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台湾の台中で日本語の本を読みたくなったら?日本語書籍が読める場所

図書館

国外に出ると食事などもそうですが、読書が好きな私の場合、次に問題になってくるのが日本語で書かれた書籍をどうやって確保するかということです。

今はキンドルなどの電子書籍でも様々なものが出版されていますが、やっぱり紙の本に勝るものはないという方もいらっしゃると思います。

そんな本の虫が、台湾の台中で日本語書籍を手にできる場所をお伝えいたします。

目次

国立公共資訊図書館

図書館

まずは、公共の施設である国立公共資訊図書館をご紹介いたしましょう。こちらの図書館の前身は日本統治時代の1921年(大正10年)に開設された台中州立図書館です。当時の建物は残っていませんが館内にその写真と沿革が展示されています。

現在の建物は曲線が特徴的な開放間のある建物で1階から5階まであります。館内はゆったりとした空間のデザインで。圧迫感がないように書架も低く作られています

5階が外国書籍のコーナー

さて実際に日本語書籍はどのようなものが置いてあるのでしょうか。

5階の外国書籍のコーナーに行けば外国語の本がまとめられているコーナーがあります。日本語の他には英語、スペイン語、フランス語、韓国語などがありますが、やはり英語の本が一番多いですね。

日本語の本の内訳ですが、主に台湾及び中国と日本に関連のある歴史が多いです。例えば司馬遼太郎さんの「街道をゆく・閩南の道」や、邱永漢さんの著書といったようなものでしょうか。

それから台北を東山彰良さんの「流」など、台湾とゆかりの深い作品の蔵書が多くあります。もちろん日本の最近の文芸書などやお茶やお花などの実用書、子供向けの絵本などもあります。

国立公共資訊図書館特徴

この図書館の蔵書で特徴的なのが、台湾で出版された日本統治時代の日本語文学がかなり充実していることです。これらの本は日本語で書かれた台湾文学で、日本では国立国会図書館に行かなければ読めないものがほとんどです。

台湾に住んでいるのですから一度読んでおくといいかもしれませんね。

日本語の新聞や雑誌もあります。それらは特に日本語コーナーにあるわけではなく、それぞれ中国語資料の中にありますので探してみてください。新聞は日経などの3紙が当日のものから閲覧できます。

雑誌も最新号から閲覧することができ、主にデザイン・ファッション系のものが揃っています。

貸し出しについてですが、居留書・パスポートのいずれかを持参してください。日本語での貸し出しの案内を渡されますから一読してくださいね。その場で貸し出しカードを発行してもらえます。

必要証明書がパスポートだけですので、一時滞在のビジターの方でも貸し出しを利用することが可能です。

ちなみに図書館の1階にはイートインのできるコンビニエンスストアとスターバックスが入っていますが、少し歩かないと近隣に食事できるようなところはありません。

各階には給水設備と飲食のできる簡易的なスペースがあります

図書館で日がな一日活字に耽りたい方は、お弁当など持っていってもいいかもしれませんね。

古本を手にいれる

本当ローズティー

大きな大学の周りには古本屋が何件かあるところが多いですね。でもその棚は大学で使われる教科書が大半です。

日本語学科などがある大学でしたら時たま日本語の本が並ぶところもありますが、その数は少なくまれです。市街地に比較的日本語の古本がまとまって置いてある古本屋がありますのでご紹介いたします。

茉莉花二手書店

台北に本店があり、チェーン展開しています。台北に3店舗ほかに台中と高雄に1店舗あります。

台中店は週末はいろいろなイベントで賑わう草悟道の近くにお店を構えています。地下にあるので入り口がわかりにくいですが、階段をおりるとすぐ入り口です。地下にあるとうことを忘れるくらい広々として開放的な空間が広がります。

本の他にもアンティークやCDにレコードなんかも置いています。肝心の日本語書籍は、古本屋ですので在庫は流動的でいつも違うものがおかれていて、いつも書架2台分くらいの日本語書籍が在庫にあります。

比較的最近の文芸小説やエッセイなどの文庫本が多い感じです。ベストセラーの本が多いのは駐在や留学などでこられた人が本帰国のまえに売っていくからなのでしょうか。この近辺は駐在の方が多く住んでいる地域です。

雑誌の在庫もかなり充実しています、これは日本の雑誌は台湾の人も購入することが多いからでしょうね。お値段は文庫本一冊が大体60元からですので、日本のブックオフと同じような値段設定だと思って良いでしょう。

セール時には3冊で100元なんて日時もあります

この古本屋の特徴は、中にカフェが併設されていてランチやスイーツを食べながら購入する本を吟味できるところです。おめあての本を見つけたらその場でゆっくり読書もいいですね。

基本情報

  • 名称:国立公共資訊図書館
  • 住所:台中市南區五權南路100號
  • アクセス:台中駅からバスで35番、82番、101番 停留所は「國立臺中圖書館」
  • 営業時間:9:00〜21:00(日曜日は〜17:00) 休館日月曜
  • 電話番号:04-2262-5100
  • 公式サイト:http://www.nlpi.edu.tw/
  • 名称:茉莉花書店
  • 住所:台中市公益路161號B1
  • アクセス:シャトルバス台湾大道博物館下車徒歩5分
  • 営業時間:12:00〜22:00 
  • 電話番号:04-2305-0288
  • 公式サイト:http://www.mollie.com.tw/News_List.asp

まとめ

台中ではこの他にもブックカフェなどで日本語書籍を置く店もあります。またアマゾンでは期間が限定されますが、一定以上の金額の注文で台湾への送料が無料になるというサービスもあります。

研究などで特別なものを手に入れたいという場合を除いて、電子書籍を組み合わせて使えば、ほとんど困ることがありません。

おそらく日本以外の外国において、一番日本語の文化が浸透していて気軽に触れられるのが台湾ではないでしょうか。本好きのあなたでも安心して暮らせるのが台湾です。

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この記事を書いた人

台湾の台中在住

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