オランダと聞いて何を想像するでしょうか。チューリップ?風車?鎖国時代の日本と交流があった国?
私は正直、オランダに実際に住むまでは、それくらいのイメージしか浮かびませんでした。しかし、暮らし始めてからは、新しい経験と新鮮な発見の連続です。
オランダに移住してそろそろ1年が経とうとしている今、私が感じるオランダの魅力をご紹介します。
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オランダ暮らしの魅力1. オランダ人の人柄が素敵
オランダ人はとても気さくで明るく、人当たりが良いです。そして、自由に楽しげに振る舞っていることが何よりも魅力的です。
スーパーで出会った店員のお兄さんは、風邪を引いている私を気遣って、水をたくさん飲むようにアドバイスをくれました。
古着屋のお姉さんは、楽しそうに鼻歌交じりで接客してくれます。服を試着した私に、同じようにお客として来ていた女性は「とっても似合ってるわ!」と褒めてくれました。
会社帰りの男性は、自転車に乗りながら気持ち良さそうに歌っています。
基本的に英語が通じる国なので、話せるようであれば、観光で訪れた人も是非オランダ人と話してみるのがオススメです。大らかで楽しいオランダ人をきっと気に入るはずです。
オランダ暮らしの魅力2. 築100年を超える建物に住める
日本で賃貸物件を選ぶ時は、築年数が浅いものを選びませんか?
オランダ、特に首都アムステルダムの中心に住むならそんなことは言っていられないです。築100年、150年などの建物が未だ現役で住居として利用されています。地震の心配がないから可能なことですね。
時代を経て自分も歴史の一部に
とはいえもちろん、建設当時と同じ状態の建物には住めません。その時々で修理をしたり、時代の変化に対応したりしながら今の状態を保ってきたわけです。
部屋の中をよく見てみると、壁の下に小さな穴があったり、備え付けの家具に隙間があったりするのが分かります。そこから稀にネズミが出入りするのはご愛嬌。
自分の住んでいる家の階段を上りながら、どれくらいの人が今までにこの階段を上り下りしたのだろう、とたまに考えます。自分が何十人目、何百人目かの住人だと想像すると、歴史の一部になったようで少しワクワクしませんか。
オランダ暮らしの魅力3. 物を大切に使う文化
前項の住宅にも関連しますが、オランダには物を修理しながら大切に使う文化があります。
蚤の市に行くと、丁寧に補修された家具が販売されていますが、どれを見てもそれまで使ってきた人の愛着が感じられて、温かみが伝わってきます。
オランダ人はケチだから壊れても使うと聞いたことがありますが、むしろ愛着があるから大切に使いたくなるのではないかなと思うのです。
洋服や建物にも同じことが言えますね。例えば老若男女、お気に入りの一着を探し求めて古着屋を巡る光景はオランダではおなじみです。
いわゆるヴィンテージの洋服や家具、食器を求めて日本から買い付けにくるバイヤーさんも見かけますが、夢中になる気持ちが分かります。
オランダ暮らしの魅力4. 美味しいチーズを食べられる
オランダはチューリップで有名ですが、酪農も盛んなのは知っていましたか?アムステルダムから少し郊外に行くと、車窓から牛や羊が気持ち良さそうに牧草を食んでいるのが見えます。
街のいたるところにチーズ屋が点在し、パンにチーズが欠かせないオランダの食卓を支えています。
日本では珍しい種類も安価で豊富
日本でもチーズは食べていましたが、青カビやハーブの入っているチーズは少し高価で手が出しづらいものでした。それが今では、白カビチーズの代表格ブリーも、世界三大珍味の一つトリュフ入りのチーズも、近所のチーズ屋で手頃な価格で手に入ります。
日本で普段食べられないチーズが多くあるので、全種類少しずつ買って食べる楽しみがあります。ワインが好きな人にとっては、たまらないですね。
ただ、お土産にチーズをたくさん持って帰るのは関税に引っかかってしまう場合もあるので、これは在住者ならではの楽しみのひとつなのではないでしょうか。
オランダ暮らしの魅力5. お酒が安い
ビール
まずは、皆さんご存知のハイネケン。オランダ発祥のビールだというのはご存知でしょうか。発祥国だけあって、レストランでも最安値で飲むことができます。
レストランでビールをグラスで頼んだとすると、2〜3ユーロ(約266~399円)です。日本でビールをジョッキで飲むとしたら500〜700円くらいでしょうか。
スーパーでお馴染みの350ml缶6本入りのパックは6ユーロ(約798円)程で買えてしまいます。
さすがビール大国、オランダですね。オランダに遊びに来たら、何種類かビールを買って飲み比べてみるのもいいですね。
ワイン
ちなみにオランダでは、ワインもよく飲まれます。スーパーでは数多くのボトルワインがありますが、1本の値段は安いです。
私は普段、6ユーロ(約798円)前後のワインを買うのですが、美味しいものが多いです。それよりもさらに安いワインもあって、飲むも良し、料理に使うもの良しという具合にワインがとても身近です。
※1ユーロ=約133円(2018年2月)
まとめ~知れば知るほど好きになる
皆さんの抱いていたオランダのイメージと違っていたでしょうか?
私はまだまだオランダ初心者ですが、すっかりこの国が好きになってしまいました。観光だけでは知り得なかったことが多いなと住んでみて初めて感じています。
年中曇っている空に反して明るい人々の性格、カラフルな花々、ホワイトアスパラガスの春の味覚、サウナの楽しみなど魅力は尽きません。これから遊びに来る人も、移住する人も、きっと好きになってしまう国だと思います。
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