若干落ち着いた様子とはいえまだまだ続いている上海の不動産バブル。上海で生活しようと思えばまずは住む場所を確保する必要がありますね。中国の中心地域というだけあって様々な部屋があります。
今回は上海での部屋探しのコツについてご説明します。
生活水準によって違う上海の部屋
まず、前提条件として知っておく必要があるのが中国・上海は生活水準がピンからキリまであるということです。
日本に住んでいるとちょっと想像できないレベルの経済格差があり、それぞれに合わせた物価やサービスが存在しているので、ただ生活できればいい、という場合と日本と同じ快適さを求めた場合では当然かかる費用もまったく違ってきます。
ここではひとまず日本での生活に近いけれど、妥協できるところは妥協する、というラインで行ってみます。
上海の家賃は東京より高いのか
部屋代が高くなる条件は日本と同じで、地下鉄の人気のある沿線だったり駅近だったり、新築だったりというポイントです。
上海には日本人学校が2か所にあり、その周辺に日本人が多く住むエリアがあります。周辺には日本食レストランや日本の食材を買うことができるスーパー等があり、とても便利ですがその分家賃も高いのが難点です。
ここでは日系企業に勤務すると仮定して、通勤に便利な地下鉄2号線沿線でターミナル駅としても便利な中山公園駅エリアに1LDKの部屋を探してみたところ、4000元~8000元(1元を15円とすると6万円から12万円)というあたりが2017年2月時点での相場のようです。
これは東京の家賃より高いのでは?ちなみに家具付きの物件が普通です。
直接不動産業者を訪ねて部屋を探す以外にネットでも部屋探しのサイトがたくさんあるので、沿線、予算、部屋数など条件を付けて検索することができます。
よい物件は即断即決
家賃や周辺施設など、折り合いがつきそうな案件が見つかったら不動産会社に連絡し、部屋を見に行きましょう。この時に確認が必要なところを列挙します。
- トイレの水がきちんと流れるか?
- シャワーの水量が豊富か?
- 給湯器がきちんと作動するか?温度は低すぎないか?
- シャワー部分の排水がきちんとしているか?
- キッチンのシンクの排水はきちんとしているか?
- ガス台は問題なく作動するか?
- エアコンは問題ないか?
- 据え付けの家具に問題はないか?
- セキュリティは確保できているか?
なんだか全ての箇所をチェックしないといけないようですが、この時点で不具合がある箇所を発見し、修繕を要求することが非常に大事です。
入居後に改めて気がついたとしても「自分で壊したんじゃないか?」などと言われてすんなり直してくれないことも考えられます。
良さそうな部屋が見つかったとしてもまだ迷ってしまい、もう1か所見てから比較して決めよう……と思って次の物件に移動中にさっきの部屋は別の人が契約してしまいました、と連絡が入る、というようなことはザラにあります。
なので、妥協点を決めておいてそれをクリアしたら決めてしまう、という割り切りも必要になると思います。
初期費用は家賃3か月分+敷金1か月
通常、部屋の契約は1年単位となりますが、入居時に支払う必要があるのは3か月分の家賃を前払いと敷金1か月分です。
以降は3か月ごとに次の3か月の家賃を払う、という形が一般的です。
家賃については日本人はお金持ちだと思われており、高めに提示されることがあります。周囲の同じような案件と比較して高い家賃が提示された場合は相場を目指して値下げ交渉をする必要があります。
また、相場かなと思う家賃だった場合でも家賃の10%くらいを目安に値下げ交渉してみましょう。
ただし相手にとっても有利な何かがなければ交渉にならないこともありますので、いくら引いてくれたらすぐ決める、等条件を提示しましょう。
語学に不安があれば日系の不動産会社に探してもらう
このように上海で部屋を探そうとすると交渉をしなくてはいけない場面が多く、契約書の確認等も必要となりますので、語学に自信がなければ中国人の知り合いに部屋探しを手伝ってもらうか、日系の不動産会社にお願いするのが無難です。
特に不動産バブルの現在、物件を売却することになったという理由で突然退去を迫られるケースが出てきています。
違約金等について契約書の内容が適当かどうか、きちんと確認しておかないといざというときに泣き寝入りということも考えられますので、注意しましょう。
まとめ
上海での部屋探しの基本について、大体のところはご理解いただけたと思います。
部屋代はピンキリですが、日本人が多いエリアは生活には便利ですが総じて家賃が高い傾向にありますので、予算と勤務先等の条件と相談して住むエリアを決め、部屋を探しましょう。
部屋探しのポイントは下記の通りです。
- 部屋の設備に不備がないかしっかり確認。特に水回りは重要!
- 良さそうな部屋はすぐに決まってしまうかも!ある程度妥協して即決も必要。
- 周辺の同等物件の家賃相場を確認し、提示された家賃が高ければ値切ること。
- 部屋探しは交渉。語学に自信がなければ中国人同行または日系不動産会社に頼もう
良い部屋が見つかるといいですね!
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