カンボジア移住!カンボジアで移住を始める時に必要なことまとめ(※随時更新)

カンボジア 東南アジア

アジアの最貧国の一つに位置付けられているカンボジア。

しかし、近年は経済成長が著しく、その成長率はASEANでも高い水準です。そんなカンボジアへ移住したい人のために、知っておきたいことをご紹介します。

カンボジア移住の概要

カンボジア

外務省によれば、2019年の時点でカンボジアに在留する日本人の数は4,216人。その数は2015年の2,492人から大幅に増加しています。これは、日本企業の進出が引き続き行われていることと関連があると考えられています。

カンボジアは、世界で29番目に日本人が多く住んでいる国です。

世界全体では約141万人の日本人が海外に住んでいて、1位はアメリカで約44万4,000人、2位は中国で約11万6,000人、3位はオーストラリアで約10万3,000人です。

世界で29番目というとあまり多くはないという印象ですが、東南アジアでも順位はそれほど高くありません。カンボジアの在留邦人4,216人という数字は、ASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国の中では7番目になります。

ただしカンボジアの在留邦人の数は飛躍的に増加していますので、この順位が近いうちに入れ替わることがあるかもしれませんね。

カンボジア移住のメリット

実際にカンボジアに住んでみて感じる、カンボジアの魅力はこちら。

  • 日本からのアクセスが良い
  • 衣食住に問題がない
  • アジア各国へ周遊できる
  • 物価が安い
  • 人が温かい

暮らしやすく、人がいいのがカンボジアの良いところ。東南アジア各国へ気軽に遊びに行けるのもいいですね。

ただ、治安がそこまで良くない、インフラのレベルが低い、現地採用者の給料が低いなどのデメリットもあります。

カンボジア移住に必要なビザ

カンボジア移住のためには、ビザが必要です。

カンボジアでは、就労ビザは空港で取得することができます。申請書に就労ビザの項目にチェックマークを入れ、職業を記入し、ID写真を2枚提出、そして35ドル(ひと月分)を払えば、会社からの書類は不要です。

ビザを更新する際は、外国人を雇っている会社であればビザの更新費用や手続きを引き受けてくれる場合があります。

また、自分で更新しなければならない場合は、旅行代理店で申請の代行を依頼できます。

カンボジアで就労する場合

カンボジアで就労する場合、ビザだけでなく労働許可証が必要です。

これは会社が従業員のために取得することが義務付けられているものなので、就労先の人事担当などに労働許可証の費用や手続きをお願いできるか、確認しておきましょう。

ビザの情報は予告なく変更される場合がありますので、取得の際は大使館への確認をお忘れなく。

カンボジア移住の費用

  • 下見をする費用
  • 本移動の航空券
  • 家を探すための、仮住まいの費用
  • 住居契約費用
  • 日本から荷物を送る費用
  • 海外への引っ越しサービス費用
  • 電化製品や家具の購入費用
  • 生活用品等の費用
  • 車の購入費用
  • ビザ申請手続の代行費用

カンボジアへ移住する場合、上記のような費用が見込まれます。

下見をしない人、引っ越しサービスは利用しない人、家具は部屋に備えつけのものを使用する人、車を購入しない人、ビザの取得は勤め先の企業で行ってくれる人など様々かと思いますが、参考にしてください!

カンボジア移住までにしておくこと

カンボジア

お金・医療関連

  • 移住費用や、初任給が入るまでの生活費を貯金する
  • 日本で海外キャッシングができるクレジットカードを作っておく
  • 歯の治療を済ませておく
  • 予防接種を行う
  • 英文予防接種証明書を発行してもらっておく
  • 健康診断をして、何か見つかれば病歴や紹介状を英文で書いてもらっておく
  • 自分にあった薬を日本で手に入れておく

手続き関連

  • ビザ申請
  • ビザ申請のための必要書類を揃える(英文の卒業証明書など)
  • 海外転出届を役所に提出する
  • 国民年金の手続き(将来のために支払いを続けたい場合は申請をする)
  • マイナンバーを市町村へ返納する
  • 国民健康保険証を返却する
  • 住民税を支払う
  • 確定申告の納税管理人(代理人)を届出をする
  • 現地の社会保険証をもらえるまでの、海外旅行保険に加入する
  • 運転免許を更新する
  • 国際免許を取得する
  • 旅行保険、パスポート、ビザなどのコピーをとっておく

事前学習

  • 現地の法律やマナー、タブー、歴史、政治経済について知っておく
  • 現地語を少しでも勉強する

渡航するまでにしておくべきことは、主に上記の通り。人によってやるべきことは異なりますので、近くにカンボジア移住者がいれば聞いてみましょう!就職が決まっている場合は、同じ会社の人に確認するのが確実です。

カンボジア移住後

カンボジア

ここからは、カンボジアに移住後のことについて、どんな仕事があるのか、お給料はどのくらいなのか、生活費はどうなるのか、日本の年金や保険はどうなるのか……気になるところを徹底解説します!

カンボジア移住後の仕事

カンボジアは日系企業の進出が続いています。

現地採用ベースで事務や営業ができる日本人を探している企業は多いので、英語やクメール語ができたり、海外での勤務経験がある人は有利です。

そのほか、

  • 日本料理店
  • 旅行会社
  • 病院受付
  • ホテルのフロント
  • 不動産
  • 建設関係
  • 技術研修生への日本語教師
  • NGOの現地スタッフ

などの募集も見かけます。

お給料に関しては、週休1日の現地採用の場合1,000ドル〜3,000ドルぐらいが相場です。店長候補レベルDで2,000ドルぐらいから、といったところが目安となります。

ただし、カンボジアでも土曜日、日曜日を休みとする週休2日制が一般的ですので、週休2日の場合は上記の相場と多少のズレがあるかもしれません。

カンボジア移住後の生活費

カンボジアで生活する場合、生活費はいくらくらいかかるのでしょうか。

生活スタイルや住居によっても生活費は変わりますが、ここではプノンペンの例を見てみます。

プノンペンで一人暮らしをした場合

1ヶ月の生活費:550ドル+衣服費、交際費など

プノンペンでの一人暮らしは、ひと月最低550ドルほどあればやっていけそうです。

上記は自炊をした場合ですが、外食メインの場合もローカル店のカンボジア料理は一食2ドル程度ですので、食費はそれほど変わりません。

カンボジア移住後の年金や保険制度について

カンボジアに移住したら、日本で払っていた年金や保険はどうなるのでしょうか。

まず、日本で海外転出届を役所に提出して移住してきた場合、健康保険は保険証を返納してきたはずですので、それ以上払う必要はありません。その代わり、就労先の保険に加入したり、自分で保険をかけるなどして、もしもの場合に備える必要があります。

年金に関しては、日本の年金は住民票を抜いて海外転出届けを役所に提出し、移住した場合は年金を納める義務はなくなりますが、任意で加入し続けることもできます。

詳しくは、日本年金機構のHPを確認しましょう。

カンボジアの地域別移住

カンボジア

カンボジアで移住者に人気があるのはプノンペンやシェムリアップなど。それぞれどのような特徴があり、どんな人にオススメなのかをみていきましょう。

プノンペン

カンボジアの首都、プノンペン。延べ床面積東京ドーム8個分といわれる超巨大ショッピングモール「イオンモールプノンペン」もオープンし、賑わっています。

また、プノンペンだけで数十件の日本食店がありますし、日本人の医師や看護師が駐在している病院や歯科医院もあります。

製造業、繊維業、IT企業、旅行業、銀行、保険会社など多くの日系企業が進出しているので、求人もカンボジア内では一番豊富です。

2016年からはANAの直行便も就航し、日本からの心理的距離もグッと近くなりました。

シェムリアップ

カンボジアの人気観光都市、シェムリアップ。

アンコールワットの玄関口として有名で、国際空港があり、世界中から人が集まります。そのため、この街では観光業の求人を多く見つけることができます。

カンボジア移住で失敗を避けるために

カンボジア

実際に住んでみると、情報として聞いていたこと・最初に感じたこととは違うな、という点が出てくるものです。

失敗を避けるために事前に知っておきたい、カンボジアのことをまとめました。

  • 飛行機の遅延と7〜11月の雨によるフライトキャンセルに注意
  • トゥクトゥクやバイクタクシーとのトラブルに注意
  • 疲労が溜まっているときは屋台料理を避ける
  • どこで食事をするときも、手洗いうがいはしっかりする
  • 因縁をつけて外国人から罰金を取ろうとする警察官に注意
  • 黒い雲が見えて風が強くなったら、スコールの予兆
  • 大雨により、家に帰れなくなるほどの冠水が年に2〜3回起きる

無実の外国人から罰金を取ろうとする警察官が多いというのは、日本人からするとカルチャーショックですよね。また、食中毒や雨対策はしっかりする必要がありそうです。

カンボジア移住に関する本

カンボジア移住に興味のある人は、インターネットで情報を探すだけでなく、本を読んでみるのもオススメです。たくさんの知識にふれて、移住の夢をふくらましちゃいましょう!

『カンボジアを知るための62章【第2版】』

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近年は経済発展がめざましいカンボジア。変化するカンボジアの現在を描き、社会や経済関係の記述を改定したのがこの第2版です。

歴史、文化、言語、芸術にも多くのページが割かれており、カンボジアという国を理解するために読んでおきたい1冊です。

『カンボジア経済の基礎知識』

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カンボジアの政治体制、経済成長、投資、税制など、カンボジアの経済面についてまとめられた一冊。カンボジアで働きたい人、ビジネスを興そうとしている人、投資をしたい人向けの内容です。

まとめ

カンボジアでの移住生活が具体的にイメージできたでしょうか?

カンボジアは同じアジアとはいえ、気候も文化も言語も違うし、人も様々です。

1,600万人ほどとそれほど人口の多くないカンボジアですが、その数は1980年代からどんどん増加しています。勢いのある、カンボジアでのエネルギッシュな移住生活を最高のものにしてください!

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