海外で長く生活するときの不安の1つに食事の問題があると思います。特に食文化が大きく異なる西洋では、日本食材が手に入りにくいのではと心配な方もいるのではないでしょうか。
都会だと比較的手に入りやすいですが、留学となると大都市へ行く人ばかりではありません。私はイギリスの南東部の小さな町カンタベリーにあるケント大学に留学していました。
ここでは私がどのようにしてイギリスのカンタベリーで日本の食材やその代用品を手に入れていたかを紹介していきます。
日本食レストランの少ないカンタベリー
カンタベリーは世界遺産があるため有名な場所ですが、ケンブリッジやオックスフォードに比べても小さな町です。
今はおいしい日本人オーナーさんのTamagoという日本食レストラン(電話番号:01227-634-537、住所:64 NORTHGATE, CANTERBURY CT11BB UK)ができましたが、私が留学していた当時はカンタベリーには日本食レストランがありませんでした。
一軒、イギリスの日本食チェーン店(Wagamama)がありましたが、偽の日本食として有名でした。元々オーナーさんもイギリスの方らしく、どこの都市のWagamamaに行っても日本人が働いているのを見たことはありません。
日本食とは言えない料理の数々が並んでいて、あまりよい評判は聞きませんでした。これなら間違えはなかろうと注文した照り焼き丼はおいしかったです。
このように当時のカンタベリーでは日本食が食べられなかったので、いくつかある中華料理店に行ってご飯ものを頼むか、自炊をするしかありませんでした。
大学のキャンパスで買える日本食材
幸い、海外からの留学生が多いケント大学では、アジアの食材が少しですが売られていました。大学キャンパスにはEssentialというコンビニのようなお店があり、そこには中国のお醤油やうどんが売られていました。
そのほか、日本メーカーの紙の容器に入った長期保存可能なお豆腐や、出前一丁のインスタントラーメンも売っていました。いつからだったか見かけなくなりましたが、もやしも売っているときがありました。
品揃えはそこまで豊富というわけではないですが、city centre(カンタベリーの町の中心部)まで行かなくても食料を調達することができ、助かりました。
イギリスのスーパーで手に入る日本食材
カンタベリーのcity centreにはTescoとMarks & Spencer、Sainsbury’sというスーパーがありました。
City centreにあるSainsbury’sは小さなお店だったので、私はほとんどTescoで買い物をしていました。Tescoは安いので有名でしたが、Marks & Spencerは少し料金が高めでよい食材を扱っているお店でした。
カンタベリーの場合、TescoもMarks & Spencerもアジア食材の品数はあまり変わりありません。
実はTescoで手に入る日本食材は、大学キャンパスにあるEssentialとあまり差がありませんでした。出前一丁はTescoの方が種類が豊富で若干安かったです。
もやしはある時期とない時期がありました。白菜はChinese cabbageという名で売られていました。私の場合、Tescoで安い中国産の醤油を買っていました。
困ったときのタイショップ
カンタベリーは小さな町ですが、アジア食品を扱うお店はたくさんありました。小さな中国食材のお店はたくさんあり、日本のお菓子まで売っていました。
私がよく行っていたのはChrist church大学の近くにあるタイショップです。他の中国のお店より大きく、様々なアジアの国の食材が売られていました。
このタイショップでは海苔や、寿司酢、日本のお米も売っていました。巻きすも売られていて(実は必要になる1週間前までPond landという1ポンドショップにも売られていました)、お寿司を作ったときに重宝しました。
日本でよく見かけるようなお豆腐も売られていましたが、冷凍保存していたものを解凍して売っているようでした。その日に買った豆腐の賞味期限が2ヶ月前のものがありましたが問題なく食べられたことがあります。
ここでは大抵の調味料は手に入ったので、そんなに不便を感じることはありませんでした。
ロンドンでまとめ買い!
カンタベリーではやはり手に入る食材に限りがあるので、ロンドンに行ったときにカレーのルーやマヨネーズ(イギリスのマヨネーズはあまりおいしくなくポテトサラダなどには合いません)を買いだめしていました。
ロンドンにはロンドン三越があり、その隣にJapan centreという日本食材が売っているお店がありました。
そこは店員さんも全員日本人で、お値段はもちろん割高になりますが、ほぼ日本と変わらない品揃えの食材を手に入れることができます。お弁当やおにぎりなどのお総菜も売っていました。
ちなみにこのロンドン三越には宅急便のヤマトやドコモ、日本の本が売っている書店も入っていて、お客さんも店員さんも日本人で、店内の表示も日本語なのでイギリスにいることを忘れてしまいそうでした。
ロンドン三越の通りには和菓子屋さんもありました。店内の内観、売られている和菓子や店員さんの対応は日本そのものでした。
まとめ
イギリスの小さな町、カンタベリーでの日本食材の入手方法を、体験談を基に紹介してきました。より具体的に留学中の食生活をイメージしていただけたのではないかと思います。
確かにロンドンなどの大都市と比べると、すべての日本食材が手に入るわけではありませんが、だしの素と醤油があれば日本の味を作れますし、中国や韓国、タイなどの近い食材で代用することも可能です。ぜひ工夫して日本食を楽しんでください。
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