スペインで暮らすにはいくら必要?アンダルシア地方に留学中の私の1か月の生活費

セビリアのパルケエスパーニャ スペイン生活・移住

※セビリアのパルケエスパーニャ。いつも観光客でいっぱいの広場です。

スペインの物価は、日本に比べると全体的にほんの少し安いという印象です。時々、日本より高いなと感じるものはあり、マドリードやバルセロナなどの都会に行けば物価も上がりますが、基本的には日本より低めの価格帯が多いです。

実際には「思っていたより安くない」と感じる人も多いというスペインの物価、暮らすために必要なお金はどれくらいなのでしょうか。

アンダルシア地方セビリアで留学生活を送る私の1か月の生活費をご紹介したいと思います。

※1ユーロ=約130円

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セビリアでの家賃

4人でのシェアアパート暮らし

私はシェアタイプのピソ(スペインのアパート)に暮らしており、大家さんと女の子2人と私の4人でシェアをしています。

家賃は水道光熱費・インターネット代込みで1か月280ユーロ(約36,400円)です。

間取りと設備

それぞれ一人部屋と、共有のキッチン、お風呂、トイレ、リビングがあります。

家具や家電(冷蔵庫や洗濯機)など生活に必要不可欠なものは大体揃っているので、日本での一人暮らしのように一から全てを揃える必要はありません。お皿やフライパンなどキッチン用品も共有で使わせてもらうことができます。

大家さんによって異なるルール

大家さんのタイプもそれぞれで、節約のためなかなか洗濯機を回してくれない人や冷暖房を一切つけない人など、ピソによってルールやこだわりがあります。

私の住んでいるピソの大家さんはまさしくその節約タイプで、どんなに暑くてもクーラーはつけず、冬も同様です。

冬に部屋の中で小さいヒーターをつけていたら、音で気がついたようで「なんでそんなに寒がりなんだ。スペインの電気代はすっごく高いんだよ!」と文句を言われてしまいました。

そんなに何時間もつけていたわけではないのに……と思いながらも、それ以降ヒーターは使っていません。

シェア生活も慣れれば楽しい

私は日本で10年近く一人暮らしをしていたので、家族でもない初めて会う人たちと一緒に住めるのだろうか?と不安に思いながらのスタートでしたが、慣れてしまえばシェア生活はとても楽しいです(色々ありますが……)。

家賃が安い分、我慢しなければならないこともいくつかありますが、郷に入っては郷に従えとの言葉通り、ピソのルールに則って生活をしています。今はだいぶ慣れたので大家さんとも仲良しです。

一人暮らしの家賃は?

単身用の部屋は、探せば月400ユーロ(約52,000円)くらいからあります。インターネット代や水道光熱費は別途支払う必要があります。

水道光熱費は1か月約100〜200ユーロ(約13,000〜26,000円)です。ただ、スペインの水道光熱費は年々上昇傾向にあるので、これからもっと金額が高くなる可能性は十分にあります。

家賃相場は地域によって差がありますが、スペインで一人暮らしをしようと思うと、平均して日本と同じくらいか少し安い程度です。ただし、水道光熱費はスペインの方が少し高いです。

スペインではシェアタイプのピソがたくさんあるので、これを有効利用することをおすすめします!

セビリアでの食費

野菜

※スーパーで見つけた変わった色の茄子。可愛い野菜があると、つい買ってみたくなります。

食品は全般的に日本よりも安い

スペインのスーパーの価格帯は、日本に比べると安い印象です。野菜や果物、ジュース、アルコール類などは安くて美味しいです。

例えば、日本では1パック1,000円のアメリカンチェリーが、スペインでは3ユーロ(390円)くらいです。日本では一部果物が異様に高いですが、スペインでは安く購入できます。

日本では形のきれいな商品しか置いていない一方で、スペインでは変な形の野菜や果物が普通にスーパーに並んでいます。日本のものに比べると大きいものが多いような感じがします。味もとても美味しいです。

私も日本では日常的に果物を買うことはあまりなかったのですが、スペインでは毎日のようにフルーツを食べられるのでとても幸せです。

魚介類は高い

逆に、地域差はあるものの私の住んでいるセビリアでは魚介類がとても高いです。当然ながら、海の近くだと価格、鮮度ともに違ってきます。

実際の私の食費は?

日本でも同じですが、スペインでは自炊をした方が食費がはるかに安くなるので、基本的には毎日自分で作っています。

1か月の食費は大体100〜200ユーロ(約13,000〜26,000円)

外食はあまりしません。バルだと安いですが、レストランは日本と同じかそれよりも高いです。

バルで食事をすると大体5〜10ユーロ(約650〜1,300円)くらいです。特に、バルのビールは約1ユーロ(約130円)ととても安いです。時々、友達とバルでのひとときを楽しむのもいいですね。

セビリアでの交通費

私は普段、自転車かバスを利用します。中心部に住んでいると、徒歩もしくは自転車である程度行動できます

自転車

セビリアにはSevici(セビシ)という公共のレンタサイクルがあり、バスの停留所のようにいたるところに指定の駐輪所があります。

セビシの利用時間は1回につき30分と決まっていて、駐輪所から出した自転車を30分以内にまた駐輪所に戻すというルールがあります。戻す駐輪所はどこでも大丈夫です。

短期利用もできますが、私は年間5,000円ほどで利用しています。

自分の自転車を買ってもいいのですが、停めるところがない上に盗まれることがよくあるので、セビシを利用する人は多いです。

バス

1回の利用で1.4ユーロ(約182円)、ICカードにチャージして利用すると0.69ユーロ(約90円)と半額になります。市内のバスなら、どこまで乗っても金額は変わりません。

大都市なら割高に

自転車とバスの利用で、私の1か月の交通費は大体10ユーロ(約1,300円)です。

スペインの他の大きな街の交通事情には詳しくありませんが、私が住んでいるセビリアよりも高く、自転車よりバスや地下鉄を利用することが多くなると思います。

セビリアでの携帯電話代・インターネット代

携帯電話は2台持っていて、普段、外で電話をしたいときに使うスペインの携帯電話と、wifi環境のあるところで使用できるスマートフォンを使い分けています。

携帯はチャージ式

スペインの携帯電話はYoigo(ジョイゴ)という会社のチャージ式のものを使っています。チャージが切れたら、タバコ屋さんやスーパーに新たにチャージしに行きます。

毎月支払う額は固定ではなく、なくなったらその都度支払うので、月々の支出は一定していませんが大体5〜15ユーロ(約650〜1,950円)です。月によって使ったり使わなかったりするので金額に差があります。

また、この携帯電話はインターネットは使えるようにしていませんが、電話だけでなくショートメールも送ることができるので、私はそんなに困ったことがありません。

常に携帯をいじれる環境に慣れてしまうと不自由に感じてしまうかもしれませんが、なくなってしまうと案外対応できるものです。

外でのネット代はゼロ

家賃の項目でご紹介した通りwifiは今住んでいる家にもあるのに加え、カフェやバルなどにもあります。スペインは日本よりwifiのスポットが多く、外でインターネットをつなぎやすい環境です。

そのため、スマートフォン用にインターネット代は払っていません。

wifiスポット以外でもインターネットを使いたい人にはそういう契約もあります。また、日本と同様にSIMカードも販売されています。金額は日本とさほど変わらない印象です。

私は家にパソコンも持っています。個人的には、スペインに限らず海外にはパソコンを持っていくことをおすすめします。スマートフォンでは見られないサイトもあり、在宅で仕事をする場合にも重宝します。

セビリアでの日用品代・美容費

スペインの日用品は日本よりも少し安い価格設定になっています。

みんなで使う生活雑貨

私の場合はルームシェアなので、トイレットペーパーやゴミ袋など共用のものはピソの住人たちと折半しています。日本と違ってゴミ袋は指定ではないため、日本ほどお金はかかりません。

ヘアケア用品・化粧品など

女性だとお肌や髪のお手入れに毎月お金がかかりますが、私は月々20ユーロ(約2,600円)くらいです。

シャンプーやボディーソープは2ユーロ(約260円)くらいから結構いいものがあります。日本に住んでいた頃は3,000円くらいのシャンプーを使っていましたが、スペインだと10ユーロ(約1,300円)くらいで同じレベルのシャンプーが買えます。

化粧品は、日本でもおなじみのメイベリンやニベアなども売っています。価格は日本とそんなに変わらないか少し安いくらいです。種類は日本に比べると豊富ではありませんが、ある程度のものは揃えることができます

美容室

また、美容室もたくさんあり、価格帯もお店によって様々です。

私はスペインの美容室には行ったことがないので人から聞く話しか知りませんが、噂によるとシャンプー・ドライがセットになっておらず、オプションで頼まないといけないようです。

夏だと暑いので、濡れたまま帰る人もいるそうですよ。日本では考えられないですね!

セビリアでの交際費・娯楽費

友達との食事や小旅行など、楽しみも必要。私の交際費と娯楽費は合計で月30〜50ユーロ(約3,900〜6,500円)くらいです。

食事はバルだと安く、小旅行もバスを利用すれば往復10〜30ユーロ(約1,300円〜3,900円)くらいで行ける近隣の町がたくさんあります。

節約生活を送ってはいますが、せっかくスペインにいるので、スペインの食事や遊びももっと楽しまなくては!と思いながら過ごしています。

セビリアでの学費

私の通っている語学学校の学費は月々300〜400ユーロ(約39,000〜52,000円)です。学校によって差がありますが、概してスペインの学費は日本人の感覚では安いと言えるのではないでしょうか。

学生ビザでスペインに渡る場合には、当たり前ですが学校への授業料の支払いが必要です。

しかし、2017年からワーキングホリデーも始まったので、この制度を利用すれば学生ビザよりも安い金額でスペインに滞在できるのではないかと思います!

セビリアでの1か月の生活費トータルは?

それでは全てを合計し、1か月の生活費を出してみます。

  • 家賃(水道光熱費・インターネット代込み):280ユーロ(約36,400円)
  • 食費:100〜200ユーロ(約13,000〜26,000円)
  • 交通費:10ユーロ(約1,300円)
  • 携帯電話代:5〜15ユーロ(約650〜1,950円)
  • 日用品代・美容費:20ユーロ(約2,600円)
  • 交際費・娯楽費:30〜50ユーロ(約3,900〜6,500円)
  • 学費:300〜400ユーロ(約39,000〜52,000円)

合計:745〜975ユーロ(約96,850〜126,750円)

こうして見てみるとよくわかりますが、半分以上が学費で、生活にかかるその他の費用はものすごく節約しています。

同じスペインでも都会だと物価も変わってくるので、プラス200〜300ユーロ(約26,000〜39,000円)は見ておいた方がいいと思います。

まとめ~お金はなくても日々の発見を楽しむ

私はこの通り節約生活を送っていますが、お金にもう少し余裕があればバルでの食事をもっと楽しんだり、遠い場所に旅行に行ったりと色々なことができます。

全体としてスペインの物価は日本とさほど変わりませんが、個人的には野菜や果物が安いところがとても気に入っています。日本のものとは味も違うので、とても面白いです。気候や文化が違うので食べ物の味も違うんですね。

こんな風にあなたも是非スペインで新しい発見をしてみてくださいね!

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現在スペイン在住。
趣味は、筋トレ・まんが・お笑い・旅行・お絵かき・アンチエイジング。
好きな言葉は「人生は夢だ(イサドラ・ダンカン)」

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