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【安全対策】在住者が教える中欧ポーランドの治安と注意すべきこと

ポーランド

世界でもトップレベルの治安の良さで知られる日本。治安が良いからという理由で訪れる外国人観光客も多いのだとか。

日本に住んでいるほとんどの人は、普段から危機感なく生活していることでしょう。そんな平和な国から一歩外に出る時には、やはり治安が気になりますよね。

一度は行ってみたい憧れのヨーロッパ、特に西欧にその人気が集中しています。イタリア・フランス・スペインなど魅力的な国ばかりですが、スリや置き引きは日常茶飯事で詐欺などの被害もよく耳にします。

一方、近年じわじわと人気上昇中の中欧や北欧には、日本以上に治安が良いとされている国も多くあります。ここでは、私が住んでいる中欧ポーランドの治安についてご紹介します。

目次

世界の治安ランキングでのポーランドは?

ポーランドの湖

ネット上でもたまに世界の治安の良い・悪いランキングなどを見かけますが、治安の良い国は多くの場合、1位はアイスランド、2位はデンマーク、3位はオーストリアやポルトガルなどとヨーロッパ諸国が続きます。

そして日本は10位以内、ポーランドは30位あたりにランクインしています。

しかし、あるサイトでは日本が1位と紹介しているのに、別のサイトでは22位となっていたり……実際はどうなの?と思ってしまいますよね。

これは元になっているデータが犯罪率だけであったり、テロや自然災害の件数が含まれていたりと様々だからです。これらの情報は参考程度にして、渡航前には現地から発信されている情報をチェックしましょう

ヨーロッパの情勢は?

日本の外務省海外安全ホームページによると、東欧のロシア・キルギス・ウクライナなどはレベル3(渡航中止勧告)、ジョージアはレベル4(退避勧告)と大変危険ですが、クロアチア・セルビア・マケドニア・アルバニアの一部を除く中欧、西欧、北欧に危険情報は出ていません(2018年1月現在)。

ポーランドの隣国は?

ポーランドの地図

ポーランドは7つの国(ドイツ・チェコ・スロバキア・ウクライナ・ベラルーシ・リトアニア・ロシア)に隣接しています。

ロシアとウクライナの国境近くで大きな事件やニュースは報告されていません。それ以外の国は比較的治安が良いとされており、中でもチェコとベラルーシは安全な国と言われています。

実際のポーランドの治安は?

ポーランド

結論から言うと、ポーランドの治安は「とても良い」です。私は日本とポーランドにしか住んだことはありませんが、命の危険を感じたことは一度もありません。

私の友人はレストランにお財布を落としてしまい半ば諦めていたのですが、翌日お店を訪ねてみると、他のお客さんが拾って届けてくれていたらしく、現金もそのままそっくり返ってきたのです。彼女は喜んでいたのと同時にとても驚き感動していました。

ポーランドでは安心して生活できる

いつも落し物が戻ってくるとは限りませんが、ポーランドでも日本と同じくらい安心して生活できると言えます。日本でも事件や事故のニュースは毎日ありますし、バッグを置いたままその場を離れるとなくなってしまう可能性があるのは同じですよね。

ただし、ポーランドのガソリンスタンド、アルコール販売店、大都市の中心部のいくつかの薬局は24時間営業ですが、日本のように何かあったとき駆け込めるコンビニや24時間営業のお店は少ないので、特に女性が1人で夜道を歩くのは心配です。

また、ポーランドはヨーロッパの中でも広い国土を持っていますが、今まで一度もテロが起きていません!これは、ポーランドは治安が良いと断言できるとても重要なポイントです。

危険情報

※テロ発生場所またはテロ計画者逮捕の場所(参考:https://www.reddit.com

ポーランドは日本と同じ単一民族であるため、他民族の行動は特に目立ちます。ポーランド国内でテロを計画してもすぐに取り締まられるため、テロ行為はもちろん未遂もありません。これはヨーロッパの中では大変珍しいことなんです!

首都ワルシャワの治安

ワルシャワ

首都ワルシャワの人口はポーランド最大の約170万人です。ワルシャワ・フレデリック・ショパン国際空港から市内中心部まではどの交通手段を使っても30分以内で行けるので、乗り継ぎ客も多く訪れる大都市です。

交通機関利用時の注意

主な移動手段はバス、トラムウェイ(路面電車)、メトロです。バスは24時間運行しており夜間バスは1時間に2本出ていますが、事件やトラブルはほとんど聞いたことがありません

ちなみに危険ではありませんが、サッカーの試合がある日は熱狂的なサポーターが大勢でバスやトラムウェイの中でも大声で騒いでいることが多いので、その前後の時間帯はタクシーで移動するのが良いでしょう。

ワルシャワ市内の移動だとタクシーでもそんなに高くありませんが、英語の通じない運転手が多かったり、ぼったくり被害も多かったりするので注意が必要です。乗る前に行き先を伝えて金額を確認しましょう。

ちなみに私が初めて1人で空港からタクシーに乗ろうとした時に英語が通じなくて困っていると、空港内にいた若いスタッフが駆けつけて金額交渉の通訳をしてくれたので助かりました。この時ワルシャワ、しかも国際空港でさえ英語が通じないことに驚きました。

ポーランドの一定以上の年代の人、大まかに40歳以上のポーランド人には英語が通じないと思ってください。もし何らかのトラブルが起きた時には英語が通じる若者に話すか、緊急時に備えてポーランド語を書いたメモを持ち歩くのも良いでしょう。

また、日本大使館に連絡すると日本語で対応してくれます。

基本情報

  • 名称:在ポーランド日本大使館
  • 住所:ul.Szwolezerow 8
  • アクセス:ワジェンキ公園の近く
  • 営業時間:平日8:30-17:00
  • 電話番号:22-696-5000

※日本の携帯電話からは最初に+48を付けて発信してください

※土日・祝日や閉館時間の緊急連絡は自動転送されます

ワルシャワで人気の観光地については、旧市街の歴史地区や新世界の道幅は広いのですが、人通りが多いのでスリや引ったくりに注意が必要です。

特に、土日のショッピングモールや青空マーケットは買い物客でいっぱいです。さらにクリスマスやイースターが近づくと曜日や時間帯関係なく大変混雑するので、十分に注意が必要です。

ポーランドの他都市の治安

ポーランド

古都「クラクフ」

ポーランドの南に位置し人口は約75万人ほどです。ポーランドの京都と言われるクラクフは日本からのツアーにも多く組み込まれており、一番人気の観光都市です。

そのため、スリや置き引き、引ったくりやぼったくり、詐欺が多発しています。数人のグループで犯行に及ぶケースもあるため十分用心し、話しかけられても知らない人にはついて行かず、貴重品から目を離さないように心掛けてください。

つい日本人がやってしまいがちな、テーブルに荷物を置いたまま席を離れることもここではやめましょう。

小人の街「ヴロツワフ」

街中に250以上もの小人のモチーフが設置されているヴロツワフはポーランドの南西部に位置し、人口は約62万人、ドイツ人観光客も多い都市です。

バスで1時間ほどのボレスワヴィエツというポーランド陶器の街を観光するために、このヴロツワフへ行く人も多いはずです。

ワルシャワやクラクフに比べるとスリやぼったくりの被害は少なく治安は良いのですが、最低限の自己防衛は必要です。たまに物乞いに遭いますが無視すれば大丈夫です。

最古の都市「ポズナン」

ポーランド史上最古でありかつて首都だったポズナンは、ポーランド西部に位置する人口約55万人の都市です。

ベルリンに近いのでドイツ人観光客は多いのですが、アジア人はほとんどいないので日本人が歩いているとジロジロ見られます。かなり目立つせいか、ぼったくりや詐欺は無さそうです。こちらでも物乞いを見かけますが無視すれば大丈夫です。

港湾都市「グダニスク」

ポーランド北部の港町グダニスクは、夏になるとリゾート地として世界中から観光客が集まります。美しい景色に見惚れて注意力が散漫になりがちです。特にビーチではスリや置き引きに十分注意が必要です。

滞在中に気を付けるべき治安対策のこと

ポーランドの夕焼け

  • 車や家のドアや窓の鍵は必ず締める
  • 車に大事な物を置かない(買い物の袋などは見えないように隠す)
  • ホテルなど宿泊先には取られてもいい物以外は放置しない
  • カバンの中身は見えないように隠し、常にバッグが視界に入るように肌身離さず持ち歩く
  • 女性は1人で夜道を歩かない
  • 知らない人について行かない(ポーランドは美男美女が多いので誘惑にも注意!)

万が一の時のために

ポーランドの公的機関の連絡先は、警察「997」・消防「998」・救急車「999」ですが、携帯電話から掛ける場合はいずれも「112」をダイヤルするだけで繋がります。

ポーランド滞在での万が一に備えて

ポーランドなど海外で滞在する場合には、海外旅行保険に加入し万が一の事故やトラブルに備えることが大切です。損保ジャパンや東京海上日動などの海外旅行保険に1週間加入するとなると、約7,000円〜10,000円前後の費用が必要になります。

しかし、そんな費用を抑えたい人も多いはず。そんな時に便利に使えるのがクレジットカードです。クレジットカードには海外旅行障害保険が付帯しているものがあり、節約しながら万が一に備えることができます。

内容に関しては損保ジャパンや東京海上日動には劣りますが、約7,000円〜10,000円前後の保険料の節約ができるのはお得です。海外旅行障害保険が付帯しているクレジットカードには「楽天カード」や「三井住友VISAカード」などがあり、航空券代をクレジットカードで決済するだけで海外旅行障害保険が適用されます。

保証内容を比較しながら検討してみることをおすすめします。

詳しくは「【楽天カード編】海外で便利にクレジットカードを使いこなそう!」にて解説しているので、あわせてご参照ください。

ポーランドへ持っていくと便利なもの

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そのほか、日本から持っていくと便利なものは「もう用意した?海外へ行く準備を便利にするおすすめ小物9選」にて紹介しています。

まとめ

ポーランド

近年のポーランドは人々の生活水準が上がり、犯罪件数は年々減少傾向にあります。データ上ではまだ治安が良い国として認知されていなくても、実際は大変住みやすい安心安全な国です。

また、ポーランドには親日家が多く、優しく穏やかで日本人に近い国民性ですので、困った時は迷わず周囲の人を頼りましょう。

例え言葉は通じなくても、特にポーランドの年配女性はパワフルで頼りになります!私も小さなトラブルで何度も見知らぬおばさんに助けられました。

最後に、ポーランドの夏は日照時間が長く夜22~23時頃まで明るいので、旅行をするなら5~9月がおすすめです。日本と同じように自己管理さえしっかりしていれば、物価が安く見どころ満載の中欧ポーランドが楽しめますよ!

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