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意外と知らない、イギリス人と紅茶の関係

紅茶

イギリスといえば紅茶のイメージが大変強く、イギリス生活では紅茶は欠かせない存在となっています。

実際に、イギリス人と一緒にいると本当にしょっちゅう紅茶を飲んでいますし、その飲み方も人によってはミルクをいれたりいれなかったり、濃い味が好きだったりあっさりめが好きだったりと様々で、非常に興味深いです。

今回は知っているようで知らなかった、イギリスの紅茶事情をご紹介します。

目次

イギリスの紅茶の歴史

イギリスで紅茶が飲みだされたのは1600年代と言われています。その当時、チャールズ2世の元にポルトガルの女王であったキャサリンが嫁いで来ました。

その際、当時はとても貴重で高級品だった中国茶と、ポルトガルの高級砂糖を持参し、そのお茶に砂糖をいれて飲み始めたそうです。

それはとても贅沢なことでしたが、それ故とても高貴な習慣として、あっと言う間に貴族社会の女性達が真似して飲むようになり、上流階級に広まっていったそうです。

一般庶民に紅茶の存在が知られ、商品として提供されることになったのは17世紀中頃になってからだそうです。

貴族や文化人達の社交場となっていた”コーヒーハウス”という場所で提供されるようになり、そこから段々と広く知られるようになり、各家庭でも飲まれるようになっていきました。

この歴史からも分かるように、昔のイギリス社会において紅茶は級な物で、誰にでも手が出せる飲み物ではなかったのですね。

イギリスの紅茶の種類

紅茶

イギリスのスーパーマーケットに行くと、かなりの種類の紅茶を目にすることができます。

イギリスで人気の紅茶Twinings

その中でも特に人気な”Twinings”は、290g(100バッグ)で約700円程で購入することができます(それでも他の種類より少し高めです)

ロンドンの高級デパートの紅茶専門店に行ってみると、スーパーマーケットにはない高級な紅茶が取り揃えられています。

日本人にも人気Fortnum&Mason

日本人にも人気のFortnum & Masonの紅茶は、お手頃価格の紅茶でも100g約1550円からとなっています。

味はもちろんですが、とにかくパッケージがとてもお洒落です。イギリス人でさえもFortnum & Masonの高貴なブルーには一目置いているほどです。

ですので、お土産としてそういった場所で購入する紅茶はかなり喜ばれるますが、イギリスに住んでいると飲む機会はほぼありません。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、イギリスの水道水は硬水です。これは紅茶にとても適していると言われています。その為、スーパーマーケットで売られている紅茶でも、イギリス国内で飲む分には充分美味しいです。

人気でよく飲まれている紅茶の種類

  • イングリッシュブレックファスト
  • アールグレイ
  • ダージリン

イギリス人は飲む時間帯によって、紅茶の種類を変えて飲んだりもします。例えばイングリッシュブレックファストは、カフェインが強いですので寝起きの朝にピッタリです。

濃い目の紅茶にたっぷりミルクをいれて朝食と一緒に楽しみます。午後のひととき、アフタヌーンティーとして飲まれるのがアールグレイやダージリンです。

こちらはまろやかなテイストになっていますので、少しだけミルクをいれたりストレートで飲むと美味しさが引き立ちます。ちなみに寝る前は、カフェインの多い紅茶ではなく、ハーブティーやミントティーがよく飲まれています。

イギリスの紅茶にまつわるイディオム

紅茶

「It’s not my cup of tea」

という言葉を聞いたことはありますか?これは例えば、友達とショッピングに行った際、友達が「これ、あたなに似合いそう!」なんて言って洋服などを勧めてきた時、自分の好みの服じゃなかったり興味がなかったりした場合に「it’s not my cup of tea(私の好みのタイプじゃないわ)」と言うふうに使います。

もちろん自分の好みの物だったら「It’s my cup of tea」と言うふうに言うことができます。

「tea is ready!」

この表現は食事の準備ができた時に「Tea is ready!(ご飯ができたわよー!)」という意味で使います。ランチにでもディナーにでも使うことができます。

「Not for all the tea in China」

これは何か頼み事などをされたけれど、どうしてもしたくない時に使う表現です。例えば「わ!ゴキブリがでた!捕まえて!」と言われた時に「Not for all the tea in China(絶対に嫌!)」と言う風に使います。

「It’s about as much use as a chocolate teapot」

これは役に立たない、全く使い物にならない(Useless)という意味です。

チョコレートのティーポットがあっても、そこにお湯を注ぐと溶けてなくなってしまうので意味がないですよね?そこからきている、イギリスらしいチョット皮肉った英語の表現になっています。

紅茶大国イギリスならではのイディオムですよね。そしてこの言葉は老若男女問わず、本当に頻繁に使われています。是非、イギリス人のお友達に使ってみてください。

まとめ

そういえば日本でよく飲まれている”レモンティー”は、イギリスでは殆ど見かけることがないです。私のイギリス人のパートナーが日本に来た時”午後の紅茶”のレモンティーを、美味しいと言ってよく飲んでいました。

日本からイギリスに来られる時に、お土産として持ってこられるともしかしたら喜ばれるかもしれませんね。

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この記事を書いた人

初めてイギリスを訪れたのが2006年。それ以降毎年イギリスへ足を運び、2008年から3年間ロンドンでWebデザインを学ぶ。
その後一旦日本に戻るも、縁会って2016年からイギリスへ移住してきました。カナダ・オーストラリアでのワーホリ、ヨーロッパ・東南アジアでのバックパッカー旅の経験ありの30代です。

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