ポーランドでの手続きといえば、提出書類が多くて複雑、人によって言う事が違うなど面倒な事が多く、とても時間が掛かる印象を持っていました。
てっきり銀行口座の開設手続きも同様だと思っていたのですが、ふらっと立ち寄った銀行ではとても簡単に口座開設ができちゃいました!
滞在許可もない、住民登録もない、まだ何の手続きも終わっていない外国人の専業主婦である私が、どうやってポーランドで銀行口座を開設したかご紹介します。
ポーランドにある銀行とは
- 「Alior Bank」
- 「Citibank」
- 「ING Bank」
- 「Millennium Bank」
など、ポーランドには50以上の銀行があります。
老舗「PKO Bank Polski」はポーランド最大のナショナル銀行であり、小さな町にも支店があります。
ネット銀行から始まった「mBank」はオンラインで口座開設ができ、主にネットバンキングを利用する人には便利です。
新鋭「Idea Bank」は中小企業に特化し、土日も営業している珍しい銀行です。
営業時間がバラバラ
銀行や支店によって営業時間が異なります。多くの銀行は平日9:00から18:00または19:00までです。同じ銀行でも支店によっては11時からだったり16時までだったりと、それぞれ異なる場合があるので前もって調べてから行きましょう。
また、基本的には土日祝日は休みですので、ポーランドの祝日(毎年変わります)もチェックしましょう。
英語は通じるの?
ほとんどの銀行にはポーランド語と英語を話せるスタッフがいます。電話やウェブサイト上でのコンタクトでも英語が通じますが、まだ一部の小さな銀行ではポーランド語のみの対応というところもあります。
私が調べた限り、多くの銀行のウェブサイトはポーランド語がメインで、英語のページがあっても(一番下の小さなイギリス国旗をクリックするなど)どこにあるのか分かりにくかったので、直接窓口に行く方が良いでしょう。
ポーランドの銀行口座開設に必要なもの
パスポートだけで口座開設ができる所もあれば、個人番号(マイナンバー)や雇用契約書(給与振込み)がなければ口座を開設できない所もあります。ちなみに、日本の銀行のように印鑑は必要ありません。
主に必要なもの
パスポート
外国人は必要です。
携帯電話
ネットバンキングに登録する際、SMSでワンタイムパスワードを受信します。
ポーランド国内の住所と郵便番号
後日、カードが郵送されます。自分の宛名で郵便物が届く住所と郵便番号も分かるようにして行きましょう。
PESEL(ペセル)
これはポーランドの個人番号(マイナンバー)付きの身分証明書のことです。メジャーな銀行はパスポートだけで口座開設できますが、持っているか聞かれる場合もあるので単語を覚えておくと良いでしょう。
実際にポーランドで銀行口座開設をしよう
※Bank Pekaoもパスポートだけで口座開設ができます。
私は2つの銀行で口座を開設しました。どちらのスタッフも必要事項をパソコンに打ち込みながら口頭(英語)でのやり取りでした。
Bank PKOの場合
1. パスポートを持って銀行の窓口へ行く
2. 各コースの説明を聞き、作りたい口座のコースを選択する
私は「KONTO ZA ZERO」というコースを選択しました。
- デビットカードで月々300ズウォティ(約9,600円)使えば、月6.90ズウォティ(約220円)の口座維持費が無料
- Bank PKOのATMなら手数料が無料
- ネットバンキングの手数料も無料
3. パスポートを提示し、質問に答える
- 両親の名前(フルネーム)
- 母親の旧姓
- 日本の住所
- 携帯電話の番号
- メールアドレス
- ポーランドの住所
- 納税場所は日本かポーランドか
4. 契約書にサイン(ポーランド語)
夫に読んでもらい、全てのページにサインしました。口座開設時にはお金を預けなくてもOKです。
5. ネットバンキングの登録(ポーランド語、ウクライナ語)
携帯電話のSMSに送られてくるワンタイムパスワードを入力してログインし、新しいパスワードを設定します。英語のサイトもありますが、こちらからネットバンキングはできません。
https://www.pkobp.pl/pkobppl-en/
6. 約2週間でデビットカードが郵送でポーランドの住所に届く
手渡しではなく、郵便ポストに投函されていました。1週間ほどで届きました。
Bank Millenniumの場合
手続き方法はBank PKOとだいたい同じでした。こちらの銀行では「KANTOR360°」 というサービスに申し込みしました。
- 毎月1,000ズウォティ(約3,200円)以上の振り込みがある
- 毎月1回以上のカード利用
以上の条件を満たしていれば、月15ズウォティ(約480円)の口座維持費とポーランドにあるどのATMでも手数料が無料になります。
こちらの銀行は申し込みやネットバンキングができる英語のサイトがあるので、外国人には使いやすいでしょう。
https://www.bankmillennium.pl/en
オプション
銀行ごとにさまざまな特典がつくオプションや、期間限定のキャッシュバックなどのプロモーションがあります。
例)
- 給与受取り口座に指定すると特典あり
- 児童手当の受取り口座に指定すると特典あり
- 友達紹介キャンペーンでキャッシュバック
- 携帯電話の料金をチャージすると特典あり
- 盗難や医療費などの保険付帯サービスは初年度無料
銀行口座開設の所要時間
どちらの銀行も、入店から退店までの時間は30分程度でした。平日の昼間に行ったので空いていて、順番待ちの時間はありませんでした。ポーランドの銀行は仕事帰りの17時以降、特に金曜日は混み合います。
ちなみに、ポーランドの給料日は会社によってバラバラですが比較的月末が多いようです。
日本のように給料日に行列ができるという事はないのですが、12月に限り、給料を2週間前倒しで支払ってもらう人もいるので、クリスマス前の20日前後から銀行も混み合うようです。
まとめ
このように個人番号や滞在許可や住民登録がなくても、パスポートだけで簡単に口座が作れました!ただし、さまざまな条件を満たさなければ毎月、口座維持費が掛かってしまいます。
私は日本で、今までに合計11の銀行口座を開設し、現在は7つの口座を持っています。実際に使っている口座は3つですが、残りの4つはいくら入っているかも分からないくらい、長い間放置しています。
日本と同じ感覚で、ポーランドでも気軽に複数の口座を開設すると管理が大変になります。サービス内容をよく確認して厳選して下さいね!
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