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アメリカでの結婚を前提にKー1ビザ(フィアンセビザ)を取得!ビザの取得方法も解説

アメリカ

私は2017年12月に米国籍の男性と婚約をし、2018年12月にコロラド州デンバーへ移住をしました。私のように国際結婚をする上で、絶対に避けて通れないのは「ビザ」に関する問題ですよね。私たち夫婦も「ビザ問題」に直面し、紆余曲折を経て結婚をしました。

今回は、そんな私たちのK-1ビザ(フィアンセビザ)取得までの体験談をご紹介したいと思います。これから国際結婚を控えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

※1ドル=約106円

目次

アメリカのKー1ビザ(フィアンセ・ビザ)とは?

リング

Kー1ビザは通称フィアンセ・ビザ(婚約者ビザ)と呼ばれ、米国籍保有者とアメリカで結婚を予定している方に発給されます。しかし米国籍保有者と結婚するときに、「絶対に必要」というビザではありません。

たとえば「米国籍保有者と結婚をしてアメリカ国内で結婚式を挙げるけれども、その後は日本で生活をする」という場合には、90日以内の滞在であればビザは必要ありません。Kー1ビザはあくまでも、アメリカへの永住を希望する婚約者に対して発給されるビザです。

また、アメリカ移住に向けたビザ取得費用は高額です。それに備えた貯金がないと、あとあと苦労することになります。これ以降ご紹介する流れは、そこをクリアした時点から進めるようにしてください。

Kー1ビザ(フィアンセ・ビザ)を選んだ理由

パスポート

実はKー1ビザ以外にも、国際結婚によるアメリカ移住をかなえるビザはあります。それがCRー1/IR-1と呼ばれる、配偶者ビザです。しかし、私たち夫婦は話し合いの結果、 Kー1ビザを取得することにしました。ここではその理由をご紹介します!

まずKー1ビザとCRー1/IRー1ビザを比較できるように、表を作成しましたので、こちらをご覧ください。

 
Kー1(フィアンセ)
CRー1/IR-1(配偶者)
申請条件
米国籍保有者の婚約者
米国籍保有者の配偶者
申請料
535ドル(約59,400円)
535ドル(約59,400円)
永住権の取得費用
1,225ドル(約136,000円)
0ドル(配偶者ビザに永住権がセットで付いてくるため、アメリカ入国後の費用は0円)
取得までの期間
6~9カ月程度
1~2年
メリット
・ビザ取得までの期間が短い
・費用が安い
・移住後、すぐに働ける
デメリット
・費用が高い
・ビザ取得までの期間が長い

ざっくりと言えば、「お金を取るか」もしくは「時間を取るか」の二択ということです。私たち夫婦は婚約期間も含めて、約3年間の国際遠距離恋愛をしていました。そのため「少しでも早く一緒になりたい」という思いが大きく、Kー1(フィアンセ)ビザを選択したというわけです。

ビザ申請中の渡米の注意点

Kー1(フィアンセ)ビザ申請中の渡米は可能ですが、自己責任ということになっています。米国大使館に問い合わせたところ、「禁止はしていないけど、そのまま不法滞在をされると困る。怪しいと思ったら、入国を拒否される場合もあるからね。」という回答が返ってきました。

私は申請中に2度渡米しましたが、不法滞在を疑われると困るので書類を準備してから向かいました。準備をした資料は、雇用証明書・住民票の原本と英訳書類です。

こういった書類を用意しておけば、入国時に疑われたとしても、日本への帰国を証明する資料として提出をすることができますよ。

※上記の表に記載されている情報は、2019年2月28日時点のものです。

※金額等は変更になる可能性があるので、必ずご自分で米国政府のサイトを確認するようにしてください。

Kー1ビザ(フィアンセ・ビザ)取得までの流れ

書類

ここではKー1(フィアンセ)ビザの申請から取得までの流れについて、詳しく紹介をしていきます。

(1)Kー1(フィアンセ)ビザを申請する

米国籍保有者が請願書(Iー129F)に記載をし、必要書類を集めて、USCIS(米移民局)へ提出します。必要書類は、こちらです。

  • 米国籍保有者の出生証明書、もしくはパスポートのコピー
  • 30日以内に撮影をした、米国籍保有者と婚約者のパスポートサイズ写真(各1枚ずつ)
  • 婚約者がアメリカへ入国後、90日以内に結婚をする旨を記載した紙
  • 直近2年以内に、米国籍保有者と婚約者が会っているという証拠(写真等)
  • 申請料金535ドル(約59,400円)の小切手

(2)NOA(Notice of Action)を待つ

USCIS(米移民局)が請願書に対する許可を下すと、NOAという連絡がきます。私は6カ月間待ち、ようやくNOAを受け取ることができました。許可された請願書は、4カ月間有効です。その期間内に、残りすべての手続きを終えなくてはなりません。

(3)米国大使館・領事館から書類を受け取る

(2)で許可された請願書は、NVC(National Visa Center)へ転送されます。その後、NVCから日本の米国大使館・領事館へ重要書類が送られます。

そこからさらに、米国大使館・領事館が日本国籍保有者宛に重要書類を郵送します。私の場合、書類の受け取りまでに、約1カ月間かかりました。

(4)オンラインにて申請書を作成する

DSー160というオンライン申請書に、必要事項を記載して送信します。送信後はそのページを印刷し、面接時に持参してください。

(5)必要な書類を集める

ここからは、日本国籍保有者がとても忙しくなります。必要書類は、こちらです。

  • パスポート(ビザ発行日より少なくとも6カ月間有効なもの)
  • (4)のDSー160を印刷した紙
  • 証明写真2枚
  • 戸籍謄本の原本と英訳
  • 扶養宣誓供述書(Iー134)をはじめとする扶養証明書(米国籍保有者が準備をし、日本国籍保有者のもとへ送ってもらう必要があります)
  • 警察証明
  • 健康診断結果
  • 婚約を証明するもの(写真や婚約指輪のレシートなど)

また人によっては、

  • 離婚証明書
  • 裁判/拘置記録
  • 軍隊除隊記録

が必要となる場合もあります。

(6)申請料金を支払い、ビザの面接予約をする

必要書類を集めたら、申請料金の支払いをし、オンライン上で面接予約を行います。申請料金を支払ったあとの証明は、面接時に持参をしてください。

(7)面接を受ける

面接を受けると、その場で結果が言い渡されます。許可された場合は、ビザが添付されたパスポートが自宅へ届けられます。私の場合は、約1週間で受け取ることができました

Kー1ビザ(フィアンセ・ビザ)取得のための健康診断・ワクチン接種

書類

健康診断

健康診断は米国政府が認める病院でのみ、受診をすることが可能です。

診断結果は6カ月間有効で、その有効期限内に渡米する必要があります。有効期限が切れた場合は、改めて健康診断を受診しなくてはなりません。

また健康診断を受ける際は、母子手帳を持参するようにしましょう。

ワクチン接種

もし母子手帳がなければ、血液検査で各種病原菌に対する抗体を調べることができます。移住前には抗体がなくても問題ありませんが、永住権を取得する際には絶対に接種が必要となります。

もし時間やお金に余裕があれば、事前に日本で受けることをおすすめします。状況に応じて判断をしてくださいね。

Kー1ビザ(フィアンセ・ビザ)取得面接

ビザ

Kー1ビザ(フィアンセ・ビザ)の面接は、東京の米国大使館または、沖縄の在沖米国総領事館にて受けることが可能です。

その場で結果が言い渡されますが、手元にパスポートとビザが届くまで、アメリカ行きの航空券は購入を控えましょう。

また、私が面接で聞かれた質問をいくつかご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

  • 婚約者の仕事は?
  • 今までで一番の思い出は?
  • どんなプロポーズだった?
  • 婚約者の趣味は?

など、非常に簡単なものが中心です。英語で質問をされるので、緊張するとは思いますが、聞き取れないときは申し出てくださいね。

Kー1ビザ(フィアンセ・ビザ)取得したらいよいよ入国

飛行機

Kー1(フィアンセ)ビザは6カ月間有効です。取得できたら6カ月間以内に渡米してください。

注意点

しかしここで1つだけ注意点があります。健康診断の有効期限も考慮しなくてはならない、ということです。アメリカ入国時に健康診断の結果が有効であるように、なるべく早めに渡米することをおすすめします。

また入国時には、ビザと一緒に郵送されるオレンジ色の封筒を持参する必要があります。預け荷物には入れずに、手荷物に入れてから渡米しましょう。入国管理官が確認をするので、その前に封筒が破けたりしないよう、注意をしてくださいね。

まとめ

Kー1ビザ(フィアンセ・ビザ)で入国をしたあとは、90日以内に結婚をしなくてはなりません。期限内に結婚許可証を取得し、永住権(グリーンカード)の取得に移ってくださいね。

現在、コロラド州は永住権の手続きに時間を要しているようです。最短9カ月、最長24カ月かかると発表されているので、なるべく早めに申請をするといいでしょう。

また永住権を申請している間は、基本的に日本へ帰国することができません。必要な手続きはすべて済ませてから、出国をするようにしましょう。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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