにくいかもしれません。石畳の隙間にヒールがはまって脱げてしまったり、転んでしまったりすることもあります。
おしゃれよりも歩きやすさを重視して、スニーカーなどの平らな靴を履いていくといいですよ。
まとめ
都会的で過ごしやすいイメージのベルリンですが、1日の中でも寒暖差が大きく、冬の寒さが厳しい気候が特徴です。
どういった服装をするかが難しい場所ですが、暑さ、寒さを調整しやすいスタイルを意識し、ベルリン旅行を存分に楽しんできてくださいね!
ベルリンが発祥の地と言われている2大グルメ、カリーヴルスト(カレー味のソーセージ)とケバブサンドを食べるのもお忘れなく!
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