スペインに留学していると、「どうしてスペインなの?」「あなたって昔からどこか変わってるよね」と言われることが多々あります。
スペインを留学先として選択し、「世界で活躍したい」と思っている方が、英語圏ではなくスペインに留学するメリットはたくさんあります。その中から今回はスペイン留学の5つのメリットを紹介したいと思います。
スペイン語が学べる
「スペイン語?英語の方が重要でしょ」と思われる方も多いと思いますし、それは必ずしも間違いとは言えません。しかし、スペイン語を「第二外国語として」学ぶメリットはたくさんあります。
世界で一番話されている言語って何だと思いますか?答えは「中国語」。これは予想がつきますよね。しかし、中国語は単に中国の人口が多いからに他なりません。中国以外に、中国語を母国語としている国はありますが、少数でありアジアに限られています。
続いて多いのは英語、三番目にスペイン語がランクインしています。スペイン語はスペインだけでなく、中南米の多くの国でも母国語とされています。
英語に関しては、母国語とする人口はスペイン語を母国語とする人口に比べて圧倒的に少ないですが、英語学習者が多いため、英語話者の方がスペイン語話者より若干多くなっています。
しかし、この「英語学習者」がどの程度英語を話せるかは人によりますよね。例えば私たち日本人もこの英語学習者に含まれているわけですが、英語能力に自身がありますか?外国人に話しかけられて逃げたりなんてしませんよね?
また、スペイン語の魅力は、「ヨーロッパで比較的スペイン語が通じる」というところにあります。特に、イタリア語・ポルトガルト語はスペイン語と似ているらしく、お互いそれぞれの国の言葉をしゃべっても大体通じるといいます。
確かに、スペイン語を勉強したことがないというイタリア人がレベル分けテスト後A2-B1クラスに振り分けられていることがよくあります。(このレベルがどの程度かといいますと、A1は旅行会話程度、A2は簡単な日常会話程度、B1は少し複雑な日常会話程度と言われています。)
また、フランスでもスペイン語が通じるといいます。しかし、フランス人はプライドが高いのでまずは、フランス語で話しかけなければいけないようです。
このようにラテン語発祥の言語は似通っている言語が多いので、スペイン語を学ぶことでさらにほかの言語を習得したいとき、勉強の助けとなるでしょう。
スペインで英語も学べる
そうはいっても、私は「英語よりスペイン語が大切だ」と言っているわけではありません。先にも述べた通り、「第二外国語」としてスペイン語の魅力をお話ししているにすぎません。スペインで勉強するようになって、英語の大切さを実感しました。
私は、日本でスペイン語を全く勉強してこなかったので、英語には本当に助けられました。スペイン語でスペイン語を勉強するのに辞書は使ってはいけないという方針の学校だったので本当に苦労しました。
同じクラスにはオランダ人・アメリカ人・イギリス人・カナダ人・中国人がいました。みんなスペイン語はアルファベットから始めるので、学校終わりに遊ぶときはいつも英語で会話をしていました。
皆さん日本に興味を持ってくれて、「英語教えるから日本語教えてよ!」と言われることもたくさんあります。来月からは、イギリス人とロシア人・スペイン人とピソ(シェアハウス)に暮らすことになっており、お互いに言語交換をする予定です。
スペインは暮らしやすい
長期滞在するときは、暮らしやすさはとても大切ですよね。スペインの物価は地域によって差はありますが、日本と大体同じくらいです。消費税は高いですが、食料品は超軽減税率(5%)で野菜もとても安いので食費は安く済ませられます。
また、外食に関してもアンダルシア地方ではタパス文化と言って、飲み物を頼むと一品小皿がついてくる文化があります。
お店によって値段は異なりますが、ワインが2EURです。ランチに飲み物二杯とついてきたタパスを食べて4EUR程で済ませることもあります。
代表的なスペイン料理といえばアヒージョやパエリヤですが、日本人の味覚に合うので安心して食事をすることができます。
気候は地域によって異なりますが、全体的に降水量が少なく乾燥しています。日本の蒸し暑さに慣れている日本人にとっては、実際の気温に比べて、体感温度はそれほど高くなく、過ごしやすいと感じられるでしょう。
スペインから気軽に海外旅行に行ける
留学とはいえ、せっかく海外にいるのですから、観光もしたいですよね。スペイン国内にも見どころはたくさんあるのですが、今回は「ヨーロッパ」という括りで見ていきたいと思います。
日本は島国で大陸のアジア以外の国々に行くには少なくても15~30万円はしますし、旅行日程も少なくとも1週間は必要です。
しかし、ヨーロッパにはたくさんの格安航空会社があって、安い時期を狙えばスペイン―イタリアに往復7000~10000円で行くことができます。ホテルも、同じホテルでも日本語で調べるのとスペイン語で調べるのでは値段が違うこともあります。
飛行時間は3時間未満で、機内泊する必要もありません。日本のパスポートは優秀なので、ヨーロッパの多くの国はビザがなくても30日以内であれば滞在できますので、割と気軽にヨーロッパ旅行ができてしまうのです。
スペインは治安が(割と)良い
長期の留学ともなれば、旅行の時以上に治安は気になりますよね。外務省によるとスペインの犯罪発生率は日本の約2倍だそうです。
英語圏で比較的安全という理由で日本人に人気のカナダでさえ犯罪発生件数は日本の5倍以上ですので、海外において日本レベルの安全を求めることはできませんが、スペインは世界的に見ても比較的安全といえるのではないでしょうか。
また、スペインの犯罪の57%がバルセロナ、20%がマドリードで起きているので、それ以外の地域はより安全と言えます。
スペインで多い犯罪はすりや置き引きなので、鞄は前に持つなどの工夫をして被害者にならないように心がけることで、安全に生活ができます。
まとめ
スペイン留学に少しでも興味を持っていただけたでしょうか。スペイン語と英語ができれば、ヨーロッパ・アジア・中南米どこへでも旅行ができてしまいそうですよね。
今回は「留学」ということで観光や文化には触れていませんが、歴史の古いスペインには魅力的は観光スポットがたくさんあります。私もスペインに来て歴史に興味を持つようになりました。歴史を知ることで現在の世界情勢を見る目が変わるかもしれません。
これを機にスペイン留学を検討してみてはいかがでしょうか。※1EUR=128円(2018年現在)
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