インド生活を支えてくれた言葉

インド インドでの働き方

海外で仕事や生活をすると決めたものの、いざ準備を始めると、不安になったり、寂しくなったりすることがあるかもしれません。また、慣れない国で実際の生活が始まると、くじけそうになることもあるでしょう。

私はインドのローカルIT企業で日本語教師の仕事をしていました。インドが大好きだったのでインド就職を選びました。それでも、インドに行く前も、インドで生活を始めてからも、いつもハッピーだったわけではありません。

そんな時に支えとなった言葉を紹介します。

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自分の決断に対して

インドのお店

*店が立ち並ぶ通り

私はそれまで8年間、ひとり息子とオーストラリアに住んでいたのですが、大好きな国インドに住むことに決め、仕事を探しました。

希望通り日本語教師として南インドのバンガロールで働くことが決まったのですが、いざインドへ行くとなると「これでよかったのだろうか」と自分の決断に迷いが出てきます

また、8年間暮らしたオーストラリアは第二の故郷であり、思い出いっぱいの住み慣れた場所を離れる不安もありました。不安があるということは間違っているというサインなのか、と思うことさえありました。

勇気とは不安を感じないことではない。勇気とは不安をコントロールすることだ。 (マーク・トウェイン)

私は自分が元気になれる言葉に出会うとノートに書き留めているのですが、出発まで何度も読み直したのがこの言葉でした。

周囲の否定的な反応に対して

休憩するインド人

*休憩時間

オーストラリアへは、息子を連れての子連れ留学でした。そんな私が今度はインドへ行くことを息子の小学校のお母さんたちに話した時の反応は、本当に様々でした。

「いいね!彼はますますグローバルな子供になるね。そんな機会が与えられたあなたの息子はラッキーだわ!」

と言ってくれる人もいれば、

「うそ!インド?考えられない。よく決心したわね……」と呆れ顔で言われたこともあります。

あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。(スティーブ・ジョブズ)

自分の本当にやりたいことをしなさい。何をしたって他人は文句を言うのだから。(エレノア・ルーズベルト)

岐路に立っていた当時はポジティブな言葉より批判的な言葉の方が頭の中に残り、自分の決断を信じられない気持ちになることもありました。そんな時、私の心に響いたのが上の2つの言葉です。

いい意味でも悪い意味でも、人はいろいろ言ってくる。100人いれば100人の価値観がある。誰かの物差しで生きるのは無意味だと思うようにしました。

生活が落ち着くまで

公園の手入れをする人

*公園の手入れの様子

大好きな国、住みたかったインドでの生活が始まりました。

インドにいる自分が嬉しくてわくわくすることもあった一方、土地勘もなくどこへ出かけるにも毎回会社のドライバーさんに頼まなければならないことなどはストレスでした。

もっと楽しいはずだったのに、そう思う時もありました。ここでこの先、楽しくやっていけるのかなと思う日もありました。

生活が落ち着くまで、何が何だかわからないという状況に自分が置かれているような気持ちになることも出てきます。

そんな時、

疑わずに最初の一段を登りなさい。階段のすべてが見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです。(キング牧師)

この言葉に出会い、自分に言い聞かせました。

思えば、オーストラリアに行く時も階段の全てなんて見えなかった。でも、日本にいては決して得ることのない、素晴らしい時間を過ごすことができた。きっとインドでも大丈夫。

一歩を踏み出した自分を褒めよう、そう思うきっかけになった言葉です。

仕事でスランプに陥った時

インド人

*インドで出会った人たち

私の生徒さんたちは、日本の会社で働く候補者に選ばれた8人の現地企業の社員でした。日本語能力を身につければ、彼らは日本で仕事ができるのです。

みんなモチベーションも高く、真面目に授業に参加してくれました。

会社にとっては貴重な勤務時間の中の9時から15時までを授業に当てているわけです。そのため、日本語が流暢なインド人マネージャーと社長の同席のもと、たびたびレベルチェックが行われました。

不安があっても自信を持つことの大切さ

どれだけ真面目な生徒さんたちでも、言語学習の中では伸び悩む時期があります。これは普通のことなのですが、レベルチェックの後、「もっと頑張れ」と怒られている人もいました。

その会社で初めての日本語教育プログラムで前例もないため、社長の期待が大きすぎたのだと思います。

教師である私が責められることは一度もなかったのですが、社長に「期待値が高い」「彼らは十分伸びている」と自信を持って言えない自分が嫌になったことがありました。

自信は好循環を生み、不安は悪循環を呼ぶ。(ヴィンス・ロンバルディ)

生きるうえで最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある。(ネルソン・マンデラ)

これらの言葉は、不安も感じていた私の助けになりました。生徒さんたちは伸びている、右肩上がりが一時期フラットになるのも普通のこと。

自分の教え方、生徒さんの力を信じ、間違い探しに陥らないようにしました。

そして、この先インドでいろんな壁にぶつかっても、立ち上がる力だけは失わないようにと決めました。

まとめ~言葉は心のサプリメント

夢が叶い、次の一歩を踏み出す。本当なら嬉しくて、希望に満ちて、ワクワクしているはずなのに、実際に夢が現実のものになると、不安や迷い、くじけそうなことがやってきます。

そんな時、言葉が与えてくれる力はとても大きいです。前向きになれる言葉はたくさんありますが、自分の心の琴線に触れる言葉に出会うと、それがずっと支えになります。

夢を叶えたその場所で自分らしく生き生きと暮らせるように、大切な言葉を心のサプリメントとして使ってくださいね。

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オーストラリアに子連れで大学留学。
8年滞在の後、シンガポール・インド滞在を経て、2007年帰国。年に一度はインドに里帰りするインド好き。インド生活、インドのことならおまかせください

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