スイスへ移住するには?小さな国際国家スイス生活の5つの魅力

スイス スイス生活・移住

そびえ立つアルプス山脈、美味しいチーズ。スイスについてどんなイメージを皆さんお持ちですか。ヨーロッパにはイギリス、フランス、スペインなど日本人に大変人気の高い観光地があり、スイスはその陰につい隠れてしまいがちです。

しかし、平和的で真面目な国民性を持つ日本人にはぜひスイスに来ていただきたいです!その理由とスイスの魅力を今から存分にご紹介していきます。

スイス移住の魅力

日本からスイスへのアクセス

飛行機

日本からスイスへは、成田空港第1ターミナルからスイス最大の都市チューリッヒへ直行便が毎日1本運航しています。所要時間は12時間30分前後。価格は季節によって変動しますが、夏は20万円前後、冬は7万円前後となっています。

そして、到着するチューリッヒ空港からチューリッヒ市内へは電車で10分程度とアクセスがとても良いです。長時間のフライトは非常に疲れるので、空港の立地の良さは重要なファクトです。

スイスから他のヨーロッパ諸国へのアクセス

スイスから他のヨーロッパ諸国へ行くにはチューリッヒ空港、ジュネーブ空港、バーゼル空港が利用できます。

easy jetやライアン航空、ブエリング航空などたくさんの格安航空会社が利用できるので、時期によっては往復2千円台でロンドンなどに行くことだってできます。

そしてヨーロッパならではのバスや電車を使った陸移動でも、外国へ行くことができます。旅行のチケットを取る際には「skyscanner」と「GOEURO」の2つのアプリがおすすめです。

スイスの過ごしやすい気候

スイスの自然

ツェルマットやモンブラン、アイガーなど世界有数の山々に囲まれたスイス。「どうせ寒いんでしょ?」「雪がすごく降りそう」という ”冬=極寒・豪雪の地” という印象が少なからずあるでしょう。

しかし、私の住むスイスの首都ベルンでは、雪が降る日は多くはなく、長靴を履いて雪かきが必要なんてことはありません。気温は冬でも日中太陽が出ている時間帯であれば氷点下になることは稀です。

冷え込むのは朝と夜ですが、建物の構造が日本とは異なり、温かい空気を常に感じることができます。家の中であれば半袖で過ごせる人もいるくらいです。夏は日本のようにじめっと蒸し暑いわけではなく、からっと晴れてむしろ清々しいです。

降水量についても問題ありません。ヨーロッパの気候は青空が見える晴れた日が少ないとしばしば言われていますが、スイスは雲一つない晴れの日がたくさんあります

日本の様なザーッと降る雨は少なく、小雨が多いので、街ゆく人は雨が降ろうと雪が降ろうと小さな折り畳み傘で済ませてしまいます。傘をささずに歩く強者も街にはたくさんいます。

スイスへ移住する方法

長期留学生として移住

スイスへの留学する場合、大学などで学位を取得するために必要な書類を提出する必要があります。その際には、学歴、英語力、学業成績などを評価し、留学生として受け入れるかどうかが決定されます。

また、スイス政府が定める留学生ビザの申請に必要な書類を提出する必要があります。

  • パスポート
  • 学歴証明書
  • 英語力証明書
  • 学業成績証明書

などが含まれます。

現地人と結婚して移住

スイスで結婚するためには、まず婚姻届を提出する必要があります。

婚姻届は、結婚を申請する2人のパートナーの名前、住所、出生日、国籍などの情報を含むものです。

婚姻届は、結婚を申請する2人のパートナーのいずれかが住んでいる地域のCivil Registry Office(市民登録局)に提出する必要があります。

就職して移住

スイスで仕事を探す方法は、インターネットを使って探す方法、転職エージェントに探してもらう方法、知り合いに紹介してもらう方法などがあります。

スイス移住の生活費

スイスの生活費は、国内の生活レベルによって大きく異なります。

一般的な都市での生活費を考えると、一ヶ月の生活費は、食費、住居費、交通費、電気代、水道代、ガス代、通信費などを含めて、約2,500〜3,500チフラン(約35〜40万円)となります。

食費

スーパーマーケットで買う食料品や食材などを含めて、約1,000〜1,500チフラン(約12〜18万円)となります。レストランでの食事は、一人当たり約50〜100チフラン(約6,000〜1.2万円)となります。

住居費

郊外の一般的な家賃を考えると、一ヶ月の約1,500〜2,500チフラン(約18〜30万円)となります。

交通費

公共交通機関を利用する場合、一ヶ月の約100〜200チフラン(約1,200円〜2.4万円)となります。

水道光熱費

電気代、水道代、ガス代、通信費などは、一般的な家庭での生活を考えると、一ヶ月の約200〜300チフラン(約2,400〜3,600円)となります。

スイス移住に必要なビザや滞在許可

スイスでの滞在期間が90日以内の観光目的あれば、ビザは必要ありません。

90日以上、スイスで滞在する際にはビザの取得が必須となります。

Niederlassungsbewilligung C (居住許可)

Niederlassungsbewilligung Cとは、スイスに5-10年の滞在をした外国人に交付される居住許可です。

スイスで就職する場合、こちらの居住許可を持ってれば、スイス国籍と同様に扱われることになります。

Aufenthaltsbewilligung B (滞在許可)

Aufenthaltsbewilligung Bとは、特定の目的でスイスに滞在する外国人に1年間限定で交付される滞在許可です。

更新はそれほど難しくなく、本来の滞在目的が続いていれば毎年更新できます。

5-10年間のスイスへ滞在すれば、Niederlassungsbewilligung C (居住許可)への切り替えの申請が可能になります。

スイス移住に必要な英語力

スイスには、フランス語やドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語といった4つの国語があります。

どの言語を学べばいいの?と思われるかもしれません。

しかし、一番有用な言語はやはり英語です。まずは英語力を高めること、最低限日常会話をマスターしておきましょう。

スイス移住の初期費用

ビザ申請費用

ビザの種類によって異なりますが、一般的なビザの申請費用は、スイス大使館または領事館で約3,000円~4,000円程度です。

渡航費用

航空券代は、日本からスイスへの直行便で約50,000円~100,000円程度です。

移住費用

移住費用として、家賃、家具、家電、日用品などを購入する費用がかかります。また、移住時に必要な書類の手続き費用もかかります。

生活費

スイスでの生活費は、日本と比べるとかなり高いです。

食費、交通費、娯楽費などを考慮して、200万円ほどは初期費用として用意する必要があります。

スイス移住で住みやすい都市

スイスでの生活をおすすめするなら、以下の都市がおすすめです。

チューリッヒ

チューリッヒはスイスの中心部に位置しスイスの最大の都市です。政治、経済、文化の中心地として重要な役割を果たしています。

チューリッヒは、世界的な金融センターとして知られており、世界有数のバンクが集まっています。

ジュネーブ

ジュネーブは、スイスの西部に位置しスイスの2番目に大きな都市です。スイスの最大の都市であるチューリッヒと比較して、落ち着いた雰囲気です。

また、ジュネーブは、国際機関、国際会議、国際博覧会などの多くの国際イベントを開催するための主要な場所としても知られています。

ベルン

ベルンは、スイスの西部に位置しスイスの3番目に大きな都市です。

ベルンは、スイスの文化の中心地として知られており、スイスの最も歴史的な都市の1つです。スイスの文化の中心地としても知られており、スイスの最も歴史的な都市の1つです。

スイスでの生活をおすすめするなら、上記の都市がおすすめです。それぞれの都市には、歴史的な建造物や文化的な施設が豊富で、多くの観光客を魅了しています。また、スイスは、高度なインフラを誇る国であり、安全で快適な生活を提供しています。

スイス移住前にすべきこと

まずはビザの取得について調べておきましょう。スイスのビザ発給については時期やタイミングによっては渡航ぎりぎりの段階でビザがやっと下りるといった事例も多々あります。

余裕をもったスケジュールで準備を進めていきましょう。

また、ビザの取得以外の流れについては、スイスに限らずどの国に行くにしても渡航前にやっておくことに大きな違いはないでしょう。

  • 海外への転出届の提出
  • 各種契約の解約や一時停止手続き
  • 健康診断
  • 歯科検診

など、やることは山積みなので計画的に準備をしていくことがスムーズな渡航につながるでしょう。

スイスの治安

スイスはずばりとても治安の良い国です。

日本もこのように言われることが度々ありますが、実際に住んでみてスイスの方が安全なのではないかと思うほどです。

現在ヨーロッパはテロや難民移住問題に直面しています。しかし永世中立国であるスイスには貧しい移民が流れてくることが少ないようです。

スイスのお隣の国、フランスやイタリアでは移民が多く、アジア人を狙ったスリやぼったくりが多発しています。そして街ではホームレスの姿をよく見かけます。

このような事件はスイスでは滅多に起きません。スイス人は生真面目で個人主義的なところがあるので、危ない事件や他人への関心が少ないのかもしれません。

安全な環境に慣れている日本人にとっては、同じく安全なスイスの生活が抵抗なく過ごしやすいと思います。

スイス人の特徴

スイスの犬のオブジェ

スイス人の過ごし方を知る前に、まずはスイス人とはどういう人達なのかお伝えします。

スイス人は自身で「時間にとても厳しい」と言います。その言葉通り電車やバスの交通機関が遅れることはほぼないです。学校の授業も開始時間ぴったりに始まります。

日本ではこれが当たり前の事ですが、ブラジルやポルトガルなど、他の国出身の先生の授業はいつも10分遅れです。国が違えば文化が違います。異文化は時にストレスを感じるため、そういった意味でスイスと日本の共通点がある事は重要です。

さて、こんな生真面目なスイス人の1日を大まかに紹介します。

まず、朝が早いです。日本なら朝のラッシュは8~9時といったところでしょうか。一方スイスは、7時台が非常に混んでおり8時を過ぎれば少し落ち着いてきます。

ランチタイムは11~13時の間です。小学生~高校生は昼ご飯を家で食べる習慣があるので、学校から一度帰宅して再び学校へ向かうという感じです。

そして、帰りのラッシュは16時半~18時前までです。朝が早いだけあって夕方から夜の早い時間にかけて帰路に着くようです。部活動や残業が普通にある日本人には、早く家に帰れる事は羨ましいですよね。

ちなみにスーパーや洋服のお店も19時には閉まっている場合が多いので、買い物を早く済ませる必要があります。

日曜日はキリスト教徒であるスイス人にとっては全てが休みです。仕事も学校も休み。なんとお店も休みです。みんなが家で家族団らんをする日となっています。

日曜日だけでなくとも、スイス人は日本人よりも家族と過ごす時間を多く持っているように思えます。

常にせかせかしている日本の生活とは違い、働くときは働く、そして家族との時間を大事にするときはする、というようにメリハリがあってとても良いなと私は思います。

スイスの高いクオリティ

ここではスイスの特産品についてご紹介していきます。

アーミーナイフ

アーミーナイフ

アーミーナイフはこれ一つで栓抜き・はさみ・ナイフ・缶切りなど多様な機能を持ちます。一般に売られているものは、スイス軍隊が使用していたものが日常使いにリメイクされています。

ハイキングやアウトドアを楽しむことができるので、スイスでは一つ持っていると便利でしょう。

時計

時計

スイスといえば時計が有名です。スイス生まれの時計ブランドには「ロレックス」「オメガ」「スウォッチ」「フランクミュラー」など、挙げていたらきりがありません。

スイスで時計産業が盛んな理由は、16世紀にヨーロッパで行われた宗教弾圧の影響や、精密機器を作るにはキレイな空気と水が必要だからなどの理由があるようです。スイスで人生の記念となる1本を買ってみてはどうですか。

オルゴール

オルゴール

透き通った繊細な音を奏でるオルゴールもスイスの特産品です。一言にオルゴールと言っても、お土産に最適な数千円のものから、数百万円もする芸術品まであります。専門店によっては曲とケースを自由にカスタマイズできるそうです。

刺繡製品

刺繡製品

アルプス山脈が近い地方の冬は雪で閉ざされる事があるため、刺繍やレース編みの文化が栄えました。ハンカチやコースター、小物入れはお土産にぴったりです。ただし、最近は中国製の物が出回っているので注意が必要です。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。スイスでの生活が想像できましたか。

簡潔にまとめるとスイスは「海外への旅行が手軽にできる立地」「恵まれた気候と雄大な自然」そして「真面目で家族との時間を大切にする人々」といった感じです。

日々何かに追われるような日本人とは違い、スイスではどこか余裕があり落ち着いた生活が送れるかもしれません。スイスに興味が沸いた方、ぜひこの際に一度スイスへいらしてみてはどうですか。きっとスイスに住み続けたくなってしまいますよ。

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