スイスで暮らし始めて生活にも慣れてくるころ、ホームパーティーのご招待が届くことがあります。
日本ではなじみの薄いホームパーティー。おうちごはんでしょ?位のかるーい感覚で行くと、行った先で焦ってしまうことも?
今回はスイス式ホームパーティーの流れ、シキタリなどをご紹介します。
スイス式ホームパーティーとは?
基本はお食事です。ランチ、またはディナーの時間に合わせて招待されます。
まずは、アペロ(アペリティフ)と呼ばれるスタイルで、軽いおつまみと、白ワインやシャンパン、またはカクテルなどで乾杯しておしゃべりを楽しみます。
良い頃合いになったら席に座り、食事が始まります。まずはサラダなどの前菜、そしてメイン料理と続きます。
メイン料理の後は少し休憩。そして休憩をはさんだ後にデザートが登場します。
スイス人はとてもゆっくり食事を楽しみます。アペロからデザートまで、5、6時間かかる事も!
手土産は必要?
招待を受けたら、一応「何をもっていけばいい?」と聞いた方がいいでしょう。
手ぶらで来てくださいと言われることがほとんどですが、もしかしたらデザートを担当して!なんて頼まれることも。
何も指定がない場合は、お土産としてチョコレートやワイン、花束などが喜ばれます。
知っておかないと恥をかく!スイス式パーティーのシキタリ
とにかくあいさつするのがスイス流です。
一人一人にあいさつをして回る
これは日本人にとってはあまりなじみのないシステムです。いつまでたっても慣れません。
日本だったら、全員に「どうもー!」で終わってしまうのですが、スイスではこうはいきません。
初対面の人に自己紹介を兼ねて挨拶するのは当然ですが、顔見知りの人に対しても全員一人ひとりあいさつに回ります。
一人一人と乾杯
挨拶のみならず、乾杯すら全員に回っていかなければいけない国、スイスです。
乾杯の言葉「Gsuntheit!ズンヘイ!」
(注:スイスドイツ語)の後に、その乾杯する相手の名前を呼ぶという難易度!例えば「Gsundheit!Andreas!:ズンヘイ!アンドレアス!」といった感じです。
初対面の人の名前を覚えきれてなかったりすると、アワアワ・・・ってなってしまいますので注意。
帰る時も一人一人にお別れの挨拶を
ここまで来たら、帰る時も当然一人一人に別れの挨拶が必要です。
日本のように全員に向けて一言「じゃ、お先に失礼しまーす」では、それこそ大変失礼になってしまいます。
大人数の場合、別れの挨拶だけで30分ほど要しますので、実際に帰りたい時間から逆算して挨拶を始めなければいけません。
しかも、この別れの挨拶。みんなこれでもか!という程、別れの言葉のフレーズを並べてきます。その様子はまるで「別れの言葉のフレーズ、どれだけ言えるか選手権」という大会でもおかしくない程。
別れのあいさつ一例
- Merci ,dass bisch cho! Isch schön gsi. Merci no mau. Chomm gut hei, aues Guete bis zum nächsten Mau!
- 今日は来てくれてありがとう、とっても楽しかった。もう一回ありがとう、気をつけて帰ってね、元気でね、また近いうちに!」(注:スイスドイツ語)
これを一気に早口で言われるもんだから、こっちも負けじと挨拶をし返すのですが、いつもアワアワ・・・となってしまいます。
別れのフレーズは練習してから行くといいかもしれませんね!
まとめ
スイス人はホームパーティーが大好き。季節ごとに親戚中招待してパーティーなんていう事も珍しくありません。
日本ではなじみのないホームパーティーですが、お盆や年末年始の親戚の集まりと考えると、一気に親近感がわいてきませんか?
一人一人にあいさつや乾杯に回るシキタリの違いは面倒くさいですが、ここで暮らしていく以上慣れるしかありません。
習うより慣れろです!まずは招待受けたら、喜んで参加して場数を踏んでいくことをオススメします。