私は南インドのバンガロールで、ローカルIT企業の社内日本語教師として働いていました。社内でただ一人の日本語教師、ただ一人の日本人でした。
日本語学校のように、先生がたくさんいて授業を受け持つという形ではなく、日本で働けるレベルになるまでの1年半、社員の方に日本語を教えるのが私の役目。カリキュラムもすべて自分で立てます。
責任は重いですが、やりがいもある仕事でした。
日本語学校ではなく、インド企業で教師をしていた私の経験をもとに、勤務時間や休暇事情をご紹介します。
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インド企業の定時
*道路の様子
日本語教師の私の勤務時間は朝9時から夕方5時まででしたが、社員の人たちは午前9時から午後6時半まで働いていました。
社員でもある生徒さんたちは、午後3時に授業が終わると6時半まで自分たちの仕事をします。
社長から宿題をたくさん出すようにと言われていたので、毎日、仕事が終わってからも大変だったと思います。
インド企業の年間休日
勤務日はカレンダー通りで、土日と祝祭日以外は出勤。
夏休みはなく、年末年始は12月30日から1月2日までの4日間がカレンダー以外のお休みでした。
バンガロールの祝祭日は年約20日
*お祝いのお花を飾っているところ
インドでは州によって祝祭日が違います。また、ヒンズー教、イスラム教、シーク教など、それぞれの宗教の祝祭日があり、どの宗教の祝日もみんなお休みします。
主なものは、1月の共和国記念日、3月のホーリー(春のお祝いのお祭りで、カラフルな色の水をかけあいます)、8月15日の独立記念日、光の祭りといわれるディワリ(毎年インドの暦で7番目の月の初日)などです。
私のいたバンガロールでは、年間20日ぐらいが祝祭日でした。
インド企業の有給休暇
*サリーのお店
私の有給休暇は年7日でした。
他の社員の人たちは勤務年数が長くなるにしたがって有休日数が増えていき、使わなかった分は翌年に持ち越しができるようです。
私には十分だった7日の有休
7日の有給休暇は短く感じますが、インドは祝日も多いので気になりませんでした。
また、私はインドに住みたいと思って就職を決めたので、日本に一時帰国したいと思ったり、他の国に旅行に行きたいと思ったことがありません。7日の有休で十分でした。
日本に里帰りしたい人には有休が少ないように感じられるかもしれませんが、多くの日本の企業と違い私の会社では7日間連続でお休みを取れたので、土日をプラスすれば10日ほどになり、一時帰国も可能だと思います。
インド企業にバケーションはある?
*人気があるカフェのメニュー
年末年始以外のまとまった休みはありません。
最初に述べたように、会社に日本人は私だけであとは現地のインド人の方ばかりだったのですが、みなさんあまり休みを取らずに働いていました。
休むときはまとめて有休を取り、家族旅行などをされていました。会社のメインの取引先の一つが日本の企業だったこともあり、お盆の時期に休む人が比較的多かったです。
私の有給休暇は7日でしたが、長く働いている社員の人たちはもっと日数が多いので、まとめて取っていました。といっても、欧米のバケーションほどではなく、長い人でもやはりトータルで10日くらいです。
インド人の休暇の過ごし方
南インドのバンガロールというところに住んでいたのですが、私の周りにはそこから電車で3時間程度の「マイソール」やインド最南端の「カンニャクマリ」に行く人が多かったです。
カンニャクマリはインドの聖地と呼ばれていて、インド洋・ベンガル湾・アラビア海の3つの海が見られるコモリン岬があり、強力なパワースポットとしてインド人に人気の場所です。
インドで私が勤務していた企業はフレキシブルに働ける環境
子供の送り迎えは会社の車で
私は中学1年の息子とともにインドに住んでいました。カナダ系のインターナショナルスクールに通わせていたのですが、学校までは会社のドライバーさんが片道1時間、送り迎えをしてくれました。
私が学校に行くときもそのドライバーさんが送ってくれるので、とても恵まれていたと思います。
学校行事にも柔軟に対応
行事や面談などで仕事を抜けるときも、フレキシブルに対応してもらえました。
授業は午後3時までですが、抜けた日の分は、他の日の授業を午後5時までにして時間数を合わせるなど、いろいろアレンジさせていただきました。
社内での日本語教師は自分だけなので、責任はもちろんありますが、スケジュールを決めたりアレンジができたりと、自分でマネージメントできるのが良かった点です。
まとめ~好きな国の恵まれた環境で楽しく働く
社内日本語教師は、授業時間に沿ってきっちりと勤務時間が決められているので働きやすかったです。特に、家族がいる私にとってはとても助かりました。
何より、好きな国で仕事をして暮らせているので、それだけで毎日が楽しかったです。
インドにいることがうれしくて、週末に観光に出かけたり、少し遠出をしたりと、有給休暇は7日でも充分楽しむことができました。時には生徒さんたちにサリーを買うのに付き合ってもらうなど、楽しい時間を過ごしました。
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