服屋さんに入り、探しているものが見つからなくて、店員さんに尋ねると、「申し訳ございません」と言われたことはありませんか?これは日本でお店に入って買い物をしているときによく出くわす場面ですよね。
今回はそんな体験をしているCさんのお話しです。日本流の「すいません」は海外(特にアメリカ)でも頻繁に使うのでしょうか?
(2018年再編集※2016年の記事を再編集したものです)
アメリカでは店員がめっちゃ強気
アメリカで、そのようなシチュエーション(お店で探し物が見つからない)の時には、店員さんはまず謝りません。「ないです」といって首を横に振るくらいのものです。
日本の店員さんの接客になれてしまっていると、「え! ないのにその態度??」と驚くことでしょう。店員からすると無いものは無いから「しょうがない」ということなのです。
アメリカではこのような態度が普通ですが、そのような態度に慣れるまでには、少し時間がかかります。しかし、アメリカで生活するようになり、このパターンに慣れてしまうと、今度は逆のことが起こります。
日本に帰国したときにすぐに「申し訳ありません」を連発する日本の店員さんに、なんだかなぁと思ってしまうこともあります。
明らかにその人がミスした場合も謝らない?
海外、(特にアメリカ、韓国)では、明らかにミスしたり、何か失敗したと言うときでも、謝らない人に多々遭遇します。
最初の頃は「なんで??なんで???明らかにアナタが悪いのになぜ「ごめんなさい」の一言がいえないの?」とかなりイライラすることでしょう。
しかし、アメリカで生活するようになり、少し分かってきました。
アメリカでは謝らないことが正義
アメリカは裁判社会です。
ちょっと何かあるとすぐに裁判沙汰にされることが多いのです。それを思うと、そういう社会の中で生きてきたので、自己防衛というか、謝らないことが正義になっているように感じました。
謝ることが日常となっている日本の社会と、謝らないことが日常となっているアメリカ社会や海外諸国。すぐに謝らない外国人に対してイラッとすることがあるのはもしかして日本人だけなのかなと疑問に思うこところです。
さらっと謝るイギリス人
イギリスでも4年間住んでいたのですが、イギリス人は比較的日本人に近いのではないかと感じました。
イギリスも同じ島国だからでしょうか。考え方も似ているところがあるし、アメリカ人やオーストラリア人に比べて、イギリス人は物静かでかなりシャイな人も少なくありません。
何か失敗したときも、アメリカに比べたら、イギリス社会では、比較的謝る文化がありました。
日本人が謝るときは「大変失礼しました」とか「まことに申し訳ございません」のような平謝りが多いです。
対照的にイギリス人はさらっと謝る感じが多いのです。
「ごめんねっ!」といった軽い感じです。
結構大きなミスをしても軽い謝り方なので、当初はその軽さに多少びっくりしました。これも慣れれば「こんなもんなんだなと感じてしまいます(笑)」
謝るということにも文化の違いがある
とにかく、海外ではいろいろな文化や習慣があり、謝るということに対してもその国の習慣があります。
そういった文化を認め合って、郷に入れば郷に従う、理解しながら人付き合いをこなしていくのが、大切なことなのです。
海外では、日本のように、「なんとなく分かるよね?」ということは通用しません。相手に気を使って回りくどく何かを言っても相手には全く響いてないので、下手に気を使わずにいいたいことがあれば短く簡潔に言うことが大切です。
海外で生活していると、様々なこういった異文化の違いに戸惑うこともありますが、それを逆におもしろいと受け止めて生活するようになると、海外生活でのストレスもなくなります。
まとめ
「謝る」といったことでも国によってだいぶ対応の仕方が異なります。それぞれの国の文化を理解し、より快適な海外生活をしていきたいものですよね。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)
【アメリカ求人】アメリカ就職を未経験からでもねらえる!転職エージェントまとめ
アメリカで働くには?アメリカで就職・転職をしたい日本人が転職前に知っておきたい11のこと
あわせて読みたい