海外求人サイトGuanxi

Guanxi Timesは海外就職・海外転職、海外で働くを身近にする情報メディアです。海外転職のプロが監修・運営しています。

フランスの美容師国家試験のカットモデル体験

  • 公開日:
  • 更新日:
ヘアスタイル

外国で美容院を探すのはとっても大変です。

外国人とアジア人の髪質が違うので、フランス人に髪を切ってもらおうものなら、どんな仕上がりになるのかわかりません。後悔しないと決めた人ならともかく、一般的にはおすすめできません。

そんな私がパリにきてからずっとお世話になっている日本人の美容師さんから、突然、フランスの美容国家試験のカットモデルになってくれない?とお願いがありました。

そんな機会はめったにないだろうと思い、国家試験に参加してみることにしました。

今回は美容国家試験までのヒストリーをご紹介致します。

フランス美容国家試験

私の通っている美容師さんは日本ではベテランの美容師さんです。この美容師さんはパリで自分のサロンを開くために学校に行っています。

サロンを開く為には最初の一年目に実技試験、そして二年目に筆記試験を受ける必要があります。一次試験の項目は、カット部門とパーマ部門の二つで、私が参加させてもらったのがカット部門の方です。

試験は6月だったのですが、モデルをお願いされたのは4月、それまでのトリートメントや枝毛ケアを無料でやって頂けるということで、ありがたくお引き受けさせてもらいました。

国家試験までの準備1

ハサミ

カット部門での決まりが、全体的に5センチ以上切る事とメッシュを入れる事でした。

その頃私は前髪も伸ばしていて全体的な髪の長さも胸のあたりまでのロングヘアでしたので、モデルに調度良かったようです。

テストを受けるにあたり、髪がナチュラル(黒髪)であることが条件の一つだったのですが、その頃私は、茶髪でした。テスト前に一度先生に髪質チェックをして貰わないといけないとのことで、チェック前に黒髪に限りなく近い色に染めてチェックに挑みました。

先生チェック前に美容師さんに、「髪を染めたことは絶対に言わないでね」と強く言われていたので、先生から「貴方の髪はナチュラルではないですよね?」ともちろん聞かれたのですが、私は頑として「私の髪はナチュラルです、茶色くなってるところは、フランスの強い太陽と硬水によって変化しただけです」と答え続けました。

最初は2人の先生にかなり疑われていたのですが、私も美容師さんも必死にナチュラルアピールを繰り返していたので、最終的に先生達が信じてくれました。

嘘をついてるので、少し心苦しいですが、美容師さんのテストの為に頑張りました。美容師さんいわく、本当に水と太陽光で茶色くなる方がいるらしいので……。

その結果、先生は信じてくれて、

「なんて綺麗な髪色なの!こんな変化信じられないわ!日本人の髪質は特別なのね」と何度も言われました。(本当に信じてくれてるのかヒヤヒヤでしたが)

その後、再度メッシュカラーの打ち合わせの為に、試し染めをし、なんとか先生のチェックをクリアしました。とりあえず、私も美容師さんも一安心でした。

そして先生曰く「メッシュを明るめにして、元の髪色を試験前にすこし明るく染めて挑みましょう」とのことでした。(試験当日はナチュラルじゃなくてもいいのだろうか?少し疑問です)

国家試験までの準備2

その後は美容師さんと、どんな髪型にするか相談し、色々な角度のデッサンをし、先生のチェックの後にそのデッサンを試験に持って行きます。

そこからは特に私のやることはなかったのですが、試験当日、突然美容師さんから電話があり、「試験当日にパッチテストをみせないといけないから、少し時間とってもらえないかな」とのことでしたので、たまたまその日時間が空いてたので、美容師さんのとこまで行きパッチテストしてきました。

ただもしパッチテストで肌が赤くなってしまったら、テストに参加できないらしいので、その場で右腕にパッチテストしつつ、もし赤くなったら当日にパッチテストの液がついた絆創膏を左腕に貼って、そっちを見せようと言う事になりました。

国家試験当日の様子1

試験当日、試験場が私が住んでいるパリから結構離れていたので、かなり早起きして向かいました。パッチテストは特に赤くなっていなかったので、ひとまず安心です。

試験場には、同じように試験に挑む人達が沢山いました。美容師さんの年代はそれぞれで、若い学生さんから、おじさん、おばさんまでいました。

それからモデルさん、みんな髪の色が赤だったり、茶色だったり。。。

学校の先生はあんなにナチュラルである事にこだわっていたのに、結局試験前に髪の色染めるんだったら、あんなにナチュラルにこだわる必要があったのだろうかと、やはりかなり謎です。。

この試験はサロンを開く為のものなので、必ずしも技術を持っている美容師さんだけが受けるものではないようで、経営だけしたいという方も沢山見受けられました。

試験会場に入る前に美容師さんは身分証明書の提示を求められます。私はうっかり忘れてしまい、ここで入れなかったらどうしよう。。と思っていたのですが、私の方は特に求められなかったので、安心して会場に入りました。

試験前に試験官に何枚かの紙を提出して、自分の名前の貼ってある鏡までいきます。机に美容師さんの名前が書いてあるシールが置いてあるので、モデルと美容師どちらもそのシールを貼っておきます。 試験会場では携帯の使用は一切禁止です。

最初はその事を知らずに、携帯を見ていた所、試験官に注意されてしまったので、とにかくすぐに携帯を切り鞄に入れました。

国家試験当日の様子2

試験前に試験官から注意事項を言われます。携帯の使用は禁止、試験内容等の再説明です。

試験開始後は私は特にやる事がないので、鏡を見たり、周りの様子を見たりしていました。特にとなりのおじさんは元々美容師さんではなく、経営者になりたい方で本当に髪を切る事に慣れてない感じ。。

大丈夫だろうかと、関係のない私の方が心配してしまいました。 さて試験最中に試験官から、髪の洗い場の説明がありました。

試験官が美容師さんに「そこのグレーのTシャツのムッシューはここの洗い場を使ってね!」と言いました。

しかし私の美容師さんは本当に集中していて全く聞いてなかったので、「〇〇さん!いま〇〇さんが使う洗い場の説明してますよ!」と助言すると、美容師さんは「え!本当?なんでオレだけ指定されたんだろうね?」と。(いや、試験官はきちんとみんなに場所を説明してましたよ〜)

そして試験官がもう一言、「みなさん洗い場を使ったあとは完璧に綺麗にして行って下さい、洗い場の様子も試験の一環ですよ」とのことでした。

結構皆さん技術に夢中になってしまい、綺麗にしながら使うまで気にかけない方が多いようで、そう忠告するようです。

さて、私の美容師さんは本当に上手なので、さくさく時間通りにカットし、メッシュし、仕上げでカーラーをしている最中、隣のおじさんのモデルさんの携帯が鳴ってしまいました。

携帯を触ってはいけないと言われていたので、モデルさんは足で鞄を押さえてたのですが、一向に止まらず。

最終的におじさんが”携帯出して止めていいよ”と一声、モデルさんはごめんなさいといいながら、携帯の電源を落としました。その状況を見ている私までワタワタ、大丈夫だろうかと見守る事しか出来ませんでした。

そしてあと20分ほどで試験終了という時間になっても、周りはバタバタ、隣のおじさんはこれからメッシュを流しに大急ぎ、他の方も最終チェックに大急ぎでした。

試験終了の合図があり、終らなくてもそこで終了です。一回美容師さんはその場から離れます。試験官は特に髪を触ったりはせず、周りからチラッと見て、出来を判断していました。

とりあえずこれで無事カット試験終了です。 美容師さんは続けてパーマ部門に挑むのでそこでサヨナラしました。

試験結果は2ヶ月後に発表されます。私の美容師さんは無事試験に通る事が出来ましたが同じ会場の方は皆落ちてしまったらしく、来年また受けることになるようです。

この実技試験は2年間まで受ける事が出来るので、一回落ちてもまだチャンスがあります。

(2年間の中で年1回の実技試験に合格し次の年に筆記試験を受けるのが理想ですが、落ちた場合は次の年の筆記試験と実技試験を受ける事ができます)隣のおじさんには是非来年は受かってほしいと願っています。

まとめ

国家試験のカットモデル体験、私のエピソードをかなり盛り込んで書いてしまいましたが、状況は伝わりましたでしょうか?そういえば、あんなに必死にパッチテストについて美容師さんと相談したにも関わらず一応モデルの肌が薬剤で荒れないかチェックするため)、特に見せろとは言われませんでした……。

たまに試験前にパッチテスト見せてと言われるそうですが、やはり試験官によるようで、フランスらしいなあと思います。私としては、なかなか体験できないことができて、面白かったですし、美容師さんのお役に立てて嬉しいなという気持ち一杯です。

海外求人

あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で
Guanxi [グアンシー] 編集部

Guanxi [グアンシー] 編集部Guanxi 公式

投稿者プロフィール

Guanxi [グアンシー] 編集部
海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

海外暮らしのカテゴリ

ページ上部へ戻る