オーストラリアでお留守番?今注目の”ハウスシッティング”とは

ブリスベン オセアニア移住

オーストラリアで何か面白いことをしたい。そんなあなた!”ハウスシッター”って聞いたことありますか?ハウスシッターとは日本語で「留守番する人」という意味。

超フレンドリーなオージーは、長期休暇中に赤の他人に留守番を任せちゃうこともあるんです。そんなオーストラリアで「Aussie housesitters」というサイトを使い、お留守番を体験してきましたので、その全貌をお伝えします。

オーストラリアの生活を体験できちゃう”ハウスシッター”って一体何なの?

オーストラリアに来たからには、広い一軒家に住んだり、広い庭でヨガなんかしてみたい!けど実際は節約のためシェアルームに住んで、日本より狭苦しい生活してます……なんて方多いのではないのでしょうか。

そんなあなたに朗報。オーストラリアの一般家庭では夏休みや冬休み、年末年始などにはまとまった休みを取って、別荘や外国などでバケーションを楽しむのが一般的。

お留守番人募集サイト「Aussie housesitters」

aussiehousesitters

そこで、ペットを飼っている人や、長期間家を空けるのはちょっと不安……、なんて人達が利用するのがこの「Aussie housesitters

このサイトはバケーションなどのため数日から数ヶ月間家を空ける人達が、その間お留守番してくれる人を募集することができ、逆にオーストラリアのリアルな生活を体験したい、数日〜数週間暇だなぁ、なんて人は好きな地域から好みの留守番先を選ぶことができるというもの。

登録料こそかかりますが、留守番中はほとんどの場合、家賃や光熱費は無料。(依頼人によっては家賃を請求する人もいるので、都度ご確認を)

こういった留守番サイト、日本人には馴染みが無いようですが、オージーの間では結構有名です。というのもオージーはこれでもか!というくらいにバケーションに命をかけているから!

バケーションの時期になると、高級住宅街はゴーストタウンになってしまうくらいオーストラリア人はバケーション命なんです。

筆者は実際にオーストラリアの東側にあるブリスベンという町で、このサイトを使って、クリスマス〜正月の間の1週間、可愛いQLDerの家(クイーンズランド州特有の、木造高床式建築のこと)で家賃・光熱費・ネット代無料でお留守番をさせて頂きました!

それでは筆者がこのお留守番先を見つけたサイト「Aussie housesitters」の使い方、申し込み方から楽しみ方まで、筆者の実体験に基づいてご紹介しますね。

「Aussie housesitters」の使い方と気になる費用

aussie housesitters

このサイトには北はダーウィン南はタスマニアまでオーストラリア全域のバケーション命なオージー達が(出張で不在にしている間に使う人もいますが)登録しているので、うまく利用すれば人の家で留守番しながらオーストラリア一周!なんかもできちゃいます。

地域以外にも住居形態から検索することも可能で、一軒家・アパートの他にファームやキャラバンなどから選べるのもオーストラリアならでは。

またペットの有無からも検索することができ、定番の猫や犬の他にも「馬」や「爬虫類」と暮らせる物件があるようです。馬って!

こんなの日本じゃ北海道にでも行かない限りまず経験できないですよね。もちろん動物がいない家もありますので、ペットはちょっと……という方もご安心を。

検索だけなら無料

そしてこのサイトの気になる費用についてですが、検索するだけなら会員登録も費用もなしで利用できます

連絡するなら有料

もし「気になるお家を見つけたので広告主に連絡を取りたい!」という場合は会員登録と登録料が必要です。

料金は年間AUS$65

その登録方法は至って簡単。名前や住所、プロフィールを登録し、オンライン決済で1年間の使用料としてAUS$65を支払うだけ。「登録料高っ!」と思われた方もいるかもしれませんが、よく考えて見て下さい。

バッパーに泊まると大体一泊AUS$25〜30くらい。リビングは爆音の音楽がかかっていたり、ご飯時にはキッチンは激混みでちゃんとしたご飯が作れない!なんて事、よくありますよね。だからと言って外食しようにも、オーストラリアは物価が高すぎます。

それにホームステイだと、ステイ先によっては光熱費節約のためキッチンは使用禁止、リビングのテレビはステイ先の子供が占領してて見れないなんて話もチラホラ。

せっかくオーストラリアに来たからには、オーストラリアの食材を使ってゆっくり料理したくありませんか?好きな映画を好きなだけ鑑賞してホリデーを味わいたくないですか?

そう考えるとタダで泊まれて、キッチンを独占できて気楽に過ごせるのに一年間たったの$65という登録料はすっごくコスパが高いですよね!

それにオーストラリアの一般家庭での生活を体験できるのもなかなかできないこと。このチャンスを無駄にしないように、気になる家が見つかったら登録して、どんどんメッセージを送ってみましょう!

気になる家が見つかったら広告主にメッセージを送ろう!

留守番してみたい家が見つかったら、まずは広告主にメッセージを送りましょう。もちろん、英語です。難しいことは何もありません。自分の年齢・性別・国籍・ペットの世話の経験の有無・留守番先を探してる理由などを簡単に書いて送ればそれでOK!

筆者はブリスベンで就活中だったので「今ワーホリでブリスベンに来てる29歳、ノンスモーカーの日本人女性です。就活のためブリスベンに来ました。もの静かな人間で、猫が大好きです!よろしく!」と言った感じでシンプルにメッセージを送りました。(もちろん英語で!!)

私の場合メッセージを送った翌日に「家の説明をするから今日の夕方に来れる?」と広告主から返信が来ました。

それから少しでも信頼を得られるように、ちょっと小綺麗な服を来て会いに行き、テレビや洗濯機などの電化製品の使い方、猫の餌のあげ方などのレクチャーを受けた後に、鍵を受け取り、「じゃ週末から1週間よろしくね!バーイ!」という感じでその日は終了。

そして依頼された当日、家に着くなり近所の人が「あ、留守番しに来たんでしょ?何かあったらいつでも聞きに来てね!」と名刺を渡してくれたり、ゴキジェットを貸してくれたりと、至れり尽くせり。

部屋に荷物を置いたあとは食料調達がてら周辺を散策。その地域はアフリカ系の移民が多い地域で、アフリカ雑貨屋さん、アフリカンレストランなどがあってなかなか面白かったです。

アフリカ食料品店では、店の片隅で里芋を育てていて、それを「オーストラリア産」と称して堂々と販売していました。オーストラリアは移民大国。中国人が多い地域やアラブ系が多い地域など、地域によって特色があるので、事前に調べてみると面白いかもしれません。

ハウスシッティング先の探し方のコツと注意点

ブリスベンのサウスバンクにある良い感じの建物

筆者はブリスベンで就活中にこの「Aussie housesitters」を使っていたので、ブリスベン市内で綺麗そうな家を探しました。一方で私の友人はメルボルンで就活中に、メルボルン北部の7LDKプール付きの物件に3週間ステイ。

市内まで片道2時間半かかるものの、毎日面接があるわけではないので特に不便はなかったそうです。このように就活中の家賃を浮かせるために使っても良いですし、ラウンド(オーストラリア一周旅行のこと)をするために使っても良いですよね。

また、探す際の注意点についてですがオーストラリアの家では「ネット使用可能」となっていても、実際にはデータ使用量の上限が決まっていることが多々ありますので、youtubeを死ぬほど見たい!という方は最初に「Is internet unlimited?(インターネットは無制限ですか?)」と絶対に一言確認しておくようにしましょう。

筆者がシドニーでフラットシェアしていたときは、4人で月に5Gというありえない環境でした……。家を下見した際、「Can I use internet here?」としか確認しなかった私が悪いんです。

皆さん、オーストラリアでネットが使えるかどうか確認するときは「ネットを使えるか」ではなく「ネットを”無制限で”使えるか」を確認するように心がけましょうね。また、オーストラリアでは電気代は少々高いようで、エアコンを使うのを嫌がる人もいます。

真夏や真冬に留守番先を探している人は後からトラブルにならないようにするためにも、冷暖房は使用可能かを確認しましょう。また、オーストラリアの一軒家ではかなりの確率で巨大ゴキブリがでます。

苦手な方はマンションタイプか、新築の家を選ぶようにしましょう。筆者が留守番していた家では、夜トイレに行ったらGのファミリーが待機していました。恐怖でトイレは一晩我慢。人生で一番怖い瞬間でした。

ハウスシッティングの楽しみ方

筆者がステイした家は、QLDerと呼ばれる、クイーンズランド州特有の高床式の可愛い一軒家。

キッチンには大きなオーブンがあり、お菓子の型もたくさん!キッチンは好きに使ってね!との事でしたので、毎日のようにブラウニーやクッキーを焼いて楽しみました(食べるのは一人)。

アップルクッキー

そしてオーストラリアはラム肉が安いので、太るのを覚悟で昼は毎日ニンニクをがっつりきかせたラムステーキを堪能。誰にも会う予定がないので、息が臭くなることを気にしなくても良いんです。最高ですよね(腐女子)

ブリスベン

また家の近くには大きい公園があり、オーストラリア固有の花がたくさん咲いていたり、日本で見た事のない鳥がたくさんいたのでカメラの練習にはもってこいのロケーションでした。

そして夕方からは英語の勉強も兼ねて映画を2本。そして夜10時には就寝。東京にいた時は1日5時間しか寝れなかったのに、オーストラリアでは毎日8時間は余裕で寝れてしまいます。

大きい一軒家に住んで、好きなだけ映画を見て、オーストラリアのおいしい食材で好きなだけ料理して、朝は散歩や日光浴……。夢にまで見たホリデーライフ!

しかし引きこもりすぎてもつまらないので、ネットで見つけた地域のイベントに申し込んだりして、地元のおばさん達とビーチで散歩する会にもちゃっかり参加。

Wellington pointのウォーキングツアー

そしてクリスマス当日に悲劇が!なんとオーストラリアではクリスマス当日に街中ほぼ全ての店が閉まってしまうんです!そんなこととはつゆ知らず、事前に食材の買いだめをしなかった筆者は、クリスマスに一人寂しく食べ物を求めて町を徘徊しました。

そして自分のクリスマスプレゼントとして本を買いに8km歩いて本屋に行ったら、オーストラリアの本が異常に高くて、買わずに即帰宅したことも。

オーストラリアでは出版社と著者の利益の確保などのため、諸外国より本の値段がかなり高めに設定されているらしく、感覚的に言うと価格は大体日本より3割高。そんなの買えない!というあなたに朗報。

内容は何でもいいからとりあえず洋書が欲しい方は、lifelineというセカンドハンドショップに足を運んでみて下さい。

店舗にもよりますが、ミステリー小説から子供向けの絵本まで古本を超安価で買えるので、自分用だけでなくお土産として本を買いたい方にとってもおすすめです!

まとめ

オーストラリアのローカルライフにどっぷり浸かれるこの「ハウスシッティング」、登録料はかかりますがオーストラリア中のいろんな家に住めるので、現地のリアルな生活を体験したい人に激おすすめです!

ビーチ沿いの家でお留守番してサーフィン三昧だって夢じゃないんです!こんな体験はオーストラリアにいるときにしかできません。皆さん是非トライしてみて下さいね!

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