海外で働きながら生活できるワーキングホリデー。現在はこの制度がスペインでも利用できるようになり、留学する人にとっても選択肢が増えました。
ただ、ビザの募集を開始したという情報はあるのに、実際に「ワーホリビザを取りました」という体験談は出てこなくて不安になっている人もいるのではないでしょうか。
でも大丈夫。私はちゃんと取得できました。ここでは、情報が少ないスペインのワーキングホリデービザについて紹介したいと思います。
※1ユーロ=約130円
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スペインのワーキングホリデー制度は始まったばかり
スペインのワーキングホリデー制度が始まったことを知っている人はあまりいません。それもそのはず、日本でこの制度が開始されたのは2017年7月で、まだ始まって1年程度の新しいものなのです。
そんな新しい制度のビザを取ることには不安がありますよね。でも、後にビザの取り方を説明するので参考にしてください。
スペインのワーホリビザは留学にもぴったり
スペインへの留学を考えている人が取得できるビザには、
- 短期学生ビザ
- 長期学生ビザ
- ワーキングホリデービザ
があります。
短期ビザは90日以上180日以内の留学に発行されます。延長したい場合は日本に帰国して手続きをする必要があります。つまり、現地での延長は不可なので注意が必要です。
180日以上の留学の際は、長期学生ビザが適用されます。こちらは現地での延長が可能です。
そしてワーキングホリデービザは、1年以内であれば働くことも勉強することもできるビザです。年齢制限はありますが、行動に融通が利くので便利です。ただし、現地でも日本でも延長はできません。
ワーホリビザの方がいい場合も
留学というと「学生ビザ」だけと思っている人が多いのですが、1年以内の留学ならワーキングホリデービザの方がメリットが大きいこともあります。
実際に私の周りで、短期学生ビザでスペインに来たものの延長ができないため、泣く泣く日本に帰ってビザを取り直した人もいます。
留学予定の人は、「ワーキングホリデービザ」の取得も考えてみてはいかがですか?
スペインのワーホリビザで留学するメリット
上述の通り、留学の場合には学生ビザとワーキングホリデービザがありますが、選ぶ際に一番重要なのはどれが一番自分に合っているかということですね。
留学の期間・滞在先など詳細が決まっているのであれば、その期間に合わせた留学ビザを取る方法で良いと思います。
しかし、留学先の学校も決まっておらず、滞在先もスペインに行ってから状況次第で変更したいという方には、ワーキングホリデービザをおすすめします。
自由度が高いワーホリビザ
ワーキングホリデービザの特徴は、
- 滞在許可証・入学許可証が必要ない
- 予定が未定でもビザが下りる
- 働いても良い
というところです。
滞在許可証が必要ないので、最初の数か月分だけ日本で宿泊先を決定しておき、状況に合わせて滞在先を変更することができます。また語学学校も、現地に着いてから安いところを探すことが可能です。
私はスペイン語が全くできなかったので、初めの3か月は語学学校の斡旋するホームステイ、その後はピソという安いシェアアパートに移動しました。
また、費用を抑えるために、語学学校も日本で契約したのは最初の3か月だけで、その後は公立の学校に変更しました。学生ビザではこういった変更はできません。
仕事を見つけるのは難しい
一方、ワーキングホリデーの魅力の一つに働いても良いことを挙げましたが、これについてはスペインの失業率の高さを考えると期待はできません。
スペインでの労働賃金を生活費に充てようと考えず、あらかじめ滞在するのに十分な資金を持って渡航した方が良いでしょう。
スペインのワーホリビザ申請に必要な書類
私がワーキングホリデービザを申請するときに提出した書類は下記の通りです。申請書などは大使館ホームページにフォーマットがあります。
- ビザ申請書
- 写真1枚(4.5×3.5cm、カラー、背景白)
- パスポート(スペイン入国日から1年以上有効でビザ用の余白ページが最低2枚あるもの)とコピー
- 住民票(発行から90日以内のもの)
- 往路のみの航空券
- 経済能力の証明(後述)
- 健康診断書(大使館のフォーマットに基づいて医師が記入・署名した、発行1カ月以内のもの)
- NIE(外国人登録番号)申請のための申請書
- ワーキングホリデー査証申請に伴う宣誓書
- 返信用封筒
このうち経済能力の証明については、スペインでの滞在費として1か月532.51ユーロ(約70,000円)以上、最低でも最初の3か月分の1597.53ユーロ(約208,000円)以上を持っていることを証明するものが必要で、私は日本の銀行の残高証明原本を提出しました。
残高証明は銀行の窓口で発行してもらえます。その場で受け取れると思っていたのですが実際には1週間ほどかかったので、早めに準備することをおすすめします。なお、800円程度の手数料がかかりました。
銀行の残高証明の代わりに通帳のコピーでもいいようですが、3か月分の記録が必要だったこと、Web通帳を使用していたので通帳を持っていなかったことから、残高証明を選択しました。
必ず最新情報の確認を
必要な書類については必ず大使館のホームページで確認しましょう。私の時は上記の書類だけでしたが、変更されている可能性もあります。
また、様々なブログやホームページでも必要書類について書かれていますが、それらの情報も古い可能性があるので、あくまで参考程度に考えましょう。
スペインのワーホリビザ申請、書類の書き方は?
私も申請書類の書き方がわからなくて困りました。しかし実際にやってみると、思った以上に簡単でした。
時々、「スペインのワーキングホリデービザ申請書類の作成をお手伝いします」という広告を目にすることがあります。しかし、そんなものを利用する必要は全くありません。
手伝いといってもビザ代行とは違います。スペインのワーキングホリデービザの場合、申請時には本人が出頭しなければならず代理申請は不可能です。そのため、ワーホリビザの申請代行を謳っている広告は詐欺の可能性が高いので注意してください。
また、ビザの手伝いといっても書き方を教えてくれる程度で手数料は高いため、できるだけ自分で記入しましょう。
大使館に問い合わせればOK
もしわからないことがあれば、大使館にメールすればすぐに日本語で教えてもらえる上、空白にして大使館に持参すれば、窓口で係員が教えてくれます。
係員も日本人なので、ビザ申請時にスペイン語が話せなくても問題ありません。前述しましたがとても簡単なので、お金を余分にかける必要はありません。
書類の書き方(参考)
まとめ~目的を持って有意義に過ごそう
ワーキングホリデービザは自由度が高いということはわかっていただけたと思います。事前に詳細な計画を立てなくてもいいというのが何といっても一番の魅力ですよね。
しかし、いくら計画が未定でもいいとはいえ、ある程度目標を持って渡航しなければただの長期旅行に終わってしまいます。留学で人生を切り開きたいと考えている人は、大筋の計画は立ててから渡航することをおすすめします。
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