マレーシア移住を考えたことはありますか?
マレー系・中国系、インド系など多民族が共生するマレーシアは、ロングステイ財団が発表する住みたい国No.1に11年連続で選ばれていることからも、日本人にとって住みやすい国だということが伺えます。
そんなマレーシアへ移住したい人のために、移住する方法をご紹介します。
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マレーシアの移住の概要
外務省によれば、2018年の時点でマレーシアに在留する日本人の数は2万6,555人。
50代以上の人が優遇されるMM2Hという長期滞在ビザがあるため、リタイヤ・セミリタイヤ層にも人気の移住先です。
*2021年現在、MM2Hが変更となりました。詳細は在マレーシア日本国大使館をご覧ください。
マレーシア移住のメリット
マレーシアはビザが取得しやすい、生活費が日本の1/3〜1/2、比較的治安がいい、気候が安定しているなどと言われます。
- 人が優しい、人懐っこい
- 多民族国家で、宗教も様々
- 英語のレベルを気にしなくてもいい
いたる所で話しかけられたり、日本人だとわかると日本語で話しかけてくれたり。電車の中でサポートが必要な人がいると当たり前に手を差し伸べたりと、見習うべき点が多いと感じます。
また、マレーシアはマレー系、中華系、インド系、その他外国人とのミックスなど、肌の色や髪の色が違う人たちが集う多民族国家です。
そのため、各民族の宗教を重んじ、むやみに踏み込まないという考え方が浸透しています。互いを認め合いつつ、程よい距離を保って接する姿勢が徹底されています。
さらに、東南アジアでも経済が発展している国の一つであるマレーシアには、様々な国から出稼ぎに来ている人がいます。
そして、英語を母語としている人たちの割合が少ないにもかかわらず、英語が共通語とされているので、ネイティブスピーカーのような英語でなくても受け入れてもらえるのです。
マレーシア移住の条件
マレーシアに移住するなら、長期・短期にかかわらずビザが必要です。また、就労する場合は就労許可も必要です。
ただし、観光や商用目的での90日以内の滞在なら、ビザは不要です。その場合は、パスポートの期限が6ヶ月以上残っていることと、帰路か次の目的地への航空券を所有していることが条件です。
マレーシア移住に必要なビザ
マレーシア移住のためには、ビザが必要です。
ビザの種類は以下の通りです。ビザの情報は予告なく変更される場合がありますので、取得の際は大使館への確認をお忘れなく。
- 学生ビザ
- 配偶者ビザ
- 一時就労ビザ
- MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)ビザ
- 雇用ビザ(就労ビザ)
- マレーシア雇用ビザ保持者の家族の滞在ビザ
- プロフェッショナル・ビジット・ビザ(就労ビザ)
- 短期訪問ビザ(観光ビザ)
- レジデンス・パス
- 永住権
マレーシア移住の費用
- 下見をする費用
- 本移動の航空券
- 家を探すための、仮住まいの費用
- 住居契約費用
- 日本から荷物を送る費用
- 海外への引っ越しサービス費用
- 電化製品や家具の購入費用
- 生活用品等の費用
- 車の購入費用
- ビザ申請手続の代行費用
マレーシアへ移住する場合、上記のような費用が見込まれます。
下見をしない人、引っ越しサービスは利用しない人、家具は部屋に備えつけのものを使用する人、車を購入しない人、ビザの取得は勤め先の企業で行ってくれる人など様々かと思いますが、参考にしてください!
マレーシア移住までにしておくこと
お金・医療関連
- 移住費用や、初任給が入るまでの生活費を貯金する
- 日本で海外キャッシングができるクレジットカードを作っておく
- 歯の治療を済ませておく
- 予防接種を行う
- 英文予防接種証明書を発行してもらっておく
- 健康診断をして、何か見つかれば病歴や紹介状を英文で書いてもらっておく
- 自分にあった薬を日本で手に入れておく
手続き関連
- ビザ申請
- ビザ申請のための必要書類を揃える(英文の卒業証明書など)
- 海外転出届を役所に提出する
- 国民年金の手続き(将来のために支払いを続けたい場合は申請をする)
- マイナンバーを市町村へ返納する
- 国民健康保険証を返却する
- 住民税を支払う
- 確定申告の納税管理人(代理人)を届出をする
- 現地の社会保険証をもらえるまでの、海外旅行保険に加入する
- 運転免許を更新する
- 国際免許を取得する
- 旅行保険、パスポート、ビザなどのコピーをとっておく
事前学習
- 現地の法律やマナー、タブー、歴史、政治経済について知っておく
- 現地語を少しでも勉強する
渡航するまでにしておくべきことは、主に上記の通り。人によってやるべきことは異なりますので、近くにマレーシア移住者がいれば聞いてみましょう!
就職が決まっている場合は、同じ会社の人に確認するのが確実です。
マレーシア移住後
ここからは、マレーシアに移住後のことについて、どんな仕事があるのか、お給料はどのくらいなのか、生活費はどうなるのか、日本の年金や保険はどうなるのか……気になるところを徹底解説します!
マレーシア移住後の仕事
マレーシアでは基本的に英語が話せると仕事の幅が広がります。
業種としては、
- 営業(セールス)
- エンジニア
- 事務、
- 通訳
- コールセンター
- スタマーサービス
などの求人が目立ちます。しかし、コールセンターであれば英語力がなくても就職可能です。
お給料に関しては、日本人の現地採用の「最低」給料は5,000RM(約14万円)から。現地の大卒初任給は2,000RMから2,500RMなので、高水準ですよね。
有給消化率が高く、病欠休暇まで備わっているマレーシアでは、ワークライフバランスが取りやすいといえるでしょう。
マレーシア移住後の生活費
マレーシアの魅力は生活費の安さ。
生活スタイルや住居によっても生活費は変わりますが、クアラルンプールで一人暮らしをした場合、生活費は2,355RM(約5万8,300円)。これにプラスして家賃がかかります。
イスラム教徒が多いのでお酒の値段は日本と同じか少し高いのですが、産油国のためガソリン代は1リットルRM1.60(約45円)と非常に安いのが特徴です!
マレーシア移住後の年金や保険制度について
- 年金
- 保険制度
マレーシアに移住したら、日本で払っていた年金や保険はどうなるのでしょうか。
保険
まず、日本で海外転出届を役所に提出して移住してきた場合、健康保険は保険証を返納してきたはずですので、それ以上払う必要はありません。
その代わり、マレーシアで就労先の保険に加入したり、自分で保険をかけるなどしてもしもの場合に備える必要があります。
年金
年金に関しては、日本の年金は住民票を抜いて海外転出届けを役所に提出し、移住した場合は年金を納める義務はなくなります。詳しくは、日本年金機構のHPを確認しましょう。
それに加え、マレーシアにはEPFと呼ばれるマレーシアの年金制度のようなシステムがあります。EPFは収入額に応じた金額を雇用する側とされる側の両方で負担し、積み立てた金額が運用されています。
外国人従業員の加入は任意で、雇用主側の負担もあることから、日系企業で日本人に加入を認めているところは少ないです。
EPFで積み立てたお金は、規定年数経過後や退職時に就労ビザを返納し、出国する際に受け取ることができます。
マレーシアの地域別移住
マレーシアで移住者に人気があるのは首都クアラルンプールの他に、ジョホールバル、ペナン、コタキナバルなど。それぞれどのような特徴があり、どんな人にオススメなのかをみていきましょう。
クアラルンプール
マレーシア随一の大都会クアラルンプール。
経済や政治の機能がここに集結しています。マレーシアで就職するならば、一番求人が多い都市だといえるでしょう。周辺国とのアクセスもよく、LCCを利用すれば格安で旅行に行くこともできます。
ジョホールバル
海外移住先として人気のジョホールバルは、東南アジアでも将来性が見込まれているエリアで、成長の勢いが注目されています。
ジョホールバルはクアラルンプールに続く第二の都市。マレーシアスタイルの伝統的な赤茶色の屋根が並ぶ中に、ビルやスタイリッシュなコンドミニアムが混在しています。
ジョホールバルがあるジョホール州では、2006年から2025年にかけて大規模な経済都市計画を隣国シンガポールの協力を得て進めています。
ジョホールバルはシンガポールとの国境沿いに位置することからも、その将来性が期待されているエリアなのです。
渋滞がなければジョホールバルから車で30〜40分でシンガポールへ行けてしまうので、毎日通勤する人も多く、シンガポールで稼いで物価の安いマレーシアで暮らす、ということも可能です。
ペナン
ペナン島はマレー半島のタイ寄りの場所にあり、イギリスが初めてマレーシアに入植し、東南アジア進出の起点とした場所。
自由港として栄えた歴史から、西洋、イスラム、中国、ヒンドゥー文化が融合した独特の街並みが見られます。ジョージタウンと呼ばれる地域はその街並みが世界遺産として登録されているほどです。
そんなペナン島は日本人にも人気です。リタイア後の移住者に、現地在住者、駐在者がおり、北東部のガーニーエリアが日本人の多くいる地域となっています。
ペナン島には日本人が多いこともあり、日系のダイソーや明治屋などが入っていて、日本食材や雑貨にも困りません。
コタキナバル
コタキナバルは、サバ州の州都。世界で3番目に大きい島、ボルネオ島にあります。ボルネオ島の大自然への玄関口であることから、年間を通して世界中から観光客の集まるところです。
そんなコタキナバルは、移住先としても人気。
- 快適な気候(風通しが良く、エアコンなしでも過ごせる日が多い)
- フルーツがおいしい(マンゴスチン、マンゴー、パパイヤ、ドリアン、ランブータンなど)
- 自然が美しい(海、山、川etc)
- 様々な民族による多種多様な文化に触れることができる
- ローカルフードからイタリアン、日本食まで、食がおいしい!
こんなコタキナバルで、ゆとりをもって生活するのもいいですよね。
マレーシア移住で失敗したこと・後悔したこと
実際に住んでみると、情報として聞いていたこと・最初に感じたこととは違うな、という点が出てくるものです。マレーシア移住でイメージと違っていたな、感じたことを以下にまとめました。
- 思ったより物価が高い
- 湿度が高い
- 雷が多い
- 高層階でもクーラーが必要
- クーラー使用が基本のため、室内が寒い
- 車社会のため、歩道が少ない
- 車がなかなか譲ってくれない
物価
クアラルンプールなどの都市部では、野菜や肉などを購入すると日本と変わらない、と感じることもあります。
ローカル食は安いものもあるのですが、自炊で和食中心となると食費は日本にいた頃とあまり変わらないかもしれません。
雨季
雷が多いというのは知らない人も多いのではないでしょうか。実はマレーシアは世界有数の雷発生国です。雨季の時期に外出する場合は、十分に気をつけましょう。
車社会
車社会のため歩道が整備されておらず、歩行者にはあまり優しいとはいえません。
さらに車社会のせいか、歩道を渡ろうと思っても車がなかなか止まってくれない、ということが起こります。普段は人にとても優しい国なのですが…。
ネット環境
ちなみに、ネット環境は素晴らしく、携帯電話の料金の安さや家庭のネットの速度には満足しています。
まとめ
マレーシアは住みやすくとても魅力的です。2021年にMM2Hビザの改訂があり、ややビザが取りにくくなりました。
マレーシア移住のおすすめの方法は、「マレーシアで就職する」ことです。働きながら給料をもらい、現地での生活は思いの外楽しいものです。
どのような形で移住するのか、いろいろな角度から検討してみてください。
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