カウチサーフィンを知っていますか?カウチサーフィンでは地元のホストと旅行者との交流を楽しむ場を提供するために、ホストの家にタダでホームステイをすることができます。
今回はまだ日本ではあまり知られていないCouchsurfing(カウチサーフィン)についてご紹介します。
カウチサーフィン(Couchsurfing)とは?
そもそもCouchsurfingって何?と思った方も多いと思います。簡単に言えば「旅行先で地元の人(ホスト)の家にタダでホームステイできる」サービスです。
2004年に始まったこのサービスは現在20万以上の都市で利用されており、1400万人のメンバーがいます。
人の家にタダで泊めてもらえる?と最初は驚きました。安全なのか、本当にタダなのかといろいろな疑問はありましたが、実際に体験してみた感想をお伝えしたいと思います。
公式サイト:http://www.couchsurfing.com
カウチサーフィンに登録しよう
Couchsurfingを利用するにはメンバー登録をする必要があります。
残念ながら日本語でのサービスはないのですが、英語、フランス語、中国語など7か国語で利用することができます。これから世界を旅行するためのステップなので勇気を出して登録しましょう。
登録する際にプロフィールを作成します。
- Hosting Availability:受け入れの可能性
「Accepting Guests:ゲストの受け入れ可能/Maybe Accepting Guestsおそらくゲストの受け入れ可能/Not Accepting Guestsゲストの受け入れ不可能/Wants to Meet Up会ってみたい」の中から選択
- Where I Grew Up:育った場所
- Occupation:職業
- Education:学歴
- Languages I’m Fluent In:流暢に話せる言語
- Languages I’m Learning:勉強中の言語
- About Me 私について
- Why I’m on Couchsurfing なぜカウチサーフィンをするのか
- My Interests 私の興味 当てはまるものを選択し、それについてもっと深く書く欄があります
- My Favorite Music, Movies & Books 私の好きな音楽、映画、本
- One Amazing Thing I’ve Done
- 私が今までに経験したAmazing(素晴らしい、びっくりする)こと1つ
- Teach, Learn, Share 教える、学ぶ、シェア
- What I Can Share With Hosts 私がホストにシェアできること
- Countries I’ve Visited 今までに行ったことのある国
- Countries I’ve Lived In 今までに住んだことのある国
こんな感じでたくさん書くところがありますが、全部書く必要はありません。私は旅行に行く前のギリギリのところで登録したので、あまり書きませんでした。
今思うとあのとても簡素なプロフィールでよく受け入れてもらえたと、自分でも驚きです……。
プロフィールがしっかりと書かれていて信頼できる、友達がたくさんいる、Reference(友達や以前のホストが私について書いてくれた紹介文)がポジティブであると受け入れてもらえる可能性が高くなります。
得体のしれない人を家に泊めるのですから当たり前ですよね。友達もReferenceもゼロだった私は何件かのホストから受け入れ拒否(decline)されましたが、ここだけの話にしておきます。
カウチサーフィンでホストを探そう
登録を済ましたら、ホストを探しましょう。
Explore:Where are you going?が画面の上の方にあります。そこに旅行先の都市を入力しましょう。
そうすると
- Local Hosts:地元のホスト
- Upcoming Visitors:これから来る旅行者
- Hangouts:直訳では「たまり場」ですが、ここではお茶や飲みに行く友達を探している人が投稿しています
- Events:開催中または近日開催されるイベント
- Favorites:その都市で体験できるアクティビティやおすすめスポット
- Discussions:ディスカッション・情報交換
- Advice Q&A:アドバイス・自分の知りたい情報についてアドバイスをもらったり質問したりできます
が出てきます。
Local Hostsを選択して、ARRIVE(到着日)、DEPART(出発日)、#OF TRAVELERS(ゲストの人数)を入力します。More Filtersでホストの性別、年齢、言語、個室の有無など、もっと詳しい設定ができます。
気になるホストを見つけたらSend requestで受け入れのリクエストを送るか、質問などがあればメッセージを送ることもできます。
Couchsurfingではホストを探すだけでなく、旅行仲間を探したり情報交換をしたりもできます。さすがに知らない人の家に泊まるのはちょっと……という方でもWants to Meet Upで地元の人と交流できるチャンスがあります。
いざ、カウチサーフィン(Couchsurfing)
私がカウチサーフィン(Couchsurfing)をしようと思ったきっかけは友達がホストをしているからです。その友達は旅行に行った際自分がゲストとして泊めてもらったこともあり、すごくいい体験ができたと言っていました。
ツアーではない女一人旅だったので自由気ままに地元の人と交流出来たら楽しそうと思い、Couchsurfingをすることにしました。
マウレン in リヒテンシュタイン
人生初のCouchsurfingのホスト、Mさん。初めてのCouchsurfingは珍道中でした。
世界で6番目に小さい国のリヒテンシュタインですが、道に迷ってしまいなかなか辿り着けませんでした。しかも途中で現金がなくなってしまい、ATMでも引き出せず、ネットも使えず…。
バスの運転手さんにホストの住所を伝えるが英語は通じず、挙句の果てには未知の土地の終点で降ろされる。しかも土砂降り。
もうダメだ……と思ったら、ホストのMさんがバス停まで迎えに来てくれるという奇跡!バスの運転手さんが携帯電話の留守電にメッセージを残していてくれたらしく、わざわざ迎えに来てくれました。
夕食を作ってくれて、お互いの旅のことをたくさん話しました。これからイタリアに行くという話をしたら、イタリアのおいしい料理と注意点を教えてくれました。個室を用意してくれていて、暖かいベッドでゆっくり休めました。
「明日もし困ったことがあれば遠慮なく連絡してねと」頼もしいことを言ってくれ、一人旅で絶体絶命のピンチから救ってくれました。ハプニングはありましたが旅のいい思い出です。
トレント in イタリア
リファレンスがとてもポジティブで友達もたくさんいるGさんの家に泊めてもらいました。彼の柔道教室の見学に連れていってもらいました。日本でも柔道教室の見学に行ったことはなかったのに、日本から遠く離れたイタリアで日本の心技体を体験。
教室のあとはGさんと生徒さんたちにトレントで一番おいしいピザ屋さんに連れてってもらいました。郊外にあったので自分では絶対に見つけられなかったです。そしてとてもおいしかったです!
柔道を習っているけど日本には行ったことのない方たちだったので、日本に興味津々でいろいろ質問されました。日本人なのに武士道や柔道のことをあまり知らなかったので、海外に行く前に日本のことをもっと勉強しておけばよかったと後悔しました。
Gさんもお友達も素敵な方々で楽しく過ごすことができました。見知らぬ旅行者を温かく受け入れてくれて、すごく楽しい思い出です。
フェルトキルヒ in オーストリア
日本に旅行へ行ったことのあるLさんに泊めてもらいました。以前の日本旅行がとても楽しかったようで、来年か再来年にまた旅行に行きたいからおすすめやアドバイスをほしいと言われました。
またせっかくだからお互いの国の料理を作ろうということで、私はスモークサーモンとアボカド丼、Lさんはズッキーニのスープを作ってくれました。
オーストリアに住むLさんですが、職場はリヒテンシュタインにあり電車でスイスを通過して出勤しています。たまに出張でドイツに行くから1日に4カ国旅することもあるよと話してくれました。
私は人生初の船、バス、徒歩での国境越えに喜んでいましたが、ヨーロッパの人たちには当たり前すぎて特別な感情はないようです。日本で隣の県に行くような感覚なんでしょうね。
これも地元の人と交流できたからこそ聞けた話です。今度はもっとゆっくり遊びに来てねと言ってくれたのでまたぜひ会いに行きたいです。日本に来てくれるときはホストになって案内するつもりです。
旅を終えて
私は3人のホストにお世話になりました。どの方も優しくて親切で、今までで一番充実した一人旅になりました。出発前、多少の不安はありましたがCouchsurfingは地元の人と交流できる、よりローカルな体験ができるチャンスだと思います。
旅行に行けない時でも自分がホストになって、旅行者を受け入れできたら世界中の人と交流できます。いつかはホストになりたいという夢もできました。
カウチサーフィンの注意点
私はいいホストの方々と会えてすごく楽しい経験ができたのですが、なかには事件に巻き込まれた人もいます。そのため何点かホスト選びのときに注意したいことがあります。
友達、Referenceをよく見る
友達の数が多いこと、Referenceにポジティブな意見が多いことが重要です。Referenceには過去の旅行者のステイ中の感想や実際に会った時の印象などが書かれています。
Referenceの内容でホストの人柄が見えてきます。しっかり目を通すようにしましょう。特に女性のゲストしか受け入れない男性ホストには気をつけてください。
証明マークをチェック
またCouchsurfingが認定した信頼できるメンバーにだけVerificationを与えています。そのマークを目印にするのもいいでしょう。
タダのホテルではない
無料で泊めてもらえますが、ホストは旅行者との交流を楽しみにしています。そのため「無料の宿」という節約目的だけの旅行者には向いていないと思います。また多くのホストは連泊のゲストを受け入れていません。
また寝る場所は個室やリビングのカウチ(ソファ)などホストによって異なります。場所も市の中心から離れていたり、交通の便が悪かったりします。
スムーズにいかないこともある
よりローカルな体験をしたい、地元の人と交流したいという方にはぴったりです。
しかしホストの多くは働いているので、自分が計画した旅行のプランと日程が合わなかったりゆっくり話す時間がなかったりすることもあります。連絡をしても返信がないことも……。
また言葉の壁があり、私はうまく言いたいことが伝わらない時もありました。(私の場合、英語でやり取りをしていたのですが、お互いネイティブでないので時々コミュニケーションが難しかったです。)
ホスト探しは難しいですが、いろんな人のプロフィールを読んで様々な経験や考え方が知れるので結構楽しいです。私は旅行の予定がなくても、たまに行ったことのない都市を検索してどんな人がその都市にいるのか見ています。
まとめ
いかがでしたか?
人の家に泊まるのはちょっと抵抗がある……という方もいらっしゃると思います。でもせっかく旅に出たのであれば旅先でしか体験できないことをしたいですよね。
泊まるだけでなく、友達作り、イベントへの参加、旅行先の情報収集などいろんな利用の仕方があります。Couchsurfingで素敵な旅をエンジョイしてくださいね!
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