中国には有名な観光地がたくさんあります。その他にも歴史好きが好む場所が各地に存在し、訪れて見るときっとワクワクするはずです。
今回は中国4千年の歴史の中でも特に日本人に好かれている、三国時代の名所・合肥をご紹介します。
合肥とは
合肥は紀元前3世紀の秦の時代からある歴史ある都市です。面積は約7266平方キロメートルで、人口は約769万人です。三国志の中でも有名な、合肥の戦いがあったのがこの合肥です。
合肥の場所
合肥は中国の安徽省の都市です。場所としては中国の南の方です。長江のやや北あたりで、日本からだと成田空港から飛行機で約3時間、上海まで行った後に電車に乗ります。特急を使えば3時間ほどでつきます。
合肥の戦い
三国志を知らないと合肥の楽しさが半減してしまいます。そこで、三国志をよく知らない方にも楽しんでもらうために、簡単に歴史的背景をご紹介します。
当時の中国は、中国北部を支配していた曹操(ソウソウ)・現在の南京辺りを支配した孫権(ソンケン)・四川省を支配していた劉備(リュウビ)の3人が争っていました。ここまでは学校で習います。
合肥は、曹操軍と孫権軍の境にある曹操の軍事基地でした。たびたび攻めてくる孫権に対抗するために、曹操は部下の張遼を合肥の主将に任命します。
215年に孫権軍10万が攻めてくると、張遼は800騎でこれを打ち破り、孫権を死の寸前まで追いやりました。孫権はこの時、飛距離的には届かない壊れた橋を飛び越えて逃げ延びたそうです。
呉では張遼がトラウマになり、泣く子を泣きやませるために張遼の名前を使ったそうです。まるでナマハゲですね。これが「泣く子も黙る」の語源です。
逍遥津公園
逍遥津公園は、先述した三国時代の合肥の戦いがあった場所です。魏の名将張遼が祭られていて、銅像もあります。曹操が作った井戸や守城用の弩・孫権が飛んだとされる橋もあります。
三国志ファンじゃなくても見所はあります。実はこの公園にはワニが飼育されているのです。そしてワニの口の中にパフォーマーが入るなどするスリル満点のショーがあります。
ちなみにワニに餌をあげることもできます。私はやりませんでした、怖いですからね。
合肥新城
合肥新城は張遼の後任の満寵が築いた城で、老朽化した合肥城を破棄し、新しい戦闘城塞として作ったものです。城の様子がそのままあってスケール満点です。
三国志の博物館があり、曹操や周瑜など代表的な人物の説明があります。他にも中国の名宰相を解説している屋敷もあり、歴史を勉強することができます。
曹操を題材とした宿もありました。ここの解説はもちろん石板などにも書かれていますが、お金を払えば現地スタッフが解説をしてくれます。
合肥のお土産
三国志関連のものが豊富にあります。三国志の図鑑や写真集等があるので、好きな人にはたまらないと思います。私は曹操の愛剣である依天の剣の木刀を買いました。修学旅行の中学生の気分を味わいました。
合肥の特産品である宣筆を記念に買うのもいいかもしれません。うさぎの毛で作られた筆なので、書き心地が大変いいです。
安徽省ということで、お茶が美味しいのでまとめて買うのもいいです。日本で中国の茶を楽しむのは割と日課になりつつあります。
合肥のグルメ
中国の南方はおいしい物が多いことで有名です。私が実際に食べてハマったのは饅頭(マントウ)です。簡単に言うと蒸しパンです。
そのまま食べても柔らかくて美味しいのですが、現地の人曰く、自分の好みの味付けをするそうです。たとえばゴマをつけたり、砂糖をつけたりといった感じです。
日本の饅頭(マンジュウ)の語源になったともいわれており漢字も同じですが、別物です。マントウの中身は何も無いことが多いですので、味付けをして自分だけのマントウを食べましょう。勿論中身付きのもあります。
まとめ
非常に歴史のある土地で、観光地もあるので歴史好き(特に三国志)にはオススメです。中国史を専攻している大学教授はよく行っている方も多いです。学術的に価値のある場所です。
半面、歴史好きじゃないと少し物足りない可能性はありますが、中国の古きよき生活様式が垣間見えるので、行ってみて損することはないと思います。
おすすめは南京とセットで行くことです。南京は観光地として有名なので非常にいろんな施設がありますが、合肥から電車に約1時間半乗ることで行くことができます。
とても近いので中国にしばらく滞在するなら二つとも回ると飽きず楽しむことができるのではないでしょうか。
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