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KANTORを探してお得に両替しよう!ポーランドでの両替について

KANTOR 両替所

海外への渡航が決まると、特にそれが初めての国ならば、どこで日本円から現地通貨へ両替すればいいのかネットや雑誌で調べる人が多いと思います。

日本の銀行で両替した方がレートが良いのか、ポーランドで両替した方が良いのか……いつどこで両替するのが「お得」なのか気になりますよね!

そのお得さは国や通貨によって異なりますが、ここではポーランドの通貨・ズウォティと日本円の両替についてご紹介します。

目次

ポーランドの通貨について

ポーランドの通貨

ポーランドはEU加盟国ですが、通貨はユーロではなくズウォティ(表記はPLN)を採用しています。ユーロの使用はほとんどのお店で断られると思って下さい。一部の観光地などで使えない事もないのですが、レートが高く設定されています。

ズウォティは1, 2, 5のコインと10, 20, 50, 100, 200の紙幣があります。日本の2千円札と同様に200ズウォティ札はあまり流通しておらず、私はまだ現物を見た事がありません。

補助通貨はグロシュ(表記はgr)で、1, 2, 5, 10, 20, 50のコインがあります。

金額の表記は例えば「10.50」(10ズウォティ50グロシュ)などで、小数点以下2桁がグロシュです。

  • 1ズウォティ=100グロシュ
  • 1ズウォティ=約32円(2018年4月現在)

ポーランドの両替所「KANTOR」

ポーランドの両替所「KANTOR」

ポーランド語で両替所のことを「KANTOR」(カントル)と言います。ポーランドの銀行では外貨両替の業務を行なっていません。全ての通貨の両替はこのKANTORで行なわれています

各都市には複数のKANTORの路面店があり、特にワルシャワやクラクフ市内ではあちこちで見かけます。また、空港や中央駅、ショッピングモールなどの商業施設内には必ず1ヶ所はあります。

地方の小さな街には、たまに日本円がない場合もあります。しかし、ほとんどのKANTORで日本円の取り扱いがあるので、わざわざ日本の銀行や空港で両替してくる必要はありません。

しかも日本で両替すると手数料が高いので、ポーランドで両替した方が断然お得です。

レートの良い両替所の順番は、

  1. ポーランドの路面店
  2. ポーランドのショッピングモール
  3. ポーランドの空港や駅
  4. 日本の銀行や空港

です。ポーランドの路面店は、同じ市内でもそれぞれ店舗によってレートが違います。街でKANTORを見つけたらレートをチェックし、余裕があれば何店舗か比較してから両替すると良いでしょう。

私がよく使っているワルシャワ市内の両替所

ワルシャワ市内の両替所のマップ

ワルシャワ中心部にあるので行きやすく、比較的レートが良いのでご参考下さい。

公式サイトでレートを見ることができますが、随時レートは変動していますのでご注意下さい。公式サイトで見たレートが10分後に店舗へ行くと変わっていた、という事も少なくありません。

もし公式サイトで見たレートのままで両替したいなら、事前に電話しておけばそのレートで両替してくれます。その場合はせいぜい1時間以内に店舗へ行きましょう。

基本情報

  • 名称:Kantor Diament
  • 住所:ul. Świętokrzyska 34 Warszawa
  • アクセス:トラム・メトロのRondo ONZ駅下車、どちらも徒歩5分くらい
  • 営業時間:月〜金 9:00〜19:00 土 10:00〜15:00
  • 電話番号:+48 22 654 08 79
  • 公式サイト:http://kantordiament.pl/

3,000ズウォティ(約10万円)以上の両替だと更にレートが良くなることがあります。

レートの計算方法

レートの計算

※2017年4月撮影

写真にある日本円のレートを見ると、左が0.0355、右は0.0375となっています。左(We buy)は日本円からズウォティに両替する場合のレート、右(We sell)はズウォティから日本円に両替する場合のレートです。

例)5万円をズウォティに両替する場合:50,000円×0.0355=1,775ズウォティ

1ズウォティあたり何円か知りたければ、「1÷0.0355=28.16…円」という計算になります。2017年4月は1ズウォティあたり約28円と円高でした!

もし帰国前にズウォティを日本円に両替したい場合は、右 (We sell) のレートを見ます。

例)1,775ズウォティを日本円に両替する場合:(1÷0.0375)×1,775ズウォティ=47,333.33…円

ズウォティから日本円に両替すると、かなりレートが悪くなってしまいます。ポーランドは物価が安いので、思っていたよりお金が掛からなかった!とズウォティが残ってしまうかもしれません。

両替自体は5分も掛からずに終わるので、こまめに両替することをおすすめします

(ポーランドの物価は「ポーランド生活には1ヶ月いくら必要?ポーランドの物価について」を参照)

KANTORでの両替の仕方

KANTORでの両替

1. 日本円を持ってKANTORへ行く。

私がワルシャワ市内やショッピングモール内のKANTORへ行くと、いつも順番待ちしている人が数人います。その場合、列に並び待ちます。

2. 順番が来たら、窓口で日本円を渡す。

日本で両替する時のように名前や住所などの連絡先や、両替したい金額を紙に書かなくても日本円を渡すだけでOKです。いくら分を両替して欲しいなどと口頭でも何も言う必要はありません。

しかし、ポーランドでは受付の人やレジの店員さんなどに挨拶をする習慣があります。もし余裕があれば、「Hello」または「Dzień dobry(ジェンドブリィ・ポーランド語でこんにちはの意味)」と言うと好印象ですよ。

3. ズウォティを受け取り、確認する。

両替されたズウォティとレシートを受け取り、その場で素早く金額を確認しましょう。金額が合っていたら、「Thank you」または「Dziękuję(ジェンクイェン・ポーランド語でありがとうの意味)」と言って立ち去ります。

日本円は不要!?カードを使おう

カード

前述の通り、ポーランドのお金には計14種類あり、コインだけでも似たり寄ったりな形が9種類もあります。小銭を出そうとすると時間が掛かります。

お札から出すと、日本の店員さんとは違い、ほとんどのポーランドの店員さんはこちらが端数を出すのを待ってくれません!

面倒だからとお札ばかり使っているとあっという間に小銭が溜まりますが、カードを使うとお財布もスッキリです。ポイントが貯まる利点もあります。

三井住友銀行、新生銀行、ソニー銀行など、いくつかの日本の銀行では海外のATMやショッピングに対応しているインターナショナルカードの取り扱いがあります。

海外で使う際には新たに申し込みが必要な場合もありますので、渡航前にお手持ちのカードの利用規約を確認してくださいね。

国際キャッシュカード

日本の銀行で国際キャッシュカードを作っておけば、海外のATMで現地通貨が引き出せるという優れものです。もちろん、ポーランドのATMでも日本の国際キャッシュカードが使えます。

手数料は1回につき300円前後かかりますが、気軽に引き出せるのは便利ですね!

クレジットカード

ポーランドではJCBやAMEXは使えない事がよくあるので、最低でも1枚はVISAかMasterを持って行くと良いでしょう。また利息が付いてしまいますが、クレジットカードでキャッシングすれば、簡単に現地通貨を引き出すことができます。

デビットカード

ショッピングでデビットカードを使うと、銀行口座から残高が減るので使い過ぎ防止にもなります。ほとんどの国際キャッシュカードにはデビット機能が付いているので、ポーランドでのショッピングの際にも使えます。

ちなみに、ポーランドの銀行で口座開設をすると、デビット機能付きのキャッシュカードが申し込めます。

スーパーやコンビニなどのレジでは、多くのポーランド人がまるでSuicaやPASMOなどの電子マネーのようにサインレスで、カードを機械にワンタッチするだけで会計を済ませています。

インターネットを活用!海外送金の方法

現地で働いていない限り、長期滞在となればなるほど海外送金も必要になります。海外送金の方法はいくつかありますが、一般的に日本の銀行を通して海外送金するとなると、銀行の営業時間内に窓口へ行かなくてはなりません。

さらに、面倒な書類の手続きがあり、高い手数料と日数が掛かります。なので私が海外送金をする際には、以下の3社どれかを利用しています。

PayPal

PayPal

日本ではまだ認知度は低くても、海外では利用者数が多く、ネットショッピングの支払い方法の中には必ずと言っていいほどPayPalがあります。

登録は無料です。本人確認などに日数が掛かるので、日本にいるうちにアカウントを作っておくと良いでしょう。

PayPalのアカウントに銀行口座やクレジットカードを紐付けしておけば、通貨の種類を選んでの送金や引き出しも可能です。

ポーランド・ズウォティへの通貨換算の手数料は2.5%、受け取る側には合計金額の3.9%+1回あたり40円など、利用すると手数料が発生しますが、良心的な価格です。

https://www.paypal.com/jp/home※日本語対応

TransferWise

TransferWise

全てオンラインで、日本の口座から海外の口座への送金ができます。言うなれば「地下銀行」のような海外送金システムですが、もちろん合法です。しかもSkypeチームの開発なので安全性や性能が高いと人気です。

TransferWiseを使うと約1日で送金完了となり、海外送金の中ではトップレベルの早さです。しかも、手数料は銀行のおよそ8分の1で済みます。

例)日本からポーランドに送金する場合

  • 100,000円 → 3,163.48PLN
  • 手数料 :794円
  • 着金予想:13時間以内

https://transferwise.com/jp/※日本語対応

ウエスタンユニオン

ウエスタンユニオン

コンビニからでも送金できるようになり、認知度が高くなってきたので、名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。

日本のウエスタンユニオン取扱店、セブン銀行のATMやネットバンキング、コンビニなどから送金し、海外の取扱店で現地の通貨を受け取ることができるサービスです。銀行口座に送金することもできます。

送金または受取依頼書は取扱店にありますが、ネットでダウンロードし記入して持っていけば時短になります。

【送金人】

1. 送金依頼書と本人確認書類(マイナンバーも必要)を持って取扱店へ行き、現金と手数料を支払う。

例えば10万円送金するなら3千円の手数料がかかります。

2. 送金依頼書のお客様控えをもらう。

ネット上で送金状況が確認できる送金管理番号が記載されています。

3. 受取人に必要事項を伝える。

【受取人】

1. 送金が完了している事を確認してから、受取依頼書と本人確認書類を持って取扱店へ行く。

ポーランドの田舎町でさえ、たくさんの取扱店があります。

2. 送金資金を受け取る。

コンビニから送金する場合は無料の事前登録が必要です。毎回送り先などを記入しなくて済むので早めに登録しておくと良いでしょう。全国のセブンイレブンとファミリーマートからも送金できるので、家族にも頼みやすく便利ですね!

https://www.westernunion.com/JP/※日本語対応

やっぱり心配だから……日本で両替してくる場合

空港

ポーランドに着いてすぐにKANTORを見つけられなかったらどうしよう…と心配だったり、空港からタクシーや電車で移動する際に現金を使用する場合やワルシャワなどの都市に立ち寄らず直行で田舎町に滞在する場合は、日本の銀行や空港で両替しても良いでしょう。

日本の銀行

現在、日本の大手銀行の中では三井住友銀行の外貨宅配サービスでしかズウォティを扱っていないようです。この宅配サービスは8万円以上で送料が無料になります。2018年4月5日のレートは1ズウォティあたり36.68円でした。

同じ日のワルシャワ市内にあるKANTORでは、1ズウォティあたり31.34円でした。8万円を両替すると、ワルシャワで両替した方が1万円以上もお得になりますが、宅配サービスも魅力的ですね。

空港

同じ日の成田空港内にある両替所では、1ズウォティあたり36.64円でした。三井住友銀行とほぼ同じレートです。ポーランドの空港内のKANTORは、それよりちょっとレートが良いくらいです。

日本やポーランドの空港で両替する場合は5千円か1万円くらいまでにとどめておき、あとはカードを使うかポーランドの街中で両替する事をおすすめします!

まとめ

ポーランド

ポーランドには飲料の自動販売機やコインランドリーは数えるほどしかありませんが、コインロッカーはあります。大型スーパーの買い物カートは、1ズウォティまたは2ズウォティのコインを入れて使います。(終わったらコインは返却されます。)

ポーランドのレストランではチップが必要です。食事代と一緒にカード払いできない事が多いので、チップ分だけ現金を置いていきます。マーケット(青空市)やキオスクではカード不可のお店があります。

カード派の人もやはり多少の現金を持っていた方が安心です。ポーランドに来たら、まずは「KANTOR」の看板を探してくださいね!

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この記事を書いた人

ワルシャワで生まれ育った夫と、日本しか知らないアラフォー専業主婦の私が、幼い子供を連れて2017年にポーランドへ移住!
ポーランド語はもちろん、英語もあまり話せないけれど、何とかなっている今日この頃です。

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