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メキシコ移住者がメキシコの物価や生活費、家賃から外食費まで全部教えます!

メキシコの生活費

メキシコは物価が安いといわれますが、具体的にどのぐらい安いのか知りたいですよね。確かに食費や交通費は安く、日本と同じぐらいの給料がもらえれば余裕で暮らせます。

しかし現地採用の給料だとけっこう生活費ギリギリになることも。せっかくメキシコに住むなら、近くの国も旅行したいし、貯金もできるようにしておきたいところです。

今回は細かい生活のシミュレーションができるよう、メキシコでかかるさまざまなコストをご紹介します。

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目次

メキシコでは家賃をケチりすぎない方がいい

家賃

日本でもメキシコでも、一番大きい出費となるのが家賃です。日本では駅や町の中心に近づくほど家賃が高くなりますよね。メキシコも同じなのですが、もう1つ「治安がいい地域ほど家賃が高い」傾向があります。

相場に比べて家賃が安すぎる物件は、こんなマイナスポイントがあるかもしれません。

  • 治安が悪い地域にある
  • 建物が古すぎる(排水や電気系統に問題あり)
  • セキュリティがしっかりしていない

メキシコではセキュリティがしっかりしているアパートはオートロックだったり、入口に中が見えない高い門があって24時間警備員がいたりします。

それでもセキュリティをくぐり抜けて、強盗や空き巣が日常的に起こる国です。

実際にメキシコシティのアパートに住んでみた

私が住んでいたメキシコシティでは、そういうアパートの家賃は月6,000ペソ(約3万5,000円)でした。駅から徒歩10分以上かかるところだったので、安い方です。高級住宅街のポランコやコヨアカンでは倍以上するでしょう。しかし、日本人が多く住んでいるのはそういった治安のいい地域でした。

住む場所を決めるときは、なるべく現地の日本人にも話を聞きましょう。メキシコ人と日本人の感じる「危ない」の感覚はけっこう違います。

メキシコの治安も知っておくと、部屋探しに役立ちます。

関連:メキシコの気になる治安、安全なメキシコ生活を送るために心がけるべき4つのこと

地方で治安が安定している町なら、もう少しセキュリティがゆるいかもしれません。メキシコの平均月収は7,000ペソ(約4万円)ほどなので、メキシコで現地採用として働く場合だと一人暮らしはキツイ場合もあります。留学生で、できるかぎり節約したい人もいるでしょう。

そんな人には、メキシコでも一般的なルームシェアをおすすめします。

都会に多いルームシェア

ルームシェア

日本のワンルームマンションのような部屋がほとんどないメキシコでは、お金がない学生だけでなく社会人でもルームシェアをしている人が多いです。

アパートも日本より広々しており、各部屋にシャワーとトイレがついていることもあります。ルームメイトを見つける主な方法はネットです。以下のようなサイトで、数多くの募集を見ることができます。

参考サイト:iRoommates.com

もし大学の語学学校に通っているなら、掲示板に募集が出ていることもあるので見てみてください。

シェアする際に気をつけること

ポイント

魅力的な条件の部屋が見つかって詳細を聞きに行くときは、なるべくスペイン語がわかる友人と行きましょう。相手が英語対応できるかも確認しておくと安心です。

メキシコのアパートはインテリアがかわいくて、一見魅力的なところが多いです。

でも部屋の雰囲気に流されて即決する前に、以下のポイントを確認してください。

注意ポイント

  • 月の部屋代に光熱費が含まれているか
  • 光熱費が別の場合はどのように計算するのか
  • ネットは共同かどうか
  • 掃除当番があるか、もしくは掃除の業者を頼んでいるか
  • ルームメイトの簡単なプロフィールと生活時間
  • 定期的な断水、停電があるか
  • 部屋に鍵がついているか
  • お湯は問題なく出るか
  • 冷蔵庫や洗濯機は壊れていないか

メキシコの電化製品は日本と違い高いので、壊れてもすぐ買いなおすことができません。家に洗濯機がないために、メキシコでは町に数多くの洗濯屋さんがあります。

また、日本人にとって知らない間に部屋に人が出入りすることはストレスになります。

自室に鍵がないとルームメイトがパーティをした時に勝手に誰か入ってきたり、掃除のおばさんが室内の物を動かしたりしてしまいます。断水や停電も、地域によっては頻繁にあるので、前もって確認しておきましょう。

ルームシェアの家賃の相場

家賃はアパートによって本当にさまざまですが、メキシコシティのセキュリティがしっかりしているところだと、安くて光熱費込み3,000ペソ〜(約1万7,000円〜)でしょう。

トイレやシャワーは共同の場合もあります。キッチンももちろん共同で、男女で同じ家に住むことも珍しくありません。

私は職場から紹介してもらった、一人暮らしの女性のアパートの一室を借りていました。家賃は格安の2,500ペソ(約1万5,000円)でした。女性の一人暮らしだったため、男性を家に呼ぶことは禁止。

若者同士のシェアの場合は、あまり厳しいルールはないでしょう。ただし日本よりも騒音に対する配慮が薄いので、夜中でも音楽を鳴らしてパーティをする人もいます。

関連:メキシコで生活するために部屋を借りよう(探し方・家賃・注意点)

メキシコでの光熱費と食費の目安

マーケット

メキシコでの光熱費

光熱費は日本よりはるかに安く、目安としてはこのような感じです。

料金目安

  • 水道代:2ヶ月で100ペソ(約600円)
  • 電話代 :ネット込みで月500ペソ(約3,000円)
  • ネットのみ:一番安いプランで月200ペソ(約1,200円)
  • ガス代:月300ペソ〜(約1,700円〜)
  • 携帯代:プリペイド式 20ペソ(約120円)からチャージ可能

電気代は使用量によって大きく変わり、月400ペソ(約2,300円)で済む月もあれば、エアコンを使ったりすると1,000ペソ(約5,700円)を超える月もあります。

すべての料金は地域によっても変わります。メキシコは年々物価が上がってきているため、家賃や光熱費も値上げ傾向となっています。

メキシコでの食費

次に、食費の目安を見てみましょう。

食品の値段の目安

  • 水:10Lで20ペソ(約110円)
  • 野菜・果物:1kgで20~50ペソ(約110~300円)
  • 牛肉:1kgで150ペソ(約900円)
  • カップラーメン:1個5ペソ(約30円)

メキシコは農業大国なので、野菜や果物、肉が信じられないぐらい安いです。市場では1kgいくらの値段が表示されていますが、もっと少ない量で買うこともできます。

メキシコ人は生水を飲みませんから、10Lや5Lなどの巨大なミネラルウォーターを買う必要があります。

家まで水を宅配してくれるサービスがあるので、エレベーターのないアパートの場合は利用した方がいいかもしれません。

メキシコでの外食や交通費、遊びにかかる値段は?

外食

メキシコでの外食費

自炊すれば食費はかなり安く抑えられますが、たまには外食したいですよね。外食といっても、市場で売られているタコスから日本食レストランまでいろいろあります。

メキシコシティの場合の値段

  • 屋台のタコス:1枚15ペソ(約90円)
  • 食堂のランチセット:70ペソ(約400円)
  • レストランでのディナー:100~200ペソ(約600~1,200円)
  • 日本食レストランでのディナー:300~500ペソ(約1,800円~3,000円)
  • ビール:1杯15ペソ(約90円)~
  • テキーラ:1杯25ペソ(約150円)~

メキシコシティは高地にあるため海が遠く、海鮮物の多い日本食はどうしても高くなります。

車社会のメキシコは交通費が激安

車社会のメキシコでは、地下鉄やバスは、車を持っていない貧しい人々のため格安料金に設定されています。

メキシコシティの主な交通機関の料金です。

交通機関料金目安

  • 地下鉄:どこまで乗っても5ペソ(約30円)
  • バス:12kmまで4ペソ(約25円)、それ以降5ペソ(約30円)
  • タクシー:流しのタクシーは初乗り8ペソ(約50円)、予約制のシティオは初乗り13ペソ(約75円)

最近メキシコでも人気のタクシー専用アプリuberだと、初乗り7ペソ(約40円)となります。

地下鉄やバスは安いだけにどんな人が乗っているかわからないので、夜間の移動はタクシーを呼んだ方がいいでしょう。

映画館や美術館も安い

美術館

映画館や美術館にはほとんど学割と先生割があるので、当てはまる人は身分証を必ず持っていってください。しかし割引がなくても映画は70ペソ(約400円)ほどで見られます。

美術館にいたっては無料のところも多く、入館料があっても50~100ペソ(約300~600円)ぐらいでしょう。

遺跡の入場料やダイビングなど、観光客用の娯楽は高いですが、それでも日本に比べたら格安感があります。

メキシコで高いのは医療費と電化製品

医療

何もかもが安く見えるメキシコですが、日本より高いものもあります。それは医療費と電化製品です。

医療費が高い

メキシコの高額医療保険に入っていないと、風邪で病院に行っただけでも数万円かかります。メキシコ人もすぐ病院には行かず、薬局で無料の診察を受けて薬を買って治します。

電化製品も高い

電化製品も輸入品が多いため、日本よりも高い値段で売られています。メキシコは日本と逆で、国産のものは安く、輸入されたものは高くなります。

SIMフリーのスマートフォンやパソコンが欲しい場合は、メキシコより日本で買った方がお得です。

最低限のメキシコ生活に必要なのは1ヶ月6,000ペソ

私はメキシコシティに住んでいましたが、ルームシェアしていたため家賃は安く抑えられました。ほとんど外食せず、旅行もしなければ毎月6,000ペソ(3万5,000円)ほどで暮らせます。

でもたまにはおいしいものも食べたいし、休暇には旅行したい、と思うと、最低でも月1万ペソ(約6万円)あった方が余裕が出ると思います。地方は家賃や食費が安くなるので、もっと少ない額でもいいかもしれません。

ただし、急に病気になった時の医療費や、日本で何かあった時の帰国費用ぐらいはないと困ります。万が一の貯金は日本で準備しておいた方がいいでしょう。

まとめ

格安で生活できるメキシコ生活。実際のところメキシコで日常生活を送る上ではそんなにお金はかからないので、心配しなくてもかなり安く生活することができますよ。

ただし大事な貯金や給料を盗られないよう、安全管理はしっかりしてくださいね。

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この記事を書いた人

中南米と旅行に強い関西人ライター。
ラテン好きが高じてキューバ渡航4回、メキシコで2年働く。
現在はメキシコ人夫と大阪でおもしろおかしい毎日を過ごしている。

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