私は現在、スペインにある日本食レストランのスタッフとして働いています。海外で仕事をすると「えーウソー!」と叫びたくなるような文化の違いが多々あります。
ここでは、スペイン人の考え方や日本人との働き方の違いなど、私が実際に体験して感じたことをご紹介したいと思います。
スペインではワーキングホリデー制度も利用できるので、今後スペインの日本食レストランで働く日本人も増えてくるのではないでしょうか。そんな方々の参考になれば嬉しいです。
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スペイン人は自己主張する
スペインは日本と違い、自分が思っていることをきちんと言葉にして相手に伝えるという文化を持っている国です。
例えば、上司に納得のいかないことを言われたとします。日本だと「申し訳ございません」と謝罪し、主張があったとしても黙って心の中に秘めておくことが多いでしょう。それが私たちの文化だからです。
ですがスペインでは、相手が先輩または上司、お客様であろうと、言いたいことは我慢せずに言うのが当たり前です。
また、自己主張をしないと「何も考えていない」と思われてしまうので、スペインで働く際は日本とは違い、思っていることはきちんと言葉で伝えることが必要になります。
喧嘩になっても気にせずに
最初は少し勇気が要りますし、誤解が生まれて喧嘩に発展することもありますが、たとえ喧嘩になってもスペイン人は気持ちの切り替えが早いので、そんなに気にする必要はありません。
相手に自分のことを理解してもらうため、また相手のことを理解するためにも、思っていることは相手にハッキリと伝える努力をしましょう。ただし、相手を尊重する心は忘れずに!
スペイン人は感情表現豊か
スペイン人は、嬉しい時、悲しい時、パニックになっている時など、すべてを包み隠さずに全力で表現します。
仕事中に注意されたスペイン人の場合
同僚のスペイン人スタッフは以前、オーナーに接客について注意された際、見ているこちらがびっくりするくらいパニックに陥っていました。
確かに、オーナーの注意の仕方もひどかったです(辺り構わず怒鳴り散らしていたので)。しかし、そんな叱られ方をしても仕事中は気丈に振舞おうとするのが日本人だと思います。
それに比べて、そのスペイン人の彼は「僕はもう今日はダメだ……」「どうしよう、今ものすごくパニックになっている。もう仕事はできない」など目に見えて混乱しており、あまりの分かりやすさにちょっと笑えてしまったほどです。
ところが、それから30分後、彼はいつも通り鼻歌を歌いながら仕事をしていました。
気分がコロコロ変わる
一時的な感情でパニックになったり、ご機嫌になったり、私たち日本人からしたら考えられないのですが、これがスペイン人の気質……とでもいうのでしょうか。
この立ち直りの早さは、日本人も見習うべきなのかもしれません。スペイン人はあまり細かいことを気にしないので、日本人と比べるとストレスも少ないのでしょう。
ローカルスタッフと働いていると、彼らの感情表現の豊かさに驚かされてばかりです。
スペイン人はおしゃべりが大好き
スペインのバルやレストランでは、スタッフとお客さんが会話しながらメニューを決めたり、お料理のサービスの際にちょっとした会話を楽しんだりすることが大切にされています。
会話をするために、あえてメニューには細かい説明を書かないという考え方もあります。
スペイン人はおしゃべりが大好きなので、飲み物の注文を聞きに行った際も話すのに夢中で無視されることがよくあります。ですが、彼らに悪気はなく、ただおしゃべりが大好きで止められないというだけなのです。
レストランのウェイターやウェイトレスとして働くなら、お客さんとの会話を楽しめるようになると楽しいです。会話をしているうちにスペイン語も上達し、スペイン人との自然なやり取りも身につきますよ。
スペイン人は丁寧な接客はしない
私が勤めているレストランにかかわらず、スペインのバルやレストラン、洋服店、化粧品店、スーパーなどの接客業は日本に比べると賃金が低いです。
その賃金の低さがスタッフのモチベーションにも大きくつながっているのか、スペインのほとんどのお店では客への対応があまりよくありません。
支払いの際、隣にいるスタッフとおしゃべりしながらこちらを見ずにお金を受け取る店員もいます。
私たちは日本で「お客様は神様」という精神のサービスを受けているので、スペインに行くと驚くことも多いと思います。
なお、私が勤めているレストランはウェイトレスのほとんどが日本人なので、日本式の接客です。決して賃金はよくありませんが、どこに行っても日本人としての心を忘れずに働きたいものだと思います。
まとめ~お互いの文化のいいところを取り入れる
海外に出ると、その国のことはもちろん、日本のいいところも自然と発見することができます。私は日本の「おもてなしの心」が大好きです。
外国ではどうしても、その国の文化に従って考え方や行動を変えるといった柔軟な対応が必要になりますが、スペインで働くからといってすべてをスペイン人のように振る舞う必要はありません。
スペインの文化も受け入れながら、日本人としての誇りを持って働いていけることが理想的ですね!
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