新車販売台数が右肩上がりの中国。とはいえ、自動車保有台数の人口比でもまだまだ日本やその他諸外国の数値に比べ低く、今後ますます車両台数が増えていくと考えられています。
PM2.5などの環境問題や路上駐車、交通渋滞など悪い面ばかりが取り上げられていますが、日本とは異なる興味深い違いもあるんです。
今回はそんな中国の車事情についてご紹介していきます。
中国では車庫証明がなくても車が買える!
日本では車を購入する際、車庫証明が必要ですよね。でも、中国ではそんなものありません。つまり駐車場がなくても買えるということになり、路上駐車につながってしまっている部分もあるかもしれません。
でも、みんな好きで路上に停めているわけではないんです。住んでいるところに駐車場がなければ路上に停めるしか手段がなく、仕方なく路上駐車という人も実は多いのです。
駐車場に車を停められない
実は比較的新しいマンションには地下駐車場がついています。
にもかかわらず、マンション周りの道路は路上駐車の車であふれています。車もすれ違えずに、一方通行のような状況になっているところがたくさんあります。
その理由には2つの傾向が見られます。
その1.駐車場がマンションの戸数分ない
一家に2台以上の車を保有している人はまだまだ少ないにもかかわらず駐車場がいっぱいで停められない状況が発生しています。
せめて戸数分確保すればよかったのに、と単純に思ったりしますがなかなかそうもいかない現状があるようです。
その2.駐車場の値段が高すぎる
路上駐車が問題になっている昨今。警察も放っておくわけはなく、いたるところで取り締まりを行っています。
反則金(100元)が課せられたり、路駐の結果、当て逃げされたりすることも多いため、駐車場が空いているなら停めたいと思っている人も多いです。
しかし、空いていても埋まらない場所もあります。それがマンションの駐車スペースです。マンションの駐車スペースは基本的に月極で借りるか、自分で買うかの2択です。
月極でも借りられれば借りたいと思っている住民をよそに、販売しか行っていない駐車場も存在。結果、買うとなると簡単に買えないほど高額(場合によっては車を買うよりも高額)であるため、結果的に、路上駐車しか選択肢がない、というケースもあります。
交通違反の取り締まり方
路上駐車に関しては、警察官が違反キップを車の窓ガラスに貼っていきます。中には開き直って、違反キップをつけたまま長期間停めておく人もいます。
スピード違反や信号無視に関しては、街中至る所にカメラが取り付けられており、違反はカメラで検知されます。
では、その違反はどうやって確認できるのかというと、インターネット上で確認できるようになっています。日本のように警察官によって直接捕まえられるケースはもちろんありますが、比較すると少なめの印象を受けます。
そのため、高速道路などではナンバープレートを布で隠して超高速で走ったりするドライバーをたまに見かけます。初めて見た時には、目を疑いました。
違反をしてしまった場合、反則金・罰金を支払う必要があり、未払いの場合は次回の運転免許証の更新ができないそうです。
中国は赤信号でも右折OK
中国は日本とは逆の右側通行です。そして、右折は赤信号でもできます。歩行者信号が青である意味は一体、と思うところなのですが、それがこちらではルールなので仕方がありません。
歩行者は常に右折車がないか気を配る必要がありますが、車を運転する側からすれば止まらなくて良いので便利ではあります。
筆者も最初はおっかなびっくりで道路を横断していましたが、半年も経つとそれが普通になり、車の間をぬって渡る事ができるようになったので、人間って本当に慣れる生き物なんだなと感じます。
中国ではナンバープレートなしでも走れる
中国では納車時にはまだナンバープレートがありません。ナンバープレートは納車から2週間程度経ってからもらえます。
それまでは仮のナンバーが書かれた紙をダッシュボードなどに置けば、公道を走ることができます。最初は盗難車か何かだと勘違いしていました。
車のナンバーで登録地が分かる
日本の車のナンバーには、登録地などが書かれていますよね。中国の車のナンバーは省の表示はあっても、その省のどこかについては文字で書かれていません。
一般車のナンバープレートは「漢字1つ+アルファベット1つ+英数字5文字」となっており、最初の2文字で登録地が分かるようになっています。
アルファベットは北京などの直轄市を除き、基本的には省内の規模の順番につけられており、遼寧省(辽宁省)の省都である瀋陽は「辽A」となり、第2都市の大連は「辽B」になります。
その次の英数字5文字は、通常は抽選で決まります。
中国にも初心者マークはあるの?
初心者マークはあります。
しかし、日本の「若葉マーク」のような決まったマークではなく、初心者であることが分かるようなものを手書きでもなんでも貼っておけばOKです。
主に「新手(初心者)」「女新手(女性の初心者)」などが車の窓ガラスに貼り付けられています。可愛らしい絵のついたものもインターネットなどで販売されており、自分の気に入ったものを使用できるところはなんとも中国らしい自由さだなと思います。
まとめ
海外に旅行なり滞在なりすると、つい日本と比べてしまい、イライラしてしまうこともあれば、面白いと感じる出来事も多くありますよね。その地ならではのものを見つけていく暮らしもまた楽しいものになるのではないでしょうか。
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