外からは見えない魅力がたくさん!メキシコで生活してよかった4つのこと

メキシコ メキシコ生活・移住

日本で見るメキシコのニュースは、麻薬組織の犯罪など悪いことばかり。私もメキシコに移住する前、まわりからよく「危ないんでしょ?大丈夫?」と聞かれました。

確かに、毎日緊張感をもって生活しなければいけないのは事実です。気軽に夜遊びもできませんし、常にかばんや財布、携帯電話を盗られないよう気をつける必要があります。

メキシコは場所によっては本当に危険な区域があるので、常に情報収集は欠かせません。しかしそれをおぎなって余りある素敵なこともたくさんあります。

今回は私が「メキシコにきて本当によかった!」と感じた4つのことをご紹介します。

メキシコは見知らぬ人が親切

バスの中での出来事

外国人観光客が多いメキシコですが、観光地ではないふつうの道を日本人が歩いていると、やはり目立ちます。特に小さいバスや混んでいる地下鉄では、常に誰かに見られている感じがします。

私もメキシコに着いたばかりでまだ地理や言葉に慣れていない時、「知らない人がみんな怖く見える」ことがありました。

道に迷ってもまわりの人に「迷っている」と知られるのが怖くて、誰にも聞けず地図も出せず、ひたすらウロウロしてしまったことも。

「相手が何を考えているかわからない」

「質問しても返ってくる言葉の意味がわからない」

自分から望んでメキシコに来たとはいえ、やっぱり怖いものは怖いです。

「メキシコ人は親切だ」と聞いてはいたけれど、誰が親切で誰が危険な人なのかもよくわかりません。そんな私が最初に受けた親切は、職場から家へ帰るバスの中でした。

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不安そうな外国人をみんなが心配してくれた

バス

メキシコのバスは、バス停の表示もなければ車内アナウンスもありません。また運転が荒く、降りる人がいないか親切に確認したりもしてくれません。

乗客は窓から自分が降りる場所を確認して、止まったらすぐ降りないと間に合わないのです。

私の家の近くは似たような通りが何本も続いていて、走っているバスの中から通りの名前を確認するのが難しく、いつも降りる場所をまちがえていました。

その日も、間違えて降りそうになったところで(あれ、ここ違うかも)と感じ、思い切って近くに座っていたおじさんに聞いてみました。

するとそのおじさんだけでなくまわりの乗客みんなが、口々に何か教えてくれます。よく聞き取れなかったけど、どうやらここではないらしいので降りるのをやめました。

おじさんは「まだ少し先だから、ゆっくり座ってなさい」とわざわざ席を譲ってくれ、まわりの人からも「次だよ」「ここだよ」と教えてもらって、無事に到着することができました。

バスの中でずっと不安げに外を見ていた私を、みんな心配してくれたようです。日本でも親切な人はいますが、メキシコでは周囲の人も巻き込んで一緒に助けようとしてくれます。

この日から「誰かに質問する」ことが怖くなくなりました。

ただし知らない人に話しかける時は、なるべく女の人やきちんとした身なりの人を選ぶようにしています。

メキシコは絶景が多い

メキシコの絶景

メキシコは日本の約5倍の面積がある、大きな国です。海、山、滝にジャングルと、大自然が生み出す絶景にことかきません。

実際、どの地方に行っても「メキシコってこんなにきれいな国なんだ!」と感動の連続でした。何もかも広くて大きいメキシコは、島国の日本とはまた違った魅力があります。

私のおすすめは

  • メキシコシティから日帰りで行ける巨大ピラミッド、テオティワカン
  • ユカタン半島の泳げる泉、セノーテ
  • 珍しい動物に出会えるチアパス州のジャングル
  • オアハカ州の滝のように見える白い崖、イエルベ・エルアグア

などです。

有名な絶景ポイントには、近くの町からお得な日帰りツアーで行くことができます。メキシコに行ったらできる限りいろんな場所を訪ねてみてください。

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メキシコ料理がおいしい

メキシコ料理レストラン

メキシコの食べ物と言えば「タコス」と「とうがらし」、そして「テキーラ」。タコスはメキシコの国民食です。お酒を飲んだ後に食べる人が多いため、深夜まで営業しているタコス屋もあります。

しかしメキシコにはタコス以外にもたくさんの伝統料理があります。料理に使われるソースは基本的に辛いですが、とうがらし抜きや辛くない料理も選べます。

私がメキシコで食べて大好きになった料理を3つご紹介します。

とんこつスープがおいしいポソレ

とんこつスープのポソレ

具沢山で豆も野菜もたっぷり入った健康的なスープ、ポソレ。とんこつベースの白ポソレと、そこにピリ辛ソースを入れた赤ポソレ、緑ポソレなどがあります。

私はからくない白ポソレがお気に入りです。自分で作るのは手間なので、寒い季節にポソレ専門店で食べたり、屋台で買って帰ったりしていました。

メキシコ人のお母さんが作ってくれる「家庭のポソレ」もおいしいです。

チョコレートと香辛料の濃厚ソース、モレ

チョコレートと香辛料の濃厚ソース、モレ

チキンにかかっている黒いソースは「モレ」と言います。チョコレートとナッツ、香辛料を時間をかけてぐつぐつ煮込んだ濃厚ソースです。

メキシコの伝統料理で、プエブラ州とオアハカ州のモレが特に有名です。

チョコの味が強いわけではなく、甘いような、辛いような、なんとも言えない絶妙な味です。私はこのモレが好きすぎて、オアハカ州で8種のモレが食べられるビュッフェにも参加しました。

基本の黒いモレのほかに、とうがらしの量が多い赤や黄色、緑のモレなどがあり、どれもぜんぶおいしかったです。

モレを最初から作るのは時間がかかって大変なので、スーパーのレトルトのモレや、市場でスパイスが調合された「モレの素」を使うと便利です。

おやつにも、おつまみにも。万能なワカモレ

おつまみにも万能なワカモレ

日本でも人気の、アボカドを使ったワカモレソース。

メキシコではアボカドとトマトと玉ねぎを細かくしたペーストに、とうがらしやライム、パクチーを混ぜて作ります。

料理の付け合せとしてよく出されるほか、三角のトルティーヤチップスにつけておやつとしても食べます。

メキシコでお酒を飲みに行くと、日本の枝豆のような感覚で「とりあえずワカモレください」と頼む定番のおつまみでもあります。

レストランに行かなくても市場で買えますし、切って混ぜるだけなので家でも作れます。シンプルな料理だけに店によって味が微妙に違うので、好みの店を探すのが楽しいです。

メキシコで友達がたくさんできた

メキシコの思い出

日本語学校で働いていたので、学生やその友人、家族など、数え切れないぐらいの人と出会いました。

メキシコ人は仲良くなると、気軽に家に招待してくれたり観光地に連れていってくれたり、「日本人とメキシコ人」という壁を超えた付き合いをしてくれます。日本人より、メキシコ人の方がその壁を超えるのは早いです。

彼らは「メキシコには様々な問題があるけれど、楽しくて美しい国だということをもっと知ってほしい」と思っています。

好奇心旺盛で日本のこともいろいろ質問されますし、こちらがメキシコについて聞くと自分の言葉でたくさん説明してくれます。

スペイン語がわかったほうが友達は作りやすいですが、英語が話せるメキシコ人も多く、友達が増えると自然とスペイン語も身についてきます。

ひとりでメキシコに移住した私が週末や長いバケーション中、退屈せずに過ごせたのはメキシコの友人たちのおかげです。メキシコで生活して一番よかったことは、間違いなく彼らと出会えたことです。

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まとめ

「危ない危ない」と言われるメキシコですが、住んでみると外からではわからない魅力がたくさんあります。雄大な自然、古代から続く伝統の文化、カラフルな町並み、素朴な人々。

メキシコは多民族国家で、スペイン人がやってくる前から住んでいるマヤ人、ナワトル人、サポテコ人など多くの民族が今も混ざり合って生活しています。

古代に発展したマヤ文明などの遺跡も多く、巨大なピラミッド群はメキシコに行ったら必ず見てほしいもののひとつです。

メキシコに限らず、海外で生活して現地の人と交流することは日本にはない価値観に触れられる絶好の機会です。

日本との違いを「理解できない」と切り捨てるのは簡単ですが、「どうしてこの国ではそれが普通なんだろう」という視点を持つとまた違ったものが見えてきます。

メキシコ人に、メキシコについて質問すると本当にたくさんのことを教えてくれます。

治安が悪く、政府への不満も大きいので、みんなそれぞれメキシコという国に対して自分の意見を持っているのです。

反対に彼らから日本について質問されるうち、私も日本のことに詳しくなってきました。外国の文化を受け入れて尊重することは、同時に日本の文化に気づくことにもつながります。

自分の国を外から見てみる経験は、そのあとの人生にも役立つさまざまなヒントを与えてくれますよ。

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