中国や東南アジアでの就職にはメリットもデメリットもあるけど面白いという話

海外に行きたい!滞在するにはどんな方法 海外転職ノウハウ

当サイトを運営するGuanxi inc.の坪田(@tsubota_jp)です。

海外で働いてみたいと思ったことはありますか?私は中国やフィリピンなど東南アジアをメインに10年間ほど仕事をしており、20代のほとんどを海外で過ごしてきました。

その経験をもとに、ここでは海外の中でも特に中国や東南アジアで現地採用社員として働くことについてご紹介してきます。

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東南アジアとヨーロッパで就職することの違い

グローバルでかっこいいイメージがあるのが海外就職ですよね。実際、どこで働いているの?と聞かれたときに、「ちょっと海外で」と言うだけでかっこよく聞こえます。

ところが、一口に海外就職と言っても、国が違えば仕事の様子や雰囲気が違うもの。「海外就職はこうだ!」なんて書いてあるサイトなどもありますが、その記事の一部は当たっているものの、一部は間違いです。

ロンドンで働くこととカンボジアで働くことの違い

例えば、イギリス・ロンドンでの金融関係の就職とカンボジアでの観光関係の就職では全く違いますよね。実力主義でガツガツ働くのか、途上国でのんびり働くのか。国が違えばメリットとデメリットが逆転するなんてこともよくあります。

広い海外をひとくくりにすることはナンセンスなので、最初に述べた通りここでは就職先を中国や東南アジアとして話を進めていきます。

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東南アジアで就職するメリット

シンガポール

中国や東南アジアで現地採用社員として働いた場合に得られること(メリット)とは何でしょうか。

仕事がわりと緩い

海外で働くと厳しいんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、中国や東南アジアの現地法人は一部を除いてわりとのんびりしています。

現地スタッフのほとんどが仕事に対して緩いので、自由な雰囲気で仕事をすることができます。仕事中にスマホを触っていたり、お菓子を食べたり、楽しそうに会話をしていたりする光景を見かけます。

そして、現地のスタッフは終業時間になるとさっと帰宅していきます。

日本人というだけでわりとモテる

「モテる」というより「信用がある」といった方が良いかもしれません。東南アジアや中国では、日本人ブランドがまだまだ生きています

日本では結婚できなかった人が、中国や東南アジアで相手を見つけて結婚するというのはよくある話です。「俺は結婚相手を探しにはるばる東南アジアまで来て仕事をしているんだ」という人もたまにいます。

日本人ブランドを持って、自分に自信を持てる環境に身を置きたい方は、中国や東南アジアがおすすめナンバーワンです。「自分に自信を持つ」ことはもちろん大事ですが、自信が持てる環境へ行くことも大事なことだと思います。

日本人を嫌いな人も一定数いるが・・・

逆に、日本人を嫌いな人もいます。当たり前の話ですが、自分のことを好きな人もいれば嫌いな人もいるわけです。しかし、普通に生活している限り嫌がらせを受けることはほとんどありません

私は尖閣諸島が国有化された2012年、なぜか中国にいました。そうです、日系企業が襲われ、イオンのガラスがバラバラになったあの日です。知らない人も多いと思いますが、あの日は日本大使館から外出禁止令が一斉に出されました。

そんな日にタクシーに乗った私(乗る方も乗る方ですが)。「国と国の仲は悪いけど俺たちは友達だよな!」と、初めて乗ったタクシーの運転手にニコニコしながら言われました。しかも、なぜか値引きまでしてくれました。

残業が思ったより少ない

時間

これは企業にもよりますが、基本的に定時で帰れることが多いのが海外企業の特徴。というのも、現地スタッフが定時で帰ってしまうため(定時前に帰る人もいます)、仕事がストップするからです。

バリバリ働きたい人は、現地のスタッフもバリバリ働いている職場を探すのがいいかもしれません。集中して働けると同時に、夢のアフターファイブが手に入ります。

プラベートや自由な時間は、日本で会社勤めをする場合よりも多いでしょう。

何もない日が少ない

中国や東南アジアだと日本人のコミュニティーが小さいため、知り合いが圧倒的に増えます。簡単に言えば、小さな日本村のような感じです。

何かしらの節目に集まったりするので、人と人とのつながりが強くなります。海外での日本人との付き合いは大切です。

キャリアアップにつながる

仕事

海外で働いていると現地人の知り合いも増えてきます。外資系企業では常に優秀な人材を探しているので、ヘッドハンティングされることもあります。

実際に、現地採用されて日系企業で働いているときに中国の企業からスカウトされ、給料3倍で転職した人もいます。終身雇用ではないので成果は常に求められることになりますが、野心があるならこういったことを狙うのも可能です。

責任ある仕事ができる

海外の企業では、日本人がたくさんいるわけではありません。そのため、自分の仕事や専門的な仕事のみでなく、それ以外の業務をする場面が数多く存在します。

企業内の日本人の数が少ないからこそ20代、30代から責任者として活躍することが可能になります。自分の力を試してみたいという方は海外就職に挑戦してみましょう。

出会いが増える

海外にいると、日本では出会うことのないような面白い人に出くわします。

「芸人やってます」「俳優やってます」「ニートやってます」などなど、これら以外にも少し変わった経歴の人にたくさん出会うことができ、新しいつながりができます。

面白い出会いが、人生をより面白くしていくのではないでしょうか。

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東南アジアで就職するデメリット

ホーチミン

良いこともあれば、良くないこともあります。

日本より給料が少ないことが多い

業種や職種にもよりますが、日本より給与が減ることも珍しくありません。特にBPO(外部委託)・コールセンター関係が当てはまります。そもそも人件費削減のために日本ではなく東南アジアに会社を作っているので、必然的に給与は低くなる傾向にあります。

でも、現地スタッフの給与よりは高いので安心してください。

逆に、営業関連やエンジニアなど専門的なスキルの必要な職種では日本より給料が良いこともあります。特に経験豊富なエンジニアは中国では引っ張りだこ。日本では年収500万円ぐらいだったエンジニアの方が、中国で約2,000万円の年収で採用されたときには驚きました。

仕事

突然の解雇の可能性も

現地の企業が業績不振や撤退となると、突然の解雇や契約延長不可なんてこともあるので気をつけたいところです。以前、中国にある某韓国系の子会社が日本人スタッフ約30人を一気に解雇したことがあり、日本人コミュニティーに衝撃が走りました。

日系企業ならいきなり解雇ということは少ないですが、海外ではそういう事態も想定しておく必要があります。現地採用社員として働くのであれば、何年契約になるのか、契約段階で必ずチェックしておきましょう。また、正社員なのか契約社員なのかの確認も忘れずに。

仕事がなくなり困ったときのために

もし急に、海外で働いている企業が撤退になったり、契約を切られてしまったりした場合にはどうしたらいいのでしょうか。

対処法は、現地に知り合いを作っておくことです。そうすれば、その知り合いの会社に誘ってもらえたり、別の仕事を紹介してもらえたりすることもあります。

普段から幅広い人付き合いをし、知り合いを作っておくようにしましょう。困ったときはお互い様。ここで、先に紹介した日本村が生きてきます。人付き合いは大切です。

日本帰国後、日本の仕事が合わない

上述した通り、東南アジアでは仕事が緩い場合が多いため、帰国後、日本で仕事の仕方に戸惑ったり、日本での仕事が合わなくて辞めてしまったりするケースが多く見られます。

無理に戻る必要はない

でも、嫌なら辞めても大丈夫です。また好きなところ(国)で仕事を探せばいいのです。日本で働くだけが全てではありません。良いところもあれば、悪いところもあります。日本で仕事をするのだってメリットばかりではないですよね。

特に海外では、転職はキャリアアップと考えるのが一般的です。海外で働いていくと決めたなら、日本に戻ることを考えるのではなく海外のやり方で進んでいきましょう。

東南アジアで採用されるために必要なスキル

海外で仕事をするためには、次のような能力が求められます。

  • 語学力(英語力)
  • 営業力
  • 交渉力
  • コミュニケーション能力
  • 経験
  • 専門の技術・スキル

中でも中国や東南アジアで求められるのは、「日本人としての常識があること」「社会経験」「技術」です。

熱意がスキルに勝ることも

しかし、経験がないから採用されないかというとそうではありません。

実際に私の勤務する会社の社員は、新卒で社会人経験がないながらも採用を勝ち取りました。「ガッツ」と「やる気」重視の採用です。こういった事例は少ないかもしれませんが、熱意を持って就職活動することは、海外で働くためのスキルに勝るのではないでしょうか。

何より、スキルがあっても採用されなければ意味はありませんよね。

海外で働くための国別就職情報

中国では日系企業の海外進出に伴い、日本人材の需要が増してきています。日本向けのサービス、もしくは日本人向けにサービスを行っている日系企業では、特に日本人の求人が多いです。

最近では、中国企業の日本人採用案件も増えてきました。というのも、中国系企業は日本ブランドを重視する傾向があり、日本市場への参入も日々考えているためです。

では、日本人向けの仕事や業種はどのようなものが多いのでしょうか。下の記事では、中国以外のアジアの国も含めた各国の就職情報を紹介しています。

東南アジアでの就職活動の流れ

海外で働いてみたいと思ったら、まずは気になる地域に行って雰囲気を確かめてみましょう。現地に足を運ぶことから海外就職は始まります

自分の目で見て、肌で感じて、その国で生活したいと思ったら、そこで初めて本格的な就職活動に入りましょう。

海外であっても就職活動に特別なことはありません。下の記事を読んで一通り流れを把握してください。あとは実践あるのみです。

条件の良い海外就職をするには

今は、海外就職をサポートする転職エージェントがたくさんあります。初めての海外就職は大手のエージェントの利用が安心です。

就活の進め方、履歴書の書き方についてアドバイスをくれたり、ビザ、給料、諸手続きなどをサポートしてくれたりします。その上、利用は全て無料で求人案件もしっかりしたものが多いです。

海外就職で特に注意したいのは就労ビザ。日系大手のエージェントであれば、海外で違法な労働をさせる企業を避けることができます

リクルートエージェントなどを利用しつつ、どんな求人があるのか探してみてください。

東南アジアで働くなら知っておきたいタイムスケジュール

カレンダー

私の会社では9〜18時が勤務時間ですが、ほとんどの社員が17時には帰宅していきます。もちろん残業もありません。

中国や東南アジアの国々では、始業時間を日本にある本社と合わせることが多いので、始業時間が若干早くなることがあります。

ただし、そういった会社が全てではありません。海外で働いている人のタイムスケジュールを知っておくと、自分の働く姿がイメージできるはずです。

東南アジアでの就職を成功させる秘訣とは

最後に、海外就職を成功(=満足)させる秘訣をご紹介します。といっても、裏技なんてものはありません。必要なのは、働く前は「情報収集」、働き始めたら「違いを受け入れる心構え」です。

目的に合わせて積極的に情報収集を

海外就職(現地採用)は結局のところ、何を求めるのかの問題になります。「海外で仕事をする目的は何なのか」を自分なりに一度考えてみるといいでしょう。

  • 自由に仕事をしたい
  • お金を稼ぎたい
  • とにかく海外で働きたい
  • 経験を積みたい

もしお金が欲しいなら、日本で働くか、ビジネス英語をマスターしてMBAを取ってロンドンやニューヨークの外資系金融へ行くべきです。もちろん自由な時間は減りますが、今より稼げる可能性は高くなります。

ただ、基本的には両方(お金も自由も)欲しい人が多いと思います。そこで、わりと自由でそこそこ給料の良い仕事を探して必死で情報収集することが必要になってきます。ネット上には情報がたくさんあり、情報は集めた者勝ちです。

簡単そうに思えるかもしれませんが、情報収集は「根気」との勝負です。働く目的を決めたら納得できるまで頑張りましょう!

日本との違いを受け入れる

当然ですが、海外では生活や仕事に対する考え方・やり方が日本と違い、実際に働いてみると「日本ではこうなのに!」ということが必ず出てきます。

しかし、郷に入っては郷に従えと言うように、違いを受け入れる心構えをしておくことが大切です。逆に心構えがしっかりしていれば、まあ何とかなります。でも、違いを受け入れるというのは正直しんどいです。

初めての海外就職は戸惑うことが多いかもしれません。また、すでに社会人として企業に勤務している人は日本での仕事の仕方が身に付いているため、違いを受け入れることに苦労する人が多いのも現実です。

大学生なら海外インターンに挑戦してみよう

大学生であれば、海外インターンに参加することを考えてみてもいいかもしれません。長期の海外インターンに参加して仕事の雰囲気を知ってから実際に働いてみると、ミスマッチも減るでしょう。

東南アジアで働くことには苦労もあるけどやっぱり面白い

知っておいてほしいことは、海外で働くことには苦労がつきものということです。

傍目には、外国人とノリのいい職場で仕事をしている、物価の安い地域で楽しくやっているように見えることもあるでしょう。

しかし、言葉の壁、考え方の違い、会社の適当さ、途上国ならではの不便さなど苦労することも多いです。それも含めて海外で働くということです。良いことも悪いことも含めて海外就職を考えてみましょう。

海外で働くことで、あなたの人生が大きく変わる可能性があります。メリットもデメリットもありますが、総じて海外就職は面白いと思います。

人生は一度きり。面白いと思う方を選択してみるのもありですよね!

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