私の住む町はワシントン州のブレーマトンというところで、シアトルまではフェリーで1時間ほど、カナダまでは車でおよそ4時間のところです。もうほぼカナダです。
ワシントン州在住のアメリカ人はカナダに行く際にパスポートを持っていかなくて良いと聞きました。運転免許証がID代わりになるからだそうです。しかし、私は日本人ですから絶対パスポートを持っていかなくてはならないですけど。
このようにアメリカ生活でとても重要な運転免許証を取得するためにシアトルに行ってきました。
※1ドル=約110円
日本の免許からの書き換えに必要な書類
日本の運転免許からアメリカの運転免許へ
この手続きは「書き換え」とよばれます。アメリカの運転免許取得のために通常必要な学科や実技の試験を受けることなく、視力検査、写真撮影と手数料の支払いだけでアメリカの運転免許が取得できます。
車社会のアメリカでは、車の運転はもちろんのこと、生活の様々な場面で運転免許証の提示を求められます。
必要書類
- 自動車運転免許抜粋証明(後述します) 原本
- 有効な日本の運転免許 原本
- アメリカ国内の住所の分かる資料(例 公共料金の請求書、夫の運転免許証等)
- 手数料 90ドル程度(1万円程度)
- ソーシャルセキュリティーナンバー
申請先
最寄りの Driver Licensing Office(運転免許関連オフィス)
- 参考:在シアトル日本国総領事館HP:https://www.seattle.us.emb-japan.go.jp/
自動車運転免許抜粋証明の取得
領事館で申請する
自動車運転免許抜粋証明は、日本大使館または領事館で申請、取得することができます。私は住所を管轄している在シアトル日本国総領事館で取得しました。
- 参考:在シアトル日本国総領事館HP:https://www.seattle.us.emb-japan.go.jp/
出来上がりまでの時間と料金
出来上がりは通常2営業日ほどとのことでした。事前に出来上がっているか確認してから受け取りに行くと、ミスがありません。
取得には19ドル(約2,000円)が必要です。支払いの際は、100ドル札などの大きな金額の紙幣を持ってこないようにと言われました。20ドル札での支払いが望ましいとのことでした。
日本大使館・領事館へ行く際の注意
大使館・領事館への訪問は、予約する必要がありません。直接カウンターへ行って免許を取るための書類が必要な旨を伝えましょう。しかし、日米両方の祝日で閉館になります。開館日や開館時間の確認が重要です。
日本の免許は事前に更新できる
私はアメリカへの移住前に、日本の免許の更新をしてきました。本来は来年の誕生日での更新でしたが、前倒しで更新手続きをしました。前倒しで更新すると、有効期限が1年短くなりますとの説明を受けました。
アメリカの運転免許証を持つ必要性
戸籍制度のない国アメリカ
アメリカには日本のような戸籍制度がありませんし、住民登録に関しても日本とはだいぶ仕組みが違います。アメリカではソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)と運転免許に関する記録でほとんどの生活関連の事務手続きが完了します。
アメリカの運転免許を持つイメージを日本に置き換えてみると、マイナンバーカードと自動車運転免許証が1つになったものという感じです。
アメリカの運転免許証は写真付きIDという役割も持ちますので、必ずしも運転をしなくても免許証の発行ができます。例えば免許の取得可能年齢に満たない未成年でも写真付きIDが必要な場合は免許証の発行をすることができます。
運転免許証がないとかなり不便
運転免許証が生活のあらゆる場面でIDとして扱われるため、これがないと、生活準備がなにも進まないかもしれないと感じました。
例えば、銀行口座開設、アパートの賃貸契約、レンタカーの契約、クレジットカードの申し込み、子供の学校の入学申し込みなど、私の場合だけでもこれだけ必要でした。
免許証がなかったら毎回どこに行くにもパスポートを持ち歩かなければならなかったのかと思うと改めて免許証があって良かったと感じました。
Driver Licensing Officeでの手続き
窓口で申請
Driver Licensing Officeでの手続きは、あまり難しいことはありません。オフィスに着いたらまずは番号札を貰い、順番が来たら窓口で申請をします。窓口では「日本の免許からのトランスファーをお願いします」と言っただけでOKでした。
窓口を変えて写真を撮って、費用を支払って、完了です。費用は90ドル(約10,000円)程かかりました。また、クレジットカード払いにすると手数料で更に5ドル(約550円)かかるので、注意が必要です。
発行は即日
書類などに不備がなければ、免許は即日で発行されます。この際に発行されるのは仮免許と呼ばれるA4で2枚程度の紙のもので、プラスティックの免許証は1週間ほどでご自宅に郵送されてきます。
私が申請した時期がちょうど新しいシステムに移行した時だったこともあり、システムエラーの連続でした。トータルで3回通う羽目になりました。
Driver Licensing Officeでは待たされることもある
待ち時間は場所によりますが、私が行ったところでは2時間待ちでした。Wi-Fiもありませんでしたのでかなり暇でした。後日、引っ越した際に別のオフィスに行きましたが、その時は待ち時間はたったの5分ほどでした。
運もあるかもしれませんが、長期戦も覚悟して暇つぶしグッズがあるといいかもしれません。
住所変更は早めに
ネットでも可能
住所が変わったら、早めに住所変更を済ませましょう。インターネットでも出来ます。
日本の免許証のように裏書ということがないので、データ上では住所変更がされていても、実際の免許証には旧住所が記載されているということはよくあります。特に問題はないとDMVオフィスの方に言われました。
住所変更による再発行は有料
新しい住所の記載があるものが欲しい場合は、再発行が可能ですが有料です。新しい免許証の作成には新しい顔写真も必要となるので、写真も撮り直しとなります。こちらもシステムエラーが無ければ即日発行です。
諦めも肝心?
私は1回目に行った時に「システムエラーだからまた出直して」と言われました。またか!?とイライラしましたが、しょうがないので帰りました。アメリカの役所回りをしていると、こういう場面によく出くわします。
しかし、不思議なことに、クレーマーみたいな人はほとんどいません。皆さんOK!Have a good day!とか言ってさっさと帰る感じです。
まとめ
アメリカに住み始めてもうすぐ半年になりますが、未だに運転免許を持っていないという人は1人しか見たことがありません。
私の住んでいるエリアでは車がないとスーパーにも行けないので当然と言えば当然ですが…しかし、公共の交通機関が発達しているシアトルエリアでさえも免許証を持っていない人というのはかなり少ないです。
実際に運転をするかしないかは問題ではなく、IDとして重要性を持つのです。アメリカの運転免許、日本とワシントン州が相互協定を結んでくれて本当に助かっています。
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