都市部では9割を超えているというデータもあるくらい、世界的に見てもスマホ普及率が高い中国。
それに伴って、まるで雨後の筍のように様々なアプリが開発されていますが、アプリを活用したシェアリングが中国のさまざまな社会問題を解決すると同時に大きなビジネスとなっています。
今回は自転車のライドシェア「摩拝単車 Mobike」についてご紹介します。
自転車のライドシェア「摩拝単車:Mobike」
最近では、中国のライドシェア「滴滴打車」がUberの中国事業を買収したというニュースが記憶に新しいですが、タクシーが日常的に捕まりづらい上海では、タクシー配車サービスは無くてはならないアプリのひとつです。
そのUberといえば、元Uber上海のGMが手がけているスタートアップの、自転車のライドシェア「摩拝単車:Mobike」が大変便利で筆者もよく利用しています。
上海では以前より公共のレンタサイクルは存在していましたが、使用の際に専用カードの発行が必要であり、また見た目もあまり良くないことから一部の外国人旅行者の利用にとどまっていました。
上海では、すでに地下鉄やバスなどの公共機関は東京並みに発達しているものの、ちょっとそこまで、というのにも徒歩は不便なため、筆者も過去数度自転車を購入したことがあります。
しかし、自転車はすぐに盗まれてしまうため、仕方なくどこに行くにも徒歩+公共交通機関を利用していました。
ところが、自転車のライドシェア「摩拝単車:Mobike」はMobileはスマホさえあればすぐに使えて乗捨てもOK、しかも料金は1元/30分と格安なので、歩くのにはちょっと距離がある地下鉄の駅までの利用とかで重宝しています。
「摩拝単車:Mobike」の登録の仕方
まずアプリをダウンロードしてデポジット299元を預ける必要があります。もちろん支付宝や微信支付でもOK。
今や中国では財布を持たずに出かけても、スマホさえあればいつでもどこでも支付宝や微信で支払いできるので、本当便利ですね。
次に認証のため、外国人だと最初にパスポートを持った状態の上半身写真をアップしなければなりませんが、1時間もすると認証可能になります。
後は中国の携帯番号をインプットし、別途SMSで送られてくる暗証番号の入力すればOK!
「摩拝単車:Mobike」を実際に使ってみよう!
利用方法はいたって簡単!
アプリを開くと位置情報により、自分のいる場所近くにある自転車がアイコンで表示されます。
まず、そのポイント行き、自転車のサドル下部にあるQRコードをスキャンすれば、自転車のスマートロックが自動解除されます。15分間なら予約も可能で、キャンセル料などもかからないため、行ったら他の人に借りられてた、なんて心配もありません。
「摩拝単車:Mobike」の返却方法は?
返却時は、後ろの鍵をロックするだけ。認識されれば、ビープ音が鳴るのできちんと返却されたかの確認もバッチリです!ただし返却場所は上海市政府が定めた駐輪エリア(歩道に白線表示)となっていますが、いたるところに駐輪エリアはありますのでこれも心配なしです。しかし、案の定守らない人が多いようです。
先日のニュースでは違法駐輪が多発するだけでなく、マンションの自宅部屋まで持って行き、私物化したりするユーザーが急増しているとのこと。
最近になって新規登録の際に与える100ポイントの「信用ポイント」を、規定違反毎に20~50ポイント減点し、80ポイントを下回ると、通常の100倍の料金を徴収すると利用規定が厳格化されました。
確かに一度筆者も、予約した自転車のあるべき場所に行っても見つからず、そういう場合はアプリの「Ring」という自転車から音が出るという機能があるので「Ring」ボタンを押してみると、明らかに近くの家の中から聞こえていることがあり、どうしようもないので予約をキャンセルして別の自転車を探したことがあります。
たぶん私物化されてたのですね……。
「摩拝単車:Mobike」の難点
Mobikeの難点はというと、サドルの高さ調整ができず、更にペダルを漕ぐのがかなり重いので、正直長く漕ぐと疲れます。逆にトレーニングになっていいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?IT関連分野では、日本よりも一歩も二歩も先を行っている中国。今やスマホがあれば何でも事足りる世の中になってきていますから、逆にスマホを落としたりすると、ホント大変です。実は筆者はつい最近やっちゃいました。夜中にタクシーの中で落としたんですが、ご想像のとおり戻ってきませんでした……。
翌朝は新しいスマホ購入やら手続きやらで、終日忙殺されてしまいました。皆さんもくれぐれも気をつけてくださいね!
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