日本では移民や二重国籍はまだ一般的ではありませんよね。ましてや、日本では国籍によって仕事が違うなんてことはほとんどありません。
しかし、日本の裏側アルゼンチンでは少し違います。実は国籍によって、仕事に特徴があるのです。
また、アルゼンチンは移住民の国なので、ほとんどの人が二重国籍(国籍が二つある)、または親戚や家族が海外(他の国)にいることも珍しくありません。
移民はイタリア系がほとんどですが、ヨーロッパ各国はもちろん、アラブ系やユダヤ系アジア系・・・もさまざまな移住民がおり、人種のるつぼと言ってもいいかもしれません。
最近、増えているのは中国系(日本でも爆買いが話題になりましたよね!)ですが、もちろん日系人も大勢います。そんなアルゼンチン・ブエノスアイレスは国籍によって、一部仕事・業種に特徴があります。
では、国籍によってどのような業種が多いのでしょうか。今回は国籍別で多いお仕事をご紹介します。
日系人はクリーニング屋さん
日本人は綺麗好きで、几帳面、丁寧に自分の服を扱ってくれるから、という理由からか、日系人はドライクリーニングのお店を経営していることが多いのです。
今は子や孫の世代になっていて、他の職に就いている人が多いようにも思います。
また、住んでいて感じることのひとつが医療従事者にも日系人が多いということです。
家の近くで私の知っているだけでも、日系人が経営する薬局が2軒、国営の病院の耳鼻科医に日系人、私立の脳内科の受付で日系人が働いています。
海外の薬局で困った時に日本語が通じるとものすごくありがたいですよね。
中国人はスーパーマーケットや雑貨屋さん
中国人のスーパーマーケットはアルゼンチンだけではなく、他の国にもたくさんありますよね。ブエノスアイリスでは何といってもお店の数が圧倒的に多いのです。
アルヘンチーノ(アルヘンティーノ+チーノ)とゆう言葉使われるほど、中国系アルゼンチン人が多いことが原因とも言われています。
ブエノスアイレスの市内の多い地区では1ブロックに1件の中国人スーパーマーケットがあり、中華街もかなり大きいです。中華を食べたい時には困りません。
買い物をしていると日本人もスタッフと間違われ、ハムの場所や牛乳の場所をおば様方に聞かれることは日常茶飯事なのです。
ボリビア人は八百屋さん
アルゼンチン人経営の八百屋さんももちろんありますが、個人的にはボリビア人の八百屋さんが安くて新鮮なので重宝出来ます。
何故ボリビア人=野菜なのでしょうか?
実はボリビアには海がありません。広大な土地で野菜を作ることが得意で、野菜に関してとっても詳しいのです。
お肉屋さんはもちろんアルゼンチン人
お肉屋さんはアルゼンチン人が多いです。
この国アルゼンチンは人口よりも牛の数がはるかに多い酪農王国です。知ってましたか?乳製品もお肉も日本とレベルが違う上に値段が破格で、ビックリするくらい安いのです。
例えば、
- ASADO(アサード・日本でいう骨付きカルピの塊)が720円 / 1キロ
- 顔くらいのサイズのBIFE(ビッフェ・サーロインステーキ骨付き)×5枚が800円(日本円)です。
イメージとしては、日本のグラムの値段でキロのお肉が買える。もちろん質は最高です。和牛のような霜降りの肉ではなく赤身のしっかりした、でも柔らかいジューシーなアルゼンチン牛。
肉好きには天国のような国、それがアルゼンチンです。
まとめ
色んな国籍の人がこんなに住んでいる国は他にあるのでしょうか?歩いているだけで、ここが南米なのか、ヨーロッパなのか、それともアジアなのか困惑する時があります。
国籍ごとに、得意分野を十分に生かしているアルゼンチンのお仕事事情。将来まだまだ各国の得意分野を活かした職が出てくるかもしれないですね。
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