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インドのバンガロールで日本語教師として働く私のタイムスケジュール

インドの新聞

私はインドのバンガロールにあるIT企業で、現地採用の社内日本語教師として働いていました。

勤務は月曜日から金曜日までの週5日。成績次第で将来、日本の企業で働くことができるITエンジニアの方8人に日本語を教える仕事です。

では、実際どんな風に働いていたのでしょうか。インドの社内日本語教師の一日をご紹介します。

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目次

インドで働く一日:起床~朝食

7:00AM 起床

インド

毎朝7時に隣の家から聞こえてくる男性のお祈りの声と、風に乗ってただよってくるお香の香り。それが私の一日の始まりの合図です。お祈りの声が目覚まし代わりになっています。

私は会社のある建物の最上階を住居として支給されていたので、通勤時間は2階にある教室までのほんの数分。

授業は9時からなので、8時に起きても時間はたっぷりあるのですが、隣人のお祈りの声のおかげで毎朝7時に起きることとなりました

とても信心深い人のようで、このお祈りが毎日(週末さえも)欠かさず行われることがわかってからは、目覚まし時計をセットするのをやめました。

ゆっくりと朝食

フルーツ

シャワーを浴びた後は、近くのスーパーで買っておいたパンとコーヒー、フルーツの朝食をいただきます。

日本にいた時のバタバタと出勤していた朝を思うと、ずいぶんゆったりとしています。

インドで働く一日:出勤~昼食

8:45AM 教室で授業準備

階段を下りて2階の教室へ向かいます。プリントの用意をしたり、ホワイトボードに必要な教材を貼り付けたりと、9時からの授業の準備をします。

10分前くらいになると、シャツにネクタイ姿の生徒さんたちが「おはようございます!」と元気に教室に入ってきます。

9:00AM 授業開始

まずは宿題のチェックから始まります。授業中はスピーキングとリスニングを中心に行うので、漢字や作文は宿題で提出してもらいます。

毎日1文字につき50回、15字ほどの漢字を書いてきてもらうのですが、やってこない人はいませんでした

10:15AM 休憩

30分の休憩。会社の階段は外にあるらせん階段で、生徒さんはいつもこの階段の踊り場でコーヒーを飲んでいました。私も時間があるときは一緒にコーヒーを飲みました。

生徒さんたちは、時間があれば日本語を話したいと思っているようで、休憩時間もよく話しかけてくれます。

10:45AM 授業再開

休憩の後、後半の授業が始まります。午前中の前半は、宿題チェックと前回の復習、新しい文型の紹介。後半は新しい文型の詳しい説明に入ります。

生徒さんたちは南インドのタミル語とともに英語も話すので、授業はすべて英語で行います

12:00PM 昼休み

インド料理

お昼休みは1時間です。自宅に戻って食べることもあれば、生徒さんと近くのローカルのお店で南インドの定食「ミールス」を食べることもありました。

ミールスというのは、大きなトレーに数種類のカレーと副菜、細くてパラパラとしたインディカ米と呼ばれるライスとパパド(豆のおせんべい)がのっている、南インドの定食です。

立って食べるこのお店のミールスは30ルピー(約70円)くらいでした。

インドで働く一日:午後の授業~終業

牛

※街中の牛

1:00PM 午後の授業開始

お昼休みが終わると、午後は少し長い2時間の授業がスタートします。

お腹もいっぱいになって、授業を聞いているだけでは眠くなってしまうので、午後はたくさん話してもらうようにします

生徒さんたちの「間違っても平気、とにかくたくさん話したい!」という姿勢は、彼らにとって確実に日本語上達の後押しになっています。

3:00PM 授業終了・オフィスで事務作業

授業終了後は、オフィスに戻って事務作業をします。専用の部屋をもらっていたので、そこで翌日の授業の準備や試験問題の作成、採点などの仕事をしていました。

またマネージャーの方と、進捗状況などについての面談をすることも。

会社と住居が同じ場所にあるため、仕事とプライベートがあやふやにならないように、この時間内に仕事を終わらせるようにしていました。

インドで働く一日:帰宅~就寝

フルーツ

※バンガロールの果物屋さん

5:00PM 業務終了・帰宅

仕事が終わると上の階の自宅へ戻ります。通勤のストレスがないのは本当に助かりました。少し休憩して、夕食の準備をします。

6時過ぎになると、夜のお祈りの声が聞こえてきます。

7:00PM 夕食

夕食は簡単なものを作ることもありますが、私の楽しみは、夜になると家の前の通りにオープンする屋台でした。屋台といっても、荷台にプロパンガスを積んだ軽トラックで、すぐに黒山のひとだかりができます。

最初の数週間はその様子を部屋の窓から見ていたのですが、ある日、勇気を出して買いに行きました。フライパンで炒めたインド流チャーハンを新聞紙に包んで渡してくれます。日本円で30円ぐらいでした。

安くておいしいので、週に2回ほどはこのチャーハンが夕食になりました。

8:00PM メールチェック・ネットサーフィン

インドの新聞

夕食のあとはPCを開いて、メールをチェックしたりネット記事を読んだりします。当時はブログを書いていたので、記事の更新も日課でした。

バンガロールと日本の時差は3時間半なので、日本の友人と連絡を取るのにもそれほど不便ではありません

11:00PM シャワー・就寝

社長がヒンズー教徒の方だったので、支給された住居にはインドの神様が飾られている小さな部屋がありました。素通りするのもなんとなく気が引けて、いつのまにか寝る前には手を合わせるようになりました。

夏は蚊がすごいので、蚊対策を万全にしてからベッドに入ります

まとめ~ストレスの少ないきっちりとした働き方

会社と自宅が同じ建物なので、インドのすさまじい交通渋滞に巻き込まれるストレスがなかったことは、とても恵まれていました。

インドというと、日本に比べて大雑把なイメージがあるかもしれませんが、私が働いていたIT企業は日本と取引をしているということもあってか、時間やシステムの面ではとてもきっちりとしていました。

教師の仕事だったので、時間の区切りがはっきりしているのは良かったです。

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この記事を書いた人

オーストラリアに子連れで大学留学。
8年滞在の後、シンガポール・インド滞在を経て、2007年帰国。年に一度はインドに里帰りするインド好き。インド生活、インドのことならおまかせください

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