イギリスを訪れる人に人気な場所の一つにカンタベリーがあります。チョーサーの「カンタベリー物語」で有名な世界遺産のカンタベリー大聖堂があり、世界中から毎日多くの観光客が来ています。
私はカンタベリーにあるケント大学に留学していました。ロンドンからも日帰りが可能な距離です。ガイドブックにも載っている有名どころから、長くいなければわからない穴場を紹介していきます。
カンタベリーは城壁に囲まれたコンパクトな街
カンタベリーはイギリスの南東部にあり、ロンドンより快速列車でわずか1時間の小さな街です。
カンタベリーはオックスフォードなどその他の有名な都市に比べても比較的小さく、東西にのびるhigh street(最も主な通り)も10~15分ほどで歩けてしまいます。
そんなカンタベリーの街の中心街は、1周を城壁で囲まれています。最初の城壁は西暦270年から290年にローマ人によって建てられました。現在残っている城壁は中世の時代に建てられたものです。
城壁の一部分は上に登って歩くこともでき、中世にタイムスリップしたような感覚になります。
ローマ時代の城壁のほとんどは現存していないのですが、ローマ時代の遺跡とともに見ることのできる場所があります。
カンタベリー在住者の間でしか知られていない場所で、high streetから1つ横道に入ったところにある書店「waterstones」の地下で発掘された遺跡と一緒に一部保存されています。
書店なので誰でも気楽に入ることができ、カンタベリーの歴史を感じることができるおすすめの場所です。
カンタベリーの自然
カンタベリーは田舎の小さな街なので自然が豊かです。私のおすすめは、カンタベリー市街の入り口ウェストゲート(West gate)のところを流れる小さな川に沿ってできた庭園、ウェストゲート庭園(West gate garden)です。
緑がとても豊かで、夏が涼しいイギリスでは長期間きれいなバラが咲いているのを見ることができます。
その川をボートで下りながらカンタベリーの歴史や町並みを説明してくれるリバーツアーもあります。冬はとても寒いのでおすすめできませんが暖かい季節は最高です。
とても調子のよい声でお兄さんが案内してくれます。運がよければ地元の人と仲良くなることもできるかもしれません。
カンタベリーのもう一つの世界遺産
大聖堂と並んで世界遺産に登録されているのが聖アウグスティヌス修道院跡です。ここは城壁の外にあるからか、比較的空いています。
イギリスのキリスト教布教で最も重要な役割を果たした場所で、6世紀にアウグスティヌスによって建てられた修道院跡です。8世紀に解体されて廃墟となった姿ですが、大聖堂よりも古い歴史をゆっくりと感じとることができる場所です。
穴場のカンタベリー城跡
あまり知られていませんがカンタベリーにもお城があります。フランスから11世紀にやってきたウィリアム征服王が「ヘイスティングスの戦い」の後に建てた、ドーバーからロンドンまでの途上にある拠点となるお城の一つでした。
廃墟となってしまったそのお城はまさに穴場で観光客が少なく、のんびりと歴史に思いをはせたい人にぴったりの場所です。
カンタベリーの3つの博物館
カンタベリーにはカンタベリー物語博物館、ローマン博物館、そしてカンタベリー歴史全般を紹介するカンタベリー博物館があります。どの博物館も小さいながら情報が満載です。
カンタベリー在住者の場合はインターネットで在住カード(Canterbury residential card)を申請することで無料で入ることができます。
カンタベリー博物館に入った人だけが行ける小さな庭園も、とっても時間がゆっくり流れていておすすめの場所です。
まとめ
大聖堂以外にもたくさんあるカンタベリーの魅力を紹介してきました。大聖堂だけ見学してすぐに帰ってしまう観光客が多いのですが、もう少し長居してほかの見所も見て回るとカンタベリーの魅力がよくわかると思います。
田舎過ぎず都会過ぎない場所が好きな方にはぴったりの場所です。ぜひ、イギリスに旅行の際はカンタベリーでイギリスののんびりとした雰囲気を満喫してください。
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