中欧の一国・ポーランドの首都であるワルシャワ。ロンドンやパリ、ローマのような超有名観光都市ではないですが、実は美しい旧市街やワルシャワ王宮、音楽家ショパンの博物館など、見ごたえのある場所がたくさんあります。
物価が安く食べ物もおいしいので、ヨーロッパ旅行の穴場的スポットと言えるでしょう。今回はワルシャワの気候や気温、ベストシーズン、服装などを徹底的に解説していきます!
ワルシャワの年間の気候・天気は?
気候
ワルシャワの気候は大陸性気候。1日の中でも昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。夏でもあまり暑くならず、湿度も低めなので過ごしやすいでしょう。
しかしワルシャワの冬は長く、かなり厳しい寒さが続きます。それもそのはず、ワルシャワの緯度は北緯52度。北海道の最北端・稚内市よりも北に位置し、サハリンやアラスカとほぼ同じ緯度の高さです。
四季
四季ははっきりしており、秋は紅葉、冬はウィンタースポーツが楽しめます。降水量もそれほど多くなく、もっとも雨が多い夏でも70mmほどと、同時期の東京の降水量の半分以下です。
ワルシャワの気温は?
春の気温
ワルシャワの春は4月~5月ごろ。4月の平均最高気温は摂氏約12度、平均最低気温は約2度です。5月は少し暖かくなり、平均最高気温は約18度、平均最低気温は約8度です。
春・夏のワルシャワで注意したいのは、1日の最高気温と最低気温の差が約10度もあること。この時期に旅行する予定のある方は、寒暖差で体調を崩さないよう気をつけてくださいね。
夏の気温
夏は6月~8月ごろ。この時期の平均最高気温は21度~22度前後なのですが、最近は温暖化の影響もあり、30度近くまで上がる日もあります。
平均最低気温は11度~12度前後。春同様、昼夜の寒暖差が激しいため注意が必要です。
秋の気温
秋は9月~11月の半ばごろです。9月は平均最高気温が約17度、平均最低気温が約8度です。10月になるとぐっと冷え込み、平均最高気温が約12度、平均最低気温が約4度となります。
11月は初冬と言える寒さで、平均最高気温でも5度程度しかありません。平均最低気温は0度まで下がり、日本人からすると真冬のように感じられるかもしれません。
冬の気温
ワルシャワの冬は長く、11月の半ばごろから3月ごろにあたります。
平均最高気温は0度~2度前後、平均最低気温は-4度~-2度前後と、日本でいうと東北地方や北海道のような寒さです。特に寒い日は-20度近くになることも!ヨーロッパの中でも冬が寒い国のため、しっかりと防寒して行きましょう。
ワルシャワで失敗しない服装選びのポイントは?
春は朝晩の冷え対策を
4月の日中の気温は10度を超えますが、朝晩は冷え込みます。しっかりしたコートやジャケットなどを持っていきましょう。
上着の下には厚めのシャツやニットを着るのがおすすめです。ストールなどもあった方が温度調節しやすいでしょう。
5月は春らしい気候で、日本の春と同じような服装で問題ありません。
夏は薄着+羽織りものを1枚
そこまで暑くないと言われるワルシャワですが、近年は最高気温が30度前後になる日があり、日中は半袖1枚で歩き回れることも。日本のジメジメした夏とは異なり、湿度が低く過ごしやすいでしょう。
しかし、夜は15度以下まで気温が下がることが多く、羽織りやすいカーディガンや薄手のジャンパーなどが欠かせません。特に室内はクーラーがきいているので、上着を持ち歩いて対策しましょう。
秋は冬物素材の出番
9月の前半は、夏の暑さが残ることもあり、シャツ1枚で過ごせる日も。しかし次第に冷え込んでくるため、9月~10月は長袖シャツや薄手のニットなどに、しっかりした上着を合わせて着るといいでしょう。
11月は、ほぼ冬のような服装で行きましょう。厚手のコートやダウンの下に、ニットやセーターなどを着ることをおすすめします。
冬は極寒対策!小物も忘れずに
ワルシャワの冬はかなり寒いです。冬は氷点下が平均気温なので、ウール素材のコートなど暖かい上着がマストです。
上着の下には厚手のニットやセーターを着て、帽子や手袋、マフラーも忘れずに持ちましょう。ヒートテックなどのインナーを着ていくのもいいですよ。
ワルシャワの雪シーズン、靴選びのポイントは?
ワルシャワの冬は日常的に雪が降るため、冬物のしっかりした靴をはいて行くことが望ましいです。
積もって歩けないほどの雪ではないので、ショートブーツや短めのスノーブーツで十分でしょう。滑りにくい底のついたものや、防水加工されているものがおすすめですよ。
ワルシャワ訪問のベストシーズンは?
ベストシーズンは日照時間の長いあの時期!
ワルシャワのベストシーズンは6月~8月ごろ。1年で最も暖かく過ごしやすい季節です。この時期は日が出ている時間も長いので、観光をたっぷり楽しめるでしょう。
次におすすめなのは9月~10月の秋。すでに日本の秋よりも冷え込むものの、四季に伴う気温変化がはっきりしているワルシャワでは、きれいな紅葉が見られます。
一方、イースター時期(3~4月あたり)は、ポーランドではカトリックが国教のため、店が閉まっていることも多く、旅行には適さないかもしれません。
ベストシーズン時期でおすすめしたい観光地
夏のワルシャワは緑が映える季節。この時期の観光でおすすめしたいのは、「ヴィラヌフ宮殿」や「ワジェンキ公園」など、自然に囲まれたスポットです。
ヴィラヌフ宮殿は、ワルシャワ郊外にあるゴシック様式の王宮。もとはポーランド王室の夏の離宮として使われていましたが、現在は博物館として数々の美術コレクションを展示しています。
広大な庭園の美しさを感じたいのなら、緑豊かな夏に行くといいですよ。
ワジェンキ公園は非常に大規模な公園で、ワルシャワ市民の憩いの場でもあります。敷地内には宮殿や植物園、劇場などもあり、なかでもバラ園に囲まれたショパン像が有名です。
ベストシーズン時期のイベント
夏の間の「ワジェンキ公園」では、毎週日曜日にショパンのピアノコンサートが開催されます。鑑賞は無料なので、気軽に聴きに行くことができそう。天気のいい日に地元民がかなり集まるようです。
緑豊かなワジェンキ公園の中でくつろぎながら、美しい旋律に酔いしれてみてはいかがでしょうか。
また5月~9月は、「マルチメディア噴水公園」で噴水ショーを見ることができます。プロジェクションマッピングで噴水を照らす「光と音と水のショー」は、幻想的で地元でも大人気です。
開催されるのは金・土曜日の夜。ワルシャワ中心部から歩いて行ける場所にあるので、夜の散歩がてら足を運んでみるのもおすすめです。
ワルシャワへの持ち物は?
傘などの雨具
ワルシャワの降水量はそれほど多くありませんが、湿潤性大陸気候のためコンスタントに雨が降ります。降水量がもっとも多いのは夏ですが、冬は雨だけでなく雪も降るため、折りたたみ傘を持っていくと安心です。
帽子、サングラス、日焼け止め
ヨーロッパの中ではあまり暑くないワルシャワとはいえ、夏の日照時間は日本より2時間ほど長くなります。日差しが強いと感じることもあるので、気になる方は帽子やサングラス、日焼け止めを持っていくといいですよ。
使い捨てカイロ
冬のワルシャワはとても寒いため、使い捨てカイロを持っていくのがよいでしょう。ヨーロッパではカイロがなかなか売られていないので、日本から持参するのが無難です。
ワルシャワの日照時間は日本と大きく違う?
日照時間
ワルシャワの日照時間は日本と異なります。特に夏と冬は違いが大きいので、その時期にワルシャワを訪れると、とまどってしまうことも。
夏は日本より日の入りが2時間ほど長く、日が沈むのは21時ごろです。3月下旬から10月下旬にかけてはサマータイムとなる関係もありますが、1日のうち16時間程度は日が出ているため、たっぷり遊べるでしょう。
冬は反対に、日本より日の入りが2時間ほど短くなります。15時30分ごろには早くも日が沈んでしまうので、暗い時間の1人歩きには注意してください。
まとめ
ワルシャワは美しく素敵な街ですが、過去には悲しい歴史があった場所でもあります。第二次世界大戦中には大きな被害を受け、街のほとんどが壊滅してしまったそう。
しかし、復興に尽力した市民たちが、壁のヒビ1本にいたるまで建物を忠実に再現し、今日のワルシャワが作られていったのです。
旧市街の広場にあるカラフルな建築物や、レンガ造りの砦・バルバカンなど、ワルシャワにはさまざまな見どころのあるスポットがあります。夏はカラッとしていて過ごしやすいワルシャワに、みなさんもぜひ足を運んでみてくださいね!
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