カンボジアは急速な成長を遂げる不思議の国。一度訪れてみれば、パワフルな魅力に心揺さぶられること間違いなしです。
しかし、まだまだ経済発展中のカンボジア。旅行者がトラブルに巻き込まれることも多いようです。実際にカンボジアでは、日本では考えられないようなトラブルが起きます。カンボジアであたふたしないためにも事前の準備はとても大切です。
今回はカンボジア旅行中に起き得るトラブルと、予防法についてまとめたのでご紹介します。
カンボジアでの飛行機トラブル
カンボジアには国際空港が2つあります。アンコールワットのあるシェムリアップの国際空港と、首都プノンペンの国際空港です。
そのどちらにおいても、1時間、2時間の遅れは毎日起こっています。5時間、6時間の遅延も珍しいことではありません。
さらに気をつけるべきは雨の多い7月から11月。大雨の影響で飛行中でもフライトがキャンセルになることもあります。ちなみにわたしはその大雨フライトキャンセルの経験があります。中国の知らない空港に降ろされ、19時間遅れでプノンペンに着きました。
予防法
- 安いチケットは避ける(安いほど遅れる可能性が高い)。
フライトキャンセルの対策
- 手荷物に暇つぶしできるものを入れておく。
- 予定をぎちぎちに詰め込まない。
トゥクトゥク、バイクタクシーのトラブル
トゥクトゥクとは、バイクが引く馬車のような乗り物です。バイクタクシーとは、バイクの後ろに人を乗せて運ぶタクシーです。どちらも旅行者にとっては気軽に頼める脚となるでしょう。
しかし、気をつけてください。旅行者の隙を突いて悪徳商売をするドライバーもいます。
交渉して決めた運賃を平気で破ったり、道がわからないと逆ギレしたり。わたしもバイクタクシーの運転手と運賃を巡って言い争ったことがあります。幸い被害は最小限で抑えられましたが、嫌な思いをしたのを覚えています。
しかし、気持ちの問題で済めばまだいい方です。
本物の危険ドライバーは、裏で麻薬の売人をしていたり、ひったくりや強盗とグルになっていたりと、命や人生に関わるトラブルを運んでくるからです。移動手段は慎重に選ぶことをおすすめします。
予防法
- バイクタクシーには可能な限り乗らない。
- トゥクトゥクは滞在ホテルか在住の友人に紹介してもらう。
- メーター付きのタクシーを使う(最近増えてきた。一番おすすめ)。
カンボジアで食中毒トラブル
カンボジアでは屋台販売のお店がかなり並んでいます。ローカルな雰囲気で安く、しかも美味しいです。
しかし不衛生な環境で作られている料理ですから、食中毒のリスクは常にあります。わたしの経験でいうと、カンボジアの食中毒は日本の食中毒の3倍きついです。節約やお土産話のために食べたくなる気持ちはわかりますが、おすすめはできません。
予防法
- 外食するなら衛生的なレストランを選ぶ。
- 疲労が溜まっている時は特に屋台料理を避ける。
- どこで食事をするとしても手洗いうがいはしっかりする。
警察とのトラブル
カンボジアにも警察官はいます。しかし正義の味方ではありません。タカり集団です。
彼らは普段からお金を持ち歩かないカンボジア人を取り締まりません。その代わりに、「何かと因縁をつけて」外国人から罰金を取ろうとしてきます。そんな風にしてポケットマネーを稼いでいるのです。
この「何かと因縁をつけて」というのがとても厄介です。警官は、ありとあらゆる物に因縁をつけてきます。
バイクに乗っていたわたしの例
警「おい、そこの交差点を通ったな。10ドル払え」
わ「え?信号青だったよね?」
警「ああ、青だったな」
わ「じゃあ何も問題は……」
警「いいから払え。10ドルだ。20ドルでもいいんだぞ」
わ「……。」
予防法
- 警官には近寄らない(特に道路脇で見張りをしている警官に注意)。
- 警官に声をかけられても無視する。
- 英語すら通じない振りをして日本語で騒ぐ。
- 絶対に免許証・パスポートを提示しない(日本人にはタカる額を上げてくる)。
関連:カンボジアの治安、ひったくりや盗難被害を防ぐために知っておくべきこと
カンボジアで交通トラブル
カンボジアは運転マナーのとにかく悪い国です。逆走、路上駐車、強引な割り込み、なんでもあり。都心部はもちろんのこと、田舎に出ても交通マナーは最悪です。
特にプノンペン旅行には要注意です。カンボジア人の大半は信号なんて守りません。渋滞にはまったバイクは歩道だろうが植え込みだろうが平気で走っていきます。
事故を目撃するかもしれませんが、興味本位で事故に近づかない方がいいでしょう。
対策
- 町を歩かない(信用できるトゥクトゥク・タクシーを使う)。
- 車道を突っ切ろうとしない。
- 信号が青でも必ず左右と前方後方を確認して歩く。
カンボジアで大雨トラブル
カンボジアの季節は大きく2つに分けられます。12月から5月までの乾季と、6月から11月までの雨季です。
カンボジアも東南アジアと同じく、雨季にスコールが降ります。雨季の夕方4時から6時くらいまで、打ち付けるような大雨です。30秒も打たれれば、あっという間にずぶ濡れにされますので、風邪を引かないように注意しましょう。
道路の冠水にも要注意です。カンボジアの道路には側溝や排水溝などが整備されていません。大雨が3時間、4時間と続くと、雨は溜まる一方で道路が川と化します。
家に帰れなくなるほどの冠水も年に2・3回起きています。命の危険にも関わりますから雨季の旅行に雨対策は必須です。
予防法
- 旅行はできる限り乾季に行く(1月、2月が涼しくておすすめ)。
- 黒い雲が見えて風が強くなったらすぐに帰る。
- 雨季は早めに家・ホテルに帰る。
関連:カンボジアの雨季でも楽しめる!突然の豪雨の上手な3つの楽しみ方
まとめ
いかがでしたか?
カンボジアで安全に快適に過ごすためには、トラブルの予防と事前の準備が大切です。旅行前に最新のカンボジア情報を手に入れておきましょう。
とはいえ、カンボジアで起きるトラブルをすべて避けるのは不可能です。ですからわたしが思う最良で万能な対策は、
「予定をギチギチに詰め込み過ぎないこと」
「なんでも笑い話の種にすること」
の2つです。
常に時間と精神に余裕を持ち、慌てず騒がずいきましょう。そうすればトラブルに揉まれながら見たカンボジアの景色が宝物になるはずです。
それでは、くれぐれもトラブルに気をつけて旅を楽しんでください!
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