どこに旅行に行っても、いつも頭を悩ませる問題といえば……そう、お土産です。
家族に、友達に、恋人に、職場に……。全てのお土産を買い終えるまでは、リラックスして観光することもままならないことすらありますよね。オーストリア・ウィーンにはどんなお土産があって、どんなものが喜ばれるのでしょうか?
今回はウィーンでおすすめのお土産をご紹介します。
とにかく有名なお土産、モーツァルトチョコレート(Mozartkugel)
ウィーンのお土産といえば、なんといってもモーツァルトチョコレートが圧倒的に有名です。球形のチョコレートの中身は、ヌガーとピスタチオ味のマジパン。
マジパンとは、一言で言えば洋菓子のようなもの。中身はアーモンド、砂糖をミキサーで混ぜたものです。
思ったより食べやすい
日本人はマジパンが苦手な人が多いですが、このモーツァルトチョコレートは、そこまでマジパンの強烈な存在感を感じないので、割と食べやすいのではないかと思います。
お土産屋さんでも、スーパーマーケット(生活用品からお土産まで)でも、必ず見かけるので探すのに苦労することはありません。
しかし、このどこでも見かける赤いパッケージのモーツァルトチョコレート、実は模倣品なんです。
元祖モーツァルトチョコレートを手に入れよう
特別な人のお土産にするならば、オリジナルのモーツァルトチョコレートはどうでしょうか。ザルツブルクにある「Fürst」というカフェ&お菓子屋さんでは、元祖モーツァルトチョコレートを手に入れることができます。
この元祖モーツァルトチョコレートの包み紙は青色!値段は模倣品よりずっと高いですが、リッチな味わいのチョコレートは一度食べてみる価値がありますよ。
Fürstホームページ:http://www.original-mozartkugel.com/
お土産の大定番、マンナー(Manner)
チョコレートはお土産の大定番ですが、夏に旅行をするとなると、移動中に溶けてしまう心配がありますよね。頼みのチョコレート作戦が使えないときに、おすすめなのがこのマンナー。
かわいいピンクのパッケージのチョコレートウエハースは、食べておいしく、見てかわいく、値段も手ごろ。さらに溶けない、壊れない、というお土産に必要な全てのスペックを兼ね備えています。
しかも、パッケージにステファンス寺院のマークと「ウィーン」という文字が入っているという周到ぶり!
マンナーはお土産屋さんやスーパーマーケットで手に入ります。また、1区のステファンス寺院の隣にマンナーの専門店があり、ここではチョコレートのみにとどまらず、エプロン、傘、USBスティックなどのマンナーデザインの小物まで手に入ります。
ウィーン発祥のお菓子のお土産、ザッハートルテ(Sachertorte)
日本のカフェなどでもときどき見かけるチョコレートケーキ、ザッハートルテ。これはウィーン発祥のお菓子なんです。
杏子ジャムがはさまれたチョコレートのスポンジケーキに、ダークチョコレートがコーティングされているこのお菓子。オリジナルはカフェ・ザッハーか、カフェ・デーメルか、意見が分かれていてはっきりしないのですが、どちらのお店のものもそれぞれおいしいです。
お値段は少々張りますが、とても喜ばれるお土産なので、おすすめの一品です。
恋人へのお土産に最適、スワロフスキー(Swarovski)
日本でも大人気のアクセサリーブランド、スワロフスキーは1895年にオーストリアで創業しました。
ネックレスやピアスなどのアクセサリーだけに留まらず、ボールペン、キーホルダーなどの小物から、フォトフレーム、キャンドルなどホーム・デコ用品に至るまで、たくさんの商品があります。
キラキラと輝く美しいスワロフスキーは恋人や記念日のギフトに最適です。大切な人のお土産にいかがでしょうか?
職人仕込みのお土産、アウガルテンの磁器
1718年にウィーンに誕生したアウガルテン磁器工房は、ハプスブルクの女帝マリア・テレジアによって皇室直属の磁器窯に命じられました。
工場の大量生産ではなく、職人の手作業で丁寧に作り上げられているアウガルテンの磁器は、優雅なフォーム、繊細な作りで今もなお私たちを魅了し続けています。
飲み物のお土産にはHaas&Haasのお茶、コーヒー
ウィーン1区、ステファンス寺院の裏にあるティーハウス「Haas&Hass」には、お土産にぴったりな、かわいくておいしいものがいっぱいあります。
あれもこれも欲しくなってしまうこと間違いなしです。紅茶のお店なので、一番品ぞろえが豊富なのはもちろん紅茶ですが、それだけでなく、コーヒーも薫り高く、とてもおいしいです。
ほかにも、はちみつ、ジャム、リキュール、お菓子など、いろいろ見つけることができますよ。
音楽好きな方へのおすすめのお土産、モチーフグッズ
ウィーンといえばやはり音楽の都ということもあって、音楽モチーフのお土産もたくさんみつかります。
ウィーン国立歌劇場にある「Arcadia」、リンク沿いにあるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の事務所、1区のモーツァルトハウスなどさまざまな場所で、かわいい音楽モチーフのグッズを手に入れることができます。
音楽好きな人へのお土産にぜひおすすめです。
さて、オーストリアの定番のお土産はガイドブックやインターネットでチェック済みだけど、人と同じお土産では何だかつまらない、と思ってしまうあなた。
なかなか人が選ばないような、一味違ったお土産を見つけたい!という方のために、この後は少し変わったオーストリアのお土産をご紹介します。
かぼちゃの種のオイル
日本には、とてもたくさんの種類のサラダのドレッシングが売っていますよね。オーストリアのサラダドレッシングは、日本ほど種類が豊富ではありません。
サラダのドレッシングがほしい場合は、オリーブオイルとバルサミコと塩などを自分で調合して作ることがほとんどなのです。
そんなオーストリアの人たちがオリーブオイルの代わりに好んで使うのが、このかぼちゃの種のオイル。ドイツ語でKürbiskernöl(キュルビスケルンエール)といわれます。
このオイルは、オーストリアの州の一つであるシュタイヤーマルク州の特産品。色は黒くてどろっとしていて、あまり入れすぎるとサラダが真っ黒になってしまうので注意が必要。
口に入れると、カボチャの種を炒ったときのような香ばしい香りがしてとてもおいしいです。このオイルを少しと塩を混ぜるだけで、リッチなドレッシングが出来上がるので、とても便利。
普通のオリーブオイルと比べると少し値段は高めですが、一度トライしてみる価値ありのおいしさです。
瓶で売っていることがほとんどなので、お土産用には小さな瓶のものを買うと重たくないです。
インスタントスープ
軽くて持ち運ぶ際に壊れず、それほど高くないものでありながらお土産にすると喜ばれるものの一つに、現地のインスタント食品があります。
日本人が日常的に食べる味噌汁にもいろいろな具のバリエーションがあるように、ウィーンの人たちが食べるスープの具もいろいろあります。
オーストリアの家庭でよく食べられるスープは、フリターテンズッペというクレープ生地を細く切ったものが入っているスープや、ヌードルズッペというそうめんのような細いヌードルが短く切られたものがたくさん入っているスープ、また、グリースノッケルズッペというセモリナ粉で作られたふわふわのお団子が入っているスープなどです。
ウィーン市内のスーパーでは100円程度で、お湯を注ぐだけのタイプのスープを購入することができます。とても手軽ですし、結構おいしいので、お友達や自分用のお土産にいかがでしょうか?
ワイン
みなさんは、ワインが有名な国というとどの国を思い出しますか?フランス、チリ、それともスペイン?
実は、オーストリアも有名なワインの産地の一つなんですよ。日本では、フランスのワインの人気が高いので、オーストリアのワインを買おうと思っても種類がないことがほとんどなのではないかと思います。
しかし、オーストリアに来れば、いろんな種類のワインが選び放題!しかもとても安いです。1,500円も出せば、かなりいいワインが買えてしまうんです。ちなみに、オーストリアで有名なのは白ワインです。
関税の問題で持ち帰ることができる量には限度がありますが、お酒好きな人にはぜひおすすめしたいお土産です。
ウィーンでお土産を買うときの注意点
日曜日はウィーンでは多くのお店が閉まってしまうので、お土産を買う日は日曜日以外に設定しましょう。どうしても買う時間が取れない場合、上記のお土産は空港でも手に入れることができます。
ただし、空港で買うと割高なのでご注意ください。
まとめ
ウィーンにはお土産がいろいろありすぎて目移りしてしまいますよね。もしお土産で何を買うか迷ったら、今回紹介したものを買って帰ることをおすすめします。
特にチョコレートは大定番ですので、少し多めに買っておけばきっと重宝するでしょう。