ウィーンの見どころといえば、みなさんはどこを思い浮かべますか?
歴史的な建物が立ち並び、美しい町並みが見られるウィーン1区の旧市街や、世界遺産のシェーンブルン宮殿はもちろんですが、ウィーン郊外に広がる自然豊かなウィーンの森にも見逃せない観光スポットが点在しているんですよ。
今回は、ウィーンの森にある、人気の観光スポットをご紹介しましょう。
カーレンベルク(Kahlenberg)
カーレンベルクはウィーンの森の東北端にある、見晴らしの良い小高い山。広々とした展望テラスからは、ウィーン全体を見渡すことができます。
気候が良ければハイキングもおすすめです。
ハイキングルートはよく整備されているので歩きやすく、所々にあるレストランやホイリゲと呼ばれるウィーン風酒場で休憩しながらウィーンの森を散策すれば、ウィーン旧市街だけを観光するだけでは全く気付けなかったオーストリアの新たな魅力に気づくことができるでしょう。
ハイキングマップはウィーン1区にあるインフォメーションセンターで手に入れることができます。
行き方
カーレンベルクへはウィーンの地下鉄4番線の最終駅、ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)から38A、カーレンベルク行きのバスに乗り換えて25分です。
ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)
クラシック音楽ファンの人ならば、ハイリゲンシュタットという町の名前をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?
ウィーン北部に位置するハイリゲンシュタットには、かつて大作曲家ベートーベンが住んでいた家や、彼が作曲した有名な交響曲第6番「田園」の構想をねったと言われる、静かな小川のほとりのベートーベンの散歩道があります。
おすすめコースは、ベートーベンが聴力を失い、絶望して遺書を書いたと言われるベートーベンの家を見学 → ベートーベンの散歩道をのんびり散策 → ベートーベンルーエと呼ばれるベートーベンの像の前で記念撮影をして → その後ベートーベンがかつて住んでいた家、マイヤーというホイリゲ(ウィーン風酒場)で食事をするコースです。
行き方
このコースを見学するならば、地下鉄4号線終点のハイリゲンシュタットから38Aのバスに乗り換え、Fernsprechamt Heiligenstadt で下車するとよいでしょう。
地底湖ゼーグロッテ(Seegrotte)
ヨーロッパ最大の地底湖ゼーグロッテは、かつて石灰岩の地下採掘場でした。その後、ナチスの秘密工場になっていたこともあったのですが、今では人気の観光地になっています。
薄暗く、狭い地下道を進んでいけばドキドキ冒険気分。ライトアップされた美しく幻想的な地底湖は、ボートにのって見学することができます。
洞窟内部は夏でも冬でも、常に9度程度しかありません。かなり寒いので、何か羽織るものを1枚もっていくようにしましょう。
定休日などはなく、年間を通して入場することができますが、11月1日から3月31日の間は、夏期よりも入場できる時間が短くなっているので気を付けましょう。
料金
ツアーの時間は45分程度、チケットの値段は大人10ユーロ、子供7ユーロ ( 2016年3月現在)です。
行き方
行き方はウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)から電車に乗って、メードリング(Mödling)で下車。そこから364番か365番のバスに乗り換えて、ヒンターブリュール、ゼーグロッテ(Hinterbrühl Seegrotte)で下車します。
ウィーン中央駅からの所要時間は36分程です。
まとめ
いかがでしたか?
個人で郊外まで観光にでかけるのはちょっと不安、という人には旅行会社から日帰りのツアーなどもありますよ。
オーストリアの豊かな自然の中で散歩をしたり、その土地で作られたワインを飲んだり、日常を離れてのんびりと贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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