情熱の国スペイン。美味しい食事やおしゃれなファッション、歴史的建造物やサッカーなど、その数々は人々を魅了してやみません。
日本のみならず世界中から旅行者の集まるスペインですが、そこは日本から1万キロも離れた遠い国。文化も風習も大きく異なっています。
今回は日本人のスペインへ行く方々に向けて、スペインで気をつけるべき10の事情をまとめてみましたので、ご紹介します。
スペインのトイレにご注意
スペインのトイレ事情を日本のものと同一に考えてはいけません。滞在中快適なトイレライフを過ごしたいなら、いくつかの準備が必要です。
ポケットティッシュを持ち歩くこと
まず第一に、スイスではトイレットペーパーがどこのトイレにも備え付けられていると考えてはいけません。いつ補充をするのか、そもそも補充しているのかも分かりませんが、ストックが切れているトイレに出くわすことは多いです。
特に観光地だとその傾向が強いようです。スペインではポケットティッシュの携帯は必須です。
トイレでは小型ライトがあると便利
次に、照明のスイッチの場所を探すのに手こずるでしょう。ロジカルな思考では見つけることができません。
トイレの外の通路だったり、個室の中だったり、そもそも壊れていたり。タイマー付きのところも多いですが、1分程度で切れてしまいます。1分で済ませられる人なんてそうはいないですよね。小型のライトを持ち歩くと役立ちそうです。
スペインのトイレの豆知識
その他、便座がないところも多いです。気づかずに座って驚いた話をよく耳にします。
また、バーやカフェなどでは鍵がかからないところも多いです。壊れているのではなくて、付けていないんです。
男性ならまだしも、女性にはとてもじゃないけど落ち着いて使うことはできないと思いますので、事前に済ませておきましょう。
スペインのシエスタタイム
スペインと言えばシエスタというイメージの方も多いでしょう。昔やっていたドラえもんの映画に出てきた、ドラえもんズの一人エル・マタドーラが何かにつけてすぐシエスタをとる設定だったのを思い出します。
しかし、現在のスペインではかつてほどシエスタを取る人の数は減ってきているようです。国際化の進む現代社会で独自のルールを守り続けるのは難しいのかもしれません。とはいえ、もちろん今でもシエスタタイムはあります。
多くのお店は基本的に14時で一旦閉店し、シエスタタイムを取り、そして17時か18時ごろに再び開店します。レストランはランチが14時から17時、ディナーが21時開店というところが多いようです。
食事の時間に敏感な女性はいつ夕食を取ればいいのかと考えてしまうようなタイムテーブルですね。
スペインを旅行する際には上記のことを計算に入れてスケジュールを組まないと、買い物もできなければ食事もできないという事態に陥りかねません。
スペインではクレジットカードが便利
スペインの滞在中にはクレジットカードといくらかの現金を持ち歩くのが便利です。スリが怖いので特に観光地では大金は持ち歩かない方がいいでしょう。
ビサやマスターカードのクレジットカードであれば、現地の銀行ATMでお金を下ろすこともできます。街角にもATMが多く設置されていますが、安全上できれば銀行店舗内のATMを使用してください。
ちなみに銀行は14時で閉まりますのでご注意ください。
多くのお店やレストランでクレジットカードが使用できますが、その際には必ず身分証明書(パスポートなど英文のもの)の提示が求められますので、外出時にはお忘れなく。デビットカードであれば必要ありません。
スペインではクレジットカードよりもデビットカードの方が主流になりつつあります。安全上の理由からも、預入してある金額分しか使えないデビットカードを旅先で利用することをおすすめします。
スペインでは騒音対策の準備を忘れずに
スペイン人はオープンエアーな環境が大好きです。
レストランだろうとカフェだろうと自宅であろうと、外に集まっておしゃべりをしています。よほど厳しい気温でない限り、店内はガラガラでテラスは満席という状況が普通に見受けられるほどです。
それは夕方でも深夜でも変わりなく、子供が広場に大勢集まって騒いでいたり、飲み屋帰りのおじさんたちが歌っていたり、バイクが走り回っていたりといった状況が3時過ぎでもしばしば起こります。
宵っ張りな民族ですからそれは日本の比ではありません。ホテルの位置にもよりますが、うるさくて眠れないという事態は十分に起こりえます。
対処法は二つ。
一つ目は耳栓を購入すること。幸いスペインでも薬局かスーパーに行けば耳栓を買うことができます。
二つ目は諦めてスペインの流儀に従うこと。朝までやっているお店が多くあるので、それらをはしごするのもいい思い出になるでしょう。
スペインのバーでの注意
スペインのバーは世界的にも有名です。
多種多様な美味しいタパスをつまみながらワインやビールを嗜むのは至福の時間と言っても過言ではありません。当然挑戦してみたいと思う旅行者の方は多いでしょう。
しかし、ここで一つ注意が必要です。
あなたがお店に入って、店員が注文を聞きに寄ってくることを待っていてもただ待ちぼうけすることになります。手を挙げて店員の注意を引き、すかさず注文をしましょう。英語はほぼ通じないのでスペイン語での注文になります。
基本的に日本人は恥ずかしがって旅行先でもあまり外国語をしゃべられない人が多いかとは思いますが、せっかくの国際交流のチャンス。旅の恥は掻き捨てと思って、思い切って挑戦しましょう。
スペイン人は人懐っこい人が多いので、あなたが心を開けばまるで長年の友達のようにあなたを扱ってくれるはずです。
スペインの道路を渡る時は気をつけること
基本的に、スペイン人の運転は非常に荒いです。センターラインは当たり前のように割って走るし、追い越しもするし、横断歩道があってもスピードをほとんど緩めないドライバーも多くいます。
せっかくのスペイン滞在を病院で過ごす羽目にならないように、目立つ色の服を着るか、確実に車が止まったのを確認してから道路を渡るようにしてください。
スペインの道路は右側通行なので日本とは反対になります。なので慣れないとどうしても感覚が狂ってしまいます。国際免許を日本で取得していけばスペインでも自動車を運転することはできますが、あまりおすすめはできません。
スペインではお酒を飲みすぎないこと
日本人はお酒が好きな民族だと言われています。仕事終わりの一杯のために生きているなんて人も多いでしょう。
近年は値上げもあり、安く買える発泡酒や第三のビールしか飲めないと嘆いている人をしばしば見かけますが、ここスペインではそんな心配は必要ありません。
本場であるワインはもちろんのこと、ビールも日本の半額以下で購入できます。スーパーに行けば、330mlの缶1本が60円程度から見つかります。この値段は大体コーラと同じくらいです。
ハイネケンやコロナといった人気の輸入ビールでさえ1本120円程度です。アサヒやサッポロ、キリンといった日本のビールでも200円前後で買えます。
バーでもレストランでも200円もだせば大きなグラスでおつまみ付きのビールが出てきます。お酒好きな人には天国だと言っていいでしょう。
とはいえ、飲みすぎて潰れてしまったりはしないように気をつけましょう。
スペイン人もお酒好きの民族ですが、日本人ほど酔っ払いには寛容ではありません。「酒の席でのこと」という言い訳は日本でしか通用しないということを覚えておきましょう。
スペインの「今日のメニュー」のすすめ
レストランでなにを注文するか悩んだ時、「今日のメニュー」(menu del dia)を頼むといいでしょう。
店先の掲示板に書かれていることが多いので、お店選びの参考にもなります。伝統的なスペイン料理のコースを非常にお安く楽しむことができるはずです。
ただし、そこにパエリアやピザを掲示しているお店は観光客向けの粗悪なレストランである可能性が高いので避けた方がいいようです。
スペインでは煙草に注意
スペインは日本ほど分煙・禁煙が進んでいません。一応数年前に、一定規模以上のレストランは分煙ゾーンを設けるように法律が制定されたらしいですが、守っているレストランは皆無です。
諸外国と比べてスペインはタバコの値段が安いこともあり、多くの人が吸っています。嫌煙家の方は周りを見てなるべく喫煙者のいないところを選ぶといいでしょう。
逆に愛煙家の方は、久しぶりに広いスペースで吸える煙草を楽しむのもいいかもしれません。
スペインでは家畜の糞に気をつけて
スペインには多くの家畜がいます。田舎にはもちろん、街のすぐ郊外でも牛や羊といった家畜が飼われています。街中では観光向けの馬が歩いているのもよく見かけます。
そんなスペインで注意すべきなのが糞です。特に馬糞と牛糞には注意が必要です。
なんといってもサイズは犬の糞とは比べ物になりません。スペイン人は綺麗好きなので割とすぐに片づけられますが、そもそもの落ちている頻度が高いです。
お祭りの際などには道路一面が糞で覆われているなんてことも……。動物の落とし物には十分気をつけてください。
まとめ
いかがでしたか?
スペインの旅行事情、いかがだったでしょうか。文化の違いは大きく、戸惑うことも多いかとは思いますが、基本的にスペイン人は優しく、フレンドリーな人が多いです。
今回ご紹介したこれらの情報を頭に入れてスペインへ行けばきっと思い出に残る素晴らしい旅をすることができるはずです。ぜひ楽しんできてください。
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