海外に渡航する際には、大抵万全の準備をして行くものだと思います。それでも、慣れない地では思いがけない事が起きたり、思ってもみなかった物が必要になったりします。
そんなときに日本にいる家族や友人から荷物を送ってもらうことが出来たら本当に助かりますよね。
郵便システムが整えられている日本では、郵便局で荷物を預ければ後は指定した住所にて受け取るだけですが、ネパールでは日本のように家で待っていても荷物は届きません!
ということで、今回はちょっと面倒くさいネパールの郵便事情と荷物の受け取り方を紹介します。
ネパールのPOST OFFICE(郵便局)とは
日本では郵便局に荷物を預けたり、ポストに郵便物を投函すれば指定された住所に届くのが当たり前ですが、ネパールの郵便局ではその常識は通じません。
宅配サービスのないネパール
荷物を受けとりたいときには、自ら郵便局に出向かなければいけません。
何故ならば、ネパールにははっきりした住所や宅配サービスはないからなんです。そして、手続きのためあちこち部屋を移動させられ、最後には受け取る側も手数料を払わなければいけません。
日本なら、待たされた時点でイライラしてしまいそうなところですが、思い通りにいかないのがネパール。気を長くもって辛抱するのが一番です。
ネパールの郵便局詳細
- 名前:international express mail service
- 住所:kanti path,kathmandu 44600
- 電話:01-4258393
日本からネパールに荷物を送るには
ネパールに荷物を送るためには、郵便局の国際郵便を利用できます。国によって宛先等の書き方は様々ですが、ハッキリした住所のないネパールでは、郵便局宛に荷物を送ります。
書く内容は、
- 氏名
- 郵便局の住所
- ネパールでの電話番号
- 中身と中身の値段
です。EMSであれば、3、4日ほどでネパールまで届きます。
荷物がネパールの郵便局に届くと、記入した電話番号に電話が入ります。
荷物を受け取るには
「荷物が届いたので取りに来てください。パスポートのコピーも持ってきてくださいね」といった内容です。郵便局には忘れずにパスポートのコピーを持っていってくださいね。
そしてポストオフィスのゲートをくぐって、正面ではなく、右サイドを歩き、一番奥の窓口まで行きます。「荷物届いていますか?」とパスポートのコピーを見せれば、奥から荷物を探してきてくれます。
そして荷物を確認した後、お偉い方が中身をチェックし、中身を手続き表に記入します。その手続き用紙を受け取り、指示にしたがって、隣の部屋に移動し、通路のような場所で2人の係員に紙を渡します。
手数料の支払い
そして何やら係員が記入した後、20ルピー(約21円)を払い、違う部屋に促されます。そして荷物の内容に応じて、手数料を払います。そして通路でもう一度はんこを押してもらい、やっと荷物を受け取ることができます!
荷物を受け取るだけで、この手間と達成感!さすがネパールです。しかし、手元に届いた荷物はこの有り様です…
おすすめはEMS
ネパールに郵便物を送る手段は、航空便と船便があります。
私は航空便しか利用したことがありませんが、友人の体験談によると船便は時々荷物が行方不明になったり、行方不明になったと思っていた荷物が3か月後に届いたりするようです。
私がいつも利用する航空便は、少し値段が張りますが、追跡や保証がついているため安心です。日本から荷物を送ってもらう際には、郵便局で、EMSラベルと呼ばれる用紙に必要事項を記入してもらいます。
料金は国や重量によって変わるので、郵便局にて問い合わせるかウェブサイトを参考にしてください。
ホームページ:https://www.post.japanpost.jp/int/
荷物を送る際の注意点
ENSラベルに荷物の内容を書くときに、値段を書く部分がありますが、値段によって手数料が変わることがあります。念のため、元々使っていたものやギフトの場合はused、もしくはgiftと書いてください。
電話番号を間違ってしまうと、届いたかどうかの確認が出来ないので、正確な番号を書いてください。もし電話がなければ、一度郵便局に問い合わせてください。
ネパールならではの体験談
初めて荷物を受け取りに行った時には、待ち時間の長さと手続きの面倒さ、手数料を払わなければいけないことに驚きましたが、慣れてしまうと不思議なもので「いつもこんなものだ」と思うようになりました。その中でも驚いた体験談をご紹介します。
これは友人の体験談ですが、友人のお母さんが送ってくれた荷物を喜んで受け取りに行った時のことです。
まずお偉いさんが来て、「これはなんだ?」と尋ねながら荷物をチェックしていきました。
ここまでは良かったのですが、見たことのない珍しい日本のお菓子を取りだし「これはなんだ?怪しいものかどうか試してみる」と勝手に袋を開けて食べてしまったそうです…。
日本では絶対起きないことが起きてしまうネパール。イライラしてしまっては、この国では生きていけないので、笑い話にするのがベストです。
まとめ
日本のようにシステム化されていないネパールの郵便事情。
便利な日本の郵便システムに慣れている日本人にとって、ネパールの郵便システムはもどかしく感じますが、ネパールに住むからには我慢のしどころです。
初めて荷物を受け取るときには、戸惑ってしまいそうなものですが、荷物を受けとりたいというときには「大変でもこんなもんだ」と気長に構えてみましょう。
スムーズにいかない状況に笑えるようになるかもしれません。
郵便の中には安い船便もありますが、国際郵便のEMSを使えば少し値段は高くても、ちゃんと荷物を受け取ることが出来るのでEMSで是非お試しください。日本からはるばるやって来た荷物を受けとることが出来た喜びはきっと二倍です!
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