大きいカバンは持ち込み禁止!こんなに違うメキシコのスーパーマーケット

メキシコのスーパーマーケット メキシコ生活・移住

メキシコのスーパーマーケットは、巨大です。メキシコ系のSoriana(ソリアナ)やCedraui(チェドラウイ)のほか、アメリカから進出しているWal-Mart(ウォルマート)やSuperama(スペラマ)など、どこに行ってもその広さに驚きます。

1階は食品、2階は日用品と分かれている日本のスーパーとは違い、広いワンフロアに食品、生活雑貨、電化製品などが売られています。

生活に必要なものが全部そろう便利な場所ですが、入口にいつも警備員がいて、最初は入りにくく感じるかもしれません。しかもメキシコのスーパーは日本と少しシステムが違う部分もあります。

今回は、初めてでも戸惑わないですむように、メキシコのスーパーマーケットのマナーをご紹介します。

メキシコのスーパーマーケットでは大きいカバンを入口で預ける

大きなカバン

メキシコのスーパーマーケットに入るとまず入口に警備員が立っています。なるべく目を合わさないで通り過ぎようとしているのに、いきなり声をかけられることも……。

でも安心してください。

入口で声をかけられるのは、ほとんどの場合あなたが「大きいカバンを持っているから」です。メキシコでは盗難防止のため、大きいカバンは持って入れないようになっています。

女性は小さいハンドバッグ程度なら見逃してくれることもありますが、男性が持っているカバンはたいてい大きいので必ず注意されます。特にリュックサックは男女ともにNGです。

ただし中にパソコンなどの貴重品が入っている場合は、中身を見せれば通してくれる場合もありますので聞いてみましょう。カバンは入口のロッカーに入れるか、レジ近くのサービスカウンターにあずけます。

財布や携帯電話などは一緒に渡さないで、身につけておいてくださいね。カバンと引き換えに番号札をもらいますので、店内でなくさないようにしましょう。

野菜は好きな量だけ袋につめる

野菜

スーパーマーケットの野菜と果物売り場は、まるで市場のようです。

袋分けされていない野菜がうずたかく積まれ、「1kg何ペソ」と値段が書いてあります。1kg買う必要はありませんので、ほしい数だけ近くのビニール袋に入れてレジに持っていきましょう。

レジで計って値段をつけてくれますが、野菜売り場にも計りがあるので、だいたいいくらになるか計算することができます。バナナが1房もいらなければ、半分にちぎっても大丈夫です。

私は束で売っていたアスパラガスを店員さんに確認してから半分だけ抜いて買ったこともあります。分量については柔軟に対応してくれるので「こんなにいらない」と思ったら交渉してみましょう。

卵は必ず中を確認して買おう

卵

スーパーの卵は紙や発泡スチロールのパックに入っているので、中が見えません。ときどき割れた卵が混ざっているので、買う前にパックを開けて中を確認しましょう。

日本の卵パックのように密閉されておらず、開けても元通りに閉めることができます。もし1パックの量が多すぎる場合は、市場へ行けば1つから買うことができます。

1パックに12個入っているので、量が多すぎる場合は市場へ行けば1つから買うことができます。

メキシコのスーパーでぜひチェックしたい商品

調味料

海外のスーパーへ行くと、その土地独特の商品が売っていて楽しいものです。メキシコではなんといってもこの、からいソースの充実ぶりでしょう。

日本でおなじみのタバスコ以外にも、さまざまなからさや色のソースが売られています。全部とうがらし入りで、酸味があったり、ハバネロが使われていたりします。

また日本人におなじみといえば、マルちゃんラーメンのカップ麺もどこでも売っています。カップ麺が1個5ペソ(30円)ほどで買えるので、お金がないときに重宝します。

ただし、ラーメンにも「ハバネロ味」など激辛のものがあるので気をつけてください。

お惣菜とパンは売り場で値段をつけてもらう

メキシコも、スーパーのお惣菜コーナーにはおいしそうなサラダやチキンが並んでいます。ただし日本のようにパック売りのものは少数で、多くは量り売りです。

店員さんが売り場にいなくてお惣菜と入れ物だけが置いてある場合は、自分で入れて店員さんのところに持っていき、バーコードのシールをつけてもらいます。そのままレジに持っていくと精算できません。

惣菜コーナーに店員さんがいる場合は、声をかけて好きな惣菜を入れ物に入れてもらいます。私はなかなかこの「店員さんに声をかける」ということができず、惣菜はいつもパックのものを買っていました。

店員さんはいつも表に出てきているわけではなく、けっこう奥でおしゃべりしていたりして、声をかけづらいこともよくあったからです。大きい声で「disculpe!(ディスクルペ:すみませんの意)」と言えば出てきてくれますが、店員さんの姿が全く見えないことも多く、勇気が必要です。

パン売り場も同じように、好きなパンをトレーに載せて、袋にバーコードをつけてもらってレジで精算します。または日本のパン売り場のようにその場でパンの料金だけ払う場合もあります。

持ち出し注意!商品によってはレジが違うことも

注意

メキシコのスーパーマーケットの中には、ときどきレジが独立している売り場があります。

多いのは

  • 化粧品
  • 電化製品
  • 薬局

の売り場です。

商品の近くに独立したレジコーナーがあるので見ればすぐにわかります。化粧品は商品にタグがついていて、売り場から出るとピーッと鳴ってしまうものもあるので注意しましょう。

薬局は、外に出ている商品と奥から出してもらう商品があります。シャンプーや歯ブラシ、生理用品などの日用品は外に出ていますが、薬やコンタクトレンズの洗浄液などは奥から出してもらう必要があります。

どの商品も精算すると袋に入れてレシートを貼り付けてくれますから、スーパーを出るまでレシートをなくさないようにしてください。

レジで聞かれる3つの質問

レジ

さて、店内をひと通りまわったら、レジに並びましょう。

メキシコのレジはたいがい混んでいるので、急いでいるときに行くとイライラします。商品数が少ない人向けにレジが別で用意されていることもあります。

また、妊婦やお年寄りを優先させているレジもあるので「このレジだけ人が少ないな」と思ったら、特別なサインが出ていないか確認してから並んでください。

レジではいくつか質問されることがあります。急にスペイン語で話しかけられるとびっくりしますが、聞かれることはだいたい決まっているのでご紹介します。

  • 「ポイントカードは持ってますか」
  • 「現金とカード、どちらで支払いますか」
  • (デビットカードで支払う場合)「口座からお金を引き出しますか」

メキシコはクレジットカードだけでなくデビットカードの支払いも一般的です。デビットカードとは、支払った金額がすぐに銀行から引き落とされる仕組みで、キャッシュカードにその機能がついています。

メキシコのスーパーではデビットカードで支払う時に、自分の口座から好きな金額をレジで引き出すことができます。店員さんに金額を伝えるとレジのお金から渡してくれ、口座からは同じ金額が即座に引き落とされます。

便利ですが、あまりに大きいお金を引き落とすとみんなに知られてしまい危険なので、おすすめしません。

関連:メキシコで銀行口座を開設しよう(独自の注意点、必要なもの)

大きい紙幣で払うとおつりに時間がかかる

メキシコのレジは防犯のため、日本のようにじゅうぶんなお釣りが入っていないことが多いです。100ペソの買い物に500ペソ紙幣で支払うと、それだけでお釣りが足りなくなる……なんてこともありえます。

その場合、レジの人はまず別の係の人を呼び、その係の人がどこからかお金を持ってきてお釣りを補充します。すぐに係の人がつかまらなかったりするとかなり時間がかかります。

大きい紙幣はなるべく高い買い物に回して、手元に小額紙幣を持っているようにしないと、あちこちで時間をとられてしまいます。

袋づめスタッフに渡すチップの相場はいくら?

袋詰め

メキシコのスーパーマーケットで一番びっくりするのは、「レジに袋づめスタッフが待機していること」です。レジでピッとされた商品を次々と袋につめて渡してくれます。

つめてもらったからにはチップを渡さなければなりません。

私は慣れるまで、この「袋づめスタッフ」の存在を忘れていて、財布に小銭が入ってなくて焦る……という経験を何度もしました。

その度にわざと小銭がもらえるような支払い方をしてなんとか乗り切りました。彼らに渡すチップの相場ですが、明確な基準はないようです。

毎回2~5ペソくらいを渡す人もいれば、たくさん詰めてもらった時だけ10ペソ渡す(つまり少量だと渡さない)という人もいました。ただし、財布の中の使わない小銭(ペソよりも小さいセンターボ)を渡すのはちょっと失礼です。

自分で使わないお金をチップに回すのではなく、少額でもちゃんと感謝の気持ちを込めて渡しましょう。

レシートチェックは必ずしよう!

レシートのチェック

レジで精算が終わったら、メキシコ人が必ずするのがレシートチェックです。これは日本よりも厳しくする必要があります。

割引が反映されているか、数の打ち間違いがないかなど、細かく見てください。メキシコではミスがあって当たり前なので、レストランの会計の時もみんな「余計なものが追加されていないか」をきっちりチェックします。

ミスが見つかったらレジの人にすぐ言いましょう。あとから気づいた場合はサービスカウンターに行ってください。

正当な理由があれば返金も受け付けてくれる

私は一度スーパーで携帯電話の充電器を買いましたが、反応が悪くまったく充電できませんでした。レシートがあったので売り場に持っていき店員さんに伝えると、動作確認してすぐレシートに「返金」と書いてくれました。

それをそのままサービスカウンターで見せて、無事に返金してもらうことができました。細かい理由の説明もいらず、何でも待たされるメキシコなのにスムーズすぎて拍子抜けしたことを覚えています。

メキシコではどんな手続きも人による部分が大きく、こんなに簡単にいかない場合もあります。しかし何でも言ってみなければ対応可能かどうかはわからないので、気になることはどんどん質問していきましょう。

スペイン語が苦手でも、とにかく自分の要望さえ伝わればあとは何とかなります。

まとめ

いかがでしたか?

メキシコのスーパーマーケットは日本と違うところが多く、最初は戸惑います。しかし広すぎて歩くだけで疲れるスーパーマーケットも、慣れるとどこに何があるかすぐわかるようになり、その便利さにハマっていきます。

空間は贅沢に使い、でも値段は日本より安いメキシコのスーパーマーケットは、ゆったりと買い物を楽しむことができるお値打ちスポットです。みなさんもメキシコに行ったらぜひ、スーパーマーケットを探検してみてください。

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