マレーシアでの仕事術とは?上手なトラブル回避方法も解説

マレーシアの海 マレーシアでの働き方

どんな業種・職種であれ、仕事を進めていく上でトラブルに直面することはあると思います。慣習の異なる外国であればなおさらです。

筆者が日本を飛び出してかれこれ8年、現在はマレーシアのペナン島で働いています。最近ではすっかり現地に溶け込み、南国時間ののんびりした仕事のペースにも慣れてしまいましたが、それでも物事が思ったように進まないなんて日常茶飯事。

マレーシアの外資系企業で働いている経験をもとに、ありがちな仕事上のトラブルとその回避方法を紹介していきたいと思います。

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マレーシアでの仕事術

マレーシアのマーケットにいる人々

多様な民族や宗教を理解する

多民族国家であるマレーシアは、マレー系、中華系、インド系という三大民族で構成されています。人によって宗教や信仰も異なり、生活習慣も違います。そこで、もっとも重要となるのは他民族や他宗教への理解です。

たとえば、国民の大多数を占めるマレー系であっても、イスラム教徒のため豚肉や酒類は厳禁。これはマレーシアで生活する上では基本中の基本なので、私も移住前から心得ていました。

接待時には特に注意

ペナン島に移り住んで初めて知ったのは、中華系住民の一部(観音信仰)は牛肉を口にしないこと。それを知らず、中華系の現地業者との会食で牛肉料理メインに注文してしまった私。あれ、参加者のうち数人が食事に手を付けない……?

このときはいい人ばかりで笑って許してもらえましたが、外国人を含む接待では宗教上食べられないものがないかどうか必ず確認しましょう!

口約束はしない(言質を取る)

取引先との信頼関係を築く上で、期日通りに仕事を仕上げることは大切なことです。しかしながら、マレーシア人はまるで友人同士で遊びに行く約束をするみたいに、気軽に仕事を請け負う傾向があります。全体的に納期を守るという概念が希薄に思えます。

納期に間に合わせてもらうために、約束したら言質を取りましょう。約束した内容をメールで送信し、必ず返信をもらってください。期日の3日前あたりにメールで催促、前日と当日に念押しで電話。

このくらいやって、やっと納期の1日後ぐらいに仕上げてきます。そのため、最初から数日余裕を持って予定を組んでいきましょう。

思いははっきり口にする

マレーシアのビーチ

気を使う、気を利かせる、気を回す、気を揉むなど、日本語の表現では「気」という単語を多用します。言葉がなくても周りの人々の気持ちを察して行動することは、日本文化の特徴の一つだと思います。

また、日本は調和を大事にする文化なので、多少我慢してでも周囲に同調するような傾向があります。

マレーシア人はどの民族も優しく人懐っこい人が多いので、相手を気遣いはしますが、全体的に「空気を読む」ということを知らない人が多いです。ある意味、人に気を使わせず自分も気を使わないのがマレーシア流のおもてなし。

仕事上でも、はっきり言わないと分からないことが多いので、指示などは明確に口に出しましょう。

叱るときは慎重に

ただし!中華系はプライドが非常に高い傾向にあるので、彼らの自尊心を傷つけないよう気をつけてください。

とある日、中華系のマレーシア人スタッフがお客様に迷惑をかけるようなうっかりミスをやらかしたため、かなりきつめに注意しました。その後、1ヶ月ほどはこちらの指示をまったく聞かなくなりました

上司が取り持って、なんとか関係修復。しばらくは仕事がやりづらい日々が続きました。

どんなことでも交渉してみる

マレーシア人は全体的に自由というか許容範囲が広いというか、ルールに縛られずに行動するようなところがあります。担当者の気分次第でまったく違った返答が来たりもします。

良くも悪くも融通が利くので、法に触れるようなことを除けば、それこそ交渉次第でなんとかなることが多いです。予算の厳しい案件などは、粘り強く交渉すれば妥協できる範囲まで値下げに応じてもらえることが多々あります。

こちらの発注ミスで下請けから追加料金の請求があるような場合にも、交渉(という名のごり押し)で免除してもらえたりもします。交渉の手腕が磨かれていきます。

まとめ~トラブルを楽しむぐらいの気持ちで

マレーシア

以前働いていた他国と比べても、今いるマレーシアは仕事のペースが本当にゆったりしています。予定通りに物事が進められなくても、最近はイライラせず対処できるようになってきました。

海外就職においては、就業する国の文化を理解し、そこで働く人々に敬意を払うことが大事だと思います。トラブルを楽しむぐらいの大らかな気持ちで、臨機応変に働けるようになりたいものですね。

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記事を書いた人

マレーシア・ペナン島の外資系メーカーで働くアラフォー。
学生生活終了後、新卒で念願の海外就職を果たし、それ以降シンガポール(6年半)、東京(2年)、マレーシア(1年半)を渡り歩く。
座右の銘は「住めば都」。のんびりした南国の暮らしが気に入っているため、このままペナンに半永住の予定。

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