私がインドで生活をする前に読んだおすすめの本4冊

*バンガロールの街の様子 南アジア

私はオーストラリアに子連れ留学をした後、南インドのバンガロールにある現地IT企業の社内日本語教師として、ITエンジニアの方8人に日本語を教えていました。

オーストラリアでインドから来た友人とたくさん出会ったり、インド人街(メルボルンにそう呼ばれる小さな街がありました)に通ううちに、インドは大好きな国になり、仕事を探すことにしました。

とはいえ、行ったことはなかったので、いくつか本を読んでイメージを膨らませていました。

今回はインド出発前に私が読んだ、おすすめの本を4冊紹介します。

「河童が覗いたインド」妹尾河童

ダージマハル

こちらは妹尾河童さんの本の中でも大人気の「河童が覗いた」シリーズのインド版です。

河童さんが1970年代に旅したインド、好奇心いっぱいの河童さんの目から見たインドが、精密なイラストで描かれていて、スケッチブックのようでもあります。

また文字も全て河童さんの手書きなので、なんともいえない温かみがあります。

ホテルの天井から見下ろして描いたり、家の中をローカルの人と同じ目の高さから描いたり、河童さんが気になったインドのあれこれが、とても丁寧に描かれています。

メジャー片手に大きさまで書き込んであるイラストもあります。タージマハルなどの観光地や湖に浮かぶホテルなども載っていて、旅行にも役立ちます。

また河童さんがスケッチしているのを見たインドの人が、その絵と交換にホテルに泊めてくれたりと、現地の人との様々なやりとりの話もとても面白いです。

情報としては新しいものではないのですが、インドのイメージや伝統を理解するのに役立ちます。またインドに行った後に「自分が見たインド」と比べてみるのも楽しいです。

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「インドでわしも考えた」椎名誠

タージマハルからの帰りにみた夕焼け

この本は、椎名さんが見た、彼ならではの切り口で書かれたインド紀行です。

たとえば

  • インド人は本当に毎日、朝から晩までカレーを食べているのだろうか
  • 彼の見たカースト制度とは
  • ターバン身につけたり、サリーを着るのはなぜなのか

などにも触れているのですが、

その答えは宗教学や文化人類学といった専門的な視点から説明されているものではなく、椎名さんが実際に見て、体験して「考えた」、彼が見つけた答えが書かれています。

一般的な情報というより、椎名さんの体験を楽しむような本です。写真も多いので、見ているだけでもイメージが湧いてきます。

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「インド旅行記・南インド編」中谷美紀

南インドのビーチ

こちらも有名な中谷美紀さんの「インド旅シリーズ」の中の一冊です。私は南インドのバンガロールで就職したので、南インド編を読みました。

スタッフを連れて行くことなく、彼女ひとりでの旅の様子が書かれていますが、行く先々では必ずガイドをつけていたり、移動手段がタクシーだったりと、私たちの日常とはやはり少しズレはあります。

この本が面白いと思ったのは、中谷さんの変化です。最初の頃は、ホテルに戻ると即シャワーを浴びる。日本から持ってきた除菌ウェットティッシュや消毒スプレーを手放さない。食べ物も持って来れるものは日本から持参。

「そこまでするならインドに来なくてもいいのに」「こんな旅をしていて、楽しいのかな」と苦笑いしながら読み進めましたが、スリに会ってパスポートを無くしたり、お腹を壊したりしているうちに、彼女の頑なさが少しほどけていきます。

この本を読みながら「私はここまで神経質じゃないから、インドでも十分やっていけるな」とか、「もっと気を抜いたほうが楽しいのに」と思えることのほうがずっと多かったので、インドで暮らすことに対しての自分のハードルがどんどん下がっていきました。

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「深夜特急3 インド・ネパール」沢木耕太郎

南インドの列車

ドラマにもなっているので、ご存知の人も多いかと思いますが、インドに初めて行く人、バックパッカーとして旅をする人にはおすすめの一冊です。

私は先に映画を見ていたので、ついつい大沢たかおさんのイメージで読んでいました。

長期の旅をしている沢木さんが、シンガポールからインドのデリーに着き、インドで過ごす様子が書かれています。

カラスとホームレスの人たちが一緒にゴミ箱をあさっているのを目にした時の激しいカルチャーショック、生と死が共存するガンジス、熱にうなされたり、とディープなインドが続きます。

それでも、カースト制度の最下層と言われる人たちとの出会いなどを通して、彼がインドに惹きつけられて行く様子が伝わってきます。

デイープなインドに思わず引いてしまうかもしれませんが、彼の内面の変化も感じられるので、おすすめの本に挙げておきたいと思います。

まとめ

デリーの街の様子

インドが好きな人は、一度は読んだことがあるものばかりかもしれませんが、私の一番のおすすめは、何といっても「河童が覗いたインド」です。

河童さんが旅したのは1970年代ですが、今現在インドを訪れても、これ、河童さんの本に書いてあったな思うことが何度もあります。

注意点としては、出発前は綺麗な写真集を見ないようにしましょう。写真集のイメージだけでインドに行くと、大きなギャップに驚くことになります!

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オーストラリアに子連れで大学留学。
8年滞在の後、シンガポール・インド滞在を経て、2007年帰国。年に一度はインドに里帰りするインド好き。インド生活、インドのことならおまかせください

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