ベトナムで利用できる乗り物について紹介をします。ベトナムでも、観光は勿論、生活の足として様々な乗り物が利用されています。英語が通じるタクシーもありますが、ずっとタクシーでは面白くありませんよね。
ベトナム語がわからなくても、現地の乗り物を利用して移動することは可能です。うまく利用すると、旅行に必要な費用が大幅にカットされることも期待できます。
また、都市部は交通渋滞が深刻になっており、時間帯によっては、移動にかかる時間が乗り物により大きく違ってきます。
ベトナム国内で利用できる交通機関
外国人がベトナムにやってきて最も利用しやすいのは、タクシーだと思います。
道路で立っていれば、客が乗車していないタクシーが停まってくれるので、乗り込んでから目的地を書いた紙を見せれば目的地に向かってくれます。
タクシー
料金はメーターに表示されますので、困ることもありません。
タクシー料金も、日本の料金に比べれば安いです。大体ですが、初乗り料金は5,000〜10,000 VND(約25〜50円)です。また、メーター料金は、1kmあたり、10,000 VND(約50円)ほどです。
最初のうちは、日本よりも格段に安いので気にならないのですが、長距離を移動しようと思うと、費用は無視できなくなります。また、あまりにも短い距離だと、いい顔はしてくれません。時と場合によっては、別のサービスを利用した方が良い場合も出てきます。
前項で述べましたとおり、ベトナムを訪れる海外からの旅行者やビジネスパーソンが最も利用しやすく、実際に利用する乗り物です。空港からの移動だけではなく、ホテルから観光地や取引先の会社へと移動する際にも利用することが多いと思われます。
TAXI GROUP(タクシーグループ)
「TAXI GROUP(タクシーグループ)」と呼ばれるタクシー会社数社が協定しているグループのタクシーであれば、(比較的)公正なメーター料金で、なおかつ遠回りなどをしないような優良運転手である可能性が高いです。
ホテルによっては、エントランス付近に上の写真ようにしてこのタクシーが待機していますので、利用もしやすいかと思います。
タクシーの運転手を信用しすぎないこと
ただ、そのようなタクシーでも稀にありえないような遠回りをする運転手や、こちらの意図しない店に連れて行ってしまう運転手もいます。
例えば、「◯◯へ行ってください」と言うと「お土産を買いに行くんですか?」と聞かれ「はい」と答えると、「では、この店がいいですよ」と頼んでもいない店に連れて行かれることがあります。
そう言う場合は多くの場合、運転手が後になって連れて行った店からお金をもらうような関係ができていることが多いのです。こうしてもらうお金のことをバックマージンと呼びます。
このようなことは東南アジアではよくある話で、ご存知の方や経験のある方も多いかと思います。たとえ表向ききちんとしたタクシーであっても、悪質な運転手がいる可能性も考え、気を緩めないようにしましょう。
バイクタクシー
近距離を安く移動するのに便利な乗り物で、こちらでは「セー・オーム(Xe Ôm)」と呼ばれます。
バイクの良いところは、渋滞に比較的強いところ。渋滞している時には、路地や歩道を通ってでも目的地に早くたどり着けるという強みがあります。ただし、雨の日などに跳ねる泥が気になる人にはおすすめできません。
基本は外国語が通じない運転手が多いため、ベトナム語に自身のある人におすすめしたい乗り物です。
交渉制
また基本的にメーターがないため、目的地に到着後請求される料金が適正かどうかがわからず、外国人だと高めに請求されるというリスクもあります。
※中には、独自の料金メーターを設置したバイクもありますが、少ないです。
そこで、色々と交渉するのも醍醐味であるとは言えますが……。
街角でバイクの座席に上の写真のように横になっていて、声をかけてくるおじさんがバイクタクシーの運転手です。
Grab
ベトナムでも、携帯電話を利用した配車アプリが流行しています。
今、最も街で見かけるのは、シンガポールのGrab社が提供しているサービスGrab taxi/Grab bikeです。同一のアプリからタクシーあるいはバイクのどちらかを選ぶことができます。近くであればバイクの方が安くて便利だと思います。
これを利用するには事前にお手持ちのスマートフォンにアプリをインストールしておく必要があります。スマートフォンのアプリから、現在地と目的地を入力することで、運転手とマッチングしてくれます。
ベトナム人の運転手は、大概すぐに電話をかけてきてこちらの位置を聞いてきます。せっかく、アプリ上でこちらの位置関係がわかるようになっているのに……多分、見ていないのだと思います。
予約をする前に、料金も予め表示されるため、後から思いがけない高額を提示されることはありませんので安心して利用できます。
また、予約する前の段階で、タクシー、バイクなどを選んだ際、それぞれどのくらいの料金になるのかを比較できるのも嬉しいところです。
このアプリはここ数年で一気に普及し、街中で上の写真のように緑色のジャケットとヘルメットを着用した人を頻繁に見かけるようになってきました。
運転手側としても予め行き先が分かった上で迎えにくるので、近いからといって嫌な雰囲気にもならないのが実は最も良い点だったりします。
バス
バスは、大きく分けて2種類あります。一つは、バス停が決まっていて、そこを巡回する路線バス。
もう一つは、出発地と目的地とが決まっていて、目的地に向かって運行する途中、次々に乗客を乗せていく長距離バスです。
路線バス
路線バスは、車体が黄色の車両がほとんどです。フロントガラスとリアガラスの上には、路線番号と主な停留所が書かれています。
バス停は、写真のように屋根のついたところが多いです。バス停には、黄色と青色の看板が出ています。看板の表には、路線番号とその番号のついたバスの始発及び終点のバス停が書かれています。
看板の裏には、路線番号と、主な停留所が記載されています。
都市部であれば、路線バスを活用することで安い料金であらゆる場所に移動することができます。切符は、10,000 VND(約50円)以下で、その切符を購入すれば、一定区間内ならどこででも降車できます。
ただし、時刻表がないため、あてもなくひたすら待つことも少なくありません。
また、丁寧な路線図がないため、バスのフロントガラスないしリアガラスの上部にある表示(行き先)をよく見ることと、場合によっては、上記の写真のようなバス停に掲示されている看板を確認する必要があります。
停留所によっては、この看板さえもない場合があります。その際はバスに乗る時、ないし乗ってから車掌にどこで停まるのか確認をする必要があります。
バスの車内にも停車する場所が書かれています。ある程度市内の場所の名前がわかるようであれば、とりあえず乗車して、通過するバス停の情報を車内で確認した方が確実かもしれません。(車掌に聞こうとすると、発音の問題で通じないこともあるためです。)
長距離バス
長距離バスは、上の写真のような車体のものが最も多いです。走行する区間に応じて異なりますが、50,000 〜 100,000 VND(約250〜500円)程度で、数十km以上の移動が可能です。
筆者がよく利用していた区間だと、約40kmの距離を移動するのに、50,000VND(約250円)ほどでした。(乗るバスや時期によっては、 40,000VNDで済むことも)
長距離バスは、区間が長いだけあって、かなりスピードを出して走行します。ちょっとしたカーレースをしているような感じで走行しますので、最初は驚くかもしれません。
原則、路上のどこに立っていてもピックアップしてくれますが、バスが完全に停車することはほとんどありません。スピードを落として、徐行している間に飛び乗るのが、基本的な乗車の仕方です。
時間帯や日によっては、すし詰め状態でかなり窮屈になりますが、基本はエアコンが効いていて、座ることができるので、長距離区間の移動の際にはおすすめです。
飛行機
最近は飛行機の価格競争が激しく、「Super Deal」と呼ばれる格安航空券を手にすれば、ベトナム国内を数千円ほどで往復できたりすることもあります。
例えば、ハノイからベトナム中部の都市ダナンまで、飛行機で約1時間の距離を片道500,000 VND(約2,500円)以下で乗ることができるチケットが正規料金として販売されています。
キャンペーン価格で、ベトナムー日本間の往復航空券が50,000円以下で販売されていることもありますので、タイミングさえ合えば利用しない手はありません。
ベトナムにおけるナショナルフラッグキャリア(日本だと日本航空の位置付けになりますが)と言えば、ベトナム航空です。
それに追従する形でベトジェットエア(VietJet Air)という格安航空会社(いわゆるLCC)が台頭してきており、価格競争を加速させています。
ベトナムは、周辺のアジア諸国に移動する際にも便が良いので、航空運賃が利用しやすい価格になることは歓迎するべきことであると思います。
ハノイ発かホーチミン発かで少し異なりますが、だいたい2〜3時間あれば、タイやマレーシア、インドネシアなどのASEAN諸国に移動が可能です。
まとめ
冒頭でも述べましたとおり、快適さ、時間そして費用に応じて、利用できる乗り物をうまく利用することでより楽しい旅やベトナム生活を営むことができます。
単に移動をするだけではなく、様々な乗り物を利用することで現地の人との接点ができることも良い経験になると思います。
ベトナムにお越しの際には、是非積極的に色々な乗り物を試してみてください。
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