一人で初めての場所に行って電車やバスに乗るのは、誰でも緊張するものです。
Google Mapのおかげで昔よりはずいぶん簡単になったものの、それでもバスや電車などに乗車するためにはその土地独特のルールがあります。そもそもどんな移動の選択肢があるのか最初はわからないですよね。
私もブリスベンで、バスでは降りる場所がわからず何度も失敗しましたし、公共交通機関にフェリーがあるなんて知りませんでした。
今回はブリスベンでの公共交通機関を解説いたします。
※1オーストラリアドル(AUD)=約74円(2019年11月)
ブリスベンに来たらまずゴーカードを買おう
ゴーカードって何?
オーストラリア・ブリスベンで公共交通機関を利用するためのマストアイテムが、ゴーカード(Go Card)です。このカード1枚で、全ての電車、バス、フェリーの運賃支払いに対応することができます。
日本のSuicaのようなカードで、事前にチャージをしておく必要がありますが、切符を購入するより30%ほどお得に乗車できます。駅構内にある専用機やコンビニエンスストアなどでチャージできます。
また、ゴーカードを持っていると、オフピーク時(平日午前8時半~午後3時半と午後7時~翌日午前6時まで、土日終日)はさらに20%引きで乗車が可能です。
ゴーカードの種類
ゴーカードには以下の4つの種類があります。
- 青色:15才以上の大人用カード
- 緑色:学生割引に対応したコンセッション・カード
- 赤色:シニア用カード
- オレンジ色:5~14歳までの子ども用カード
緑色は学生用ですが、残念ながら語学学校の学生は適用外です。大学生や専門学生はOKですが、詳しくは学校に確認くださいね。
私はブリスベンに来た頃は語学学校の学生だったため、青色のカードを所持していたのですが、その後専門学校に通い始めたときにゴーカードの公式HPから学生登録することで、青色のカードでも緑色の割引適用に変更ができました。
ブリスベンでとっても快適なバス
バスの乗り方
乗りたいバスがバス停に近づいてきたら、手を大きく上げてドライバーに合図を送りましょう。バス停に立っているだけでは、バスは決して止まってくれません。
ブリスベンに来た頃、日本での感覚が体から抜けずついスマホに夢中になり、何度バスを逃したことかわかりません……。
ブリスベンのバスは、前の扉から乗車します。乗車すると、ゴーカードをタッチする機械がありますのでゆっくりしっかりタッチしましょう。
というのも、この機械反応が悪いことが多いのです。しっかり読み取りできていなかった場合、乗車時のタッチ忘れとみなされ、通常の運賃よりも多く支払う結果となってしまいます。
バスの降り方
ブリスベンのバスの車内には、次のバス停名をお知らせする案内電光板やアナウンスなどは一切ありません。ですので、私はいつもGoogle Mapを片手に降りる場所を確認していました。
また、ブリスベンのバスの運転手さんはとても親切なので、不安な場合は運転手さんに直接確認をするのが一番です。
降りたいバス停が近づいてきたら、座席近くのブザーを押します。降りる際は、前の扉・後ろの扉のどちらからも降りることができます。降りる際に「Thank you」というのがマナーです。
少し古い印象のブリスベンの電車
電車の乗り方・降り方
上の写真は、ブリスベンの主要駅セントラル駅(Central Station)なので立派な改札がありますが、街の中心部から少し離れれば改札なしの無人駅だらけです。
乗車をする際は、まずゴーカードを専用の機械にタッチします。改札がある場合はタッチ忘れはありませんが、改札なしの駅ではこのタッチを忘れないように気をつけてくださいね!
そして、電車が駅にとまったら、扉横のボタンを押して、電車の扉を開けます。
電車を降りる際は、同じく車内にある扉の横のボタンを押して扉を開けます。自動では開きませんので、必ず押してくださいね。そして、乗車時と同じく駅構内の出口付近にあるゴーカードの機械にタッチをして出場します。
治安に注意!
電車はバスと比べて利用率が低く、通勤ラッシュ時を除くと乗車客は少なめです。そのため駅で一人で電車を待つこともありますし、無人駅が多いので人目が少ないです。
また、夜になると明かりの少ない駅構内はとても暗くなり、乗客もぐっと減りますので、決して治安が良い場所とは言えません。私は夜の電車乗車は避けるようにしています。
また、夜の電車内は警備員が巡回していることもあるのですが、つまりそれは電車内の治安が良くないということです。女性の一人での夜の電車乗車はできる限りやめましょう。
ブリスベンではフェリーが大活躍
ブリスベンの市中心には大きな川が流れており、この川を境にブリスベンは大きく北側と南側に分かれます。そのため、どこに住んでいるかの話をするときに、よく「ノース(北側)?サウス(南側)?」と聞かれます。
北側と南側はいくつかの橋でつながっていますが、毎回橋までいくのは大変……そこで活躍するのがフェリーです。シティー・キャット(City Cat)と呼ばれており、ゴーカードで乗車できますし、晴れの日はとても気持ちが良いです。
そして、渋滞のない川ではほぼ定刻通りに運航しています。Google Mapのルート検索結果にしっかり出てくるので、ぜひ試してみてくださいね。
ちなみに、シティー・ホッパー(City Hopper)と書かれた赤色のフェリーは無料で乗車できます。
ブリスベンではUberがお財布に優しい
Uberとは?
Uber(ウーバー)を知っていますか?私はブリスベンにきて、語学学校のクラスメートに教えてもらい、初めて存在を知りました。
ウーバーとはアメリカ合衆国発祥の配車サービスで、今では世界70カ国以上で使用されており、通常のタクシーを呼ぶよりもお得な値段で利用できます。
ウーバーの運転手は、会社指定のタクシーではなくマイカーを使って利用客を目的地まで運んでくれます。利用客は、利用後に運転手をスター評価することができ、その評価は公開されるためウーバーの車の質はタクシー並みです。
私もウーバーの常連ですが、いつもきれいに掃除されているウーバーの車と運転手のサービスに感動しています。
登録してスマホで依頼
利用方法はとても簡単です。スマホにウーバーのアプリをインストールし、個人情報と支払い用のクレジットカード情報を登録するだけです。
ウーバーを呼びたいときはアプリに行き先を入力し目安金額を確認した後、配車ボタンを押します。その際に、運転手の顔や評価を確認できるので、気に入らない場合は別の運転手に切り替えることも可能です。
待ち合わせ場所での見つけ方
ウーバーはマイカーで来るので車で混み合っている場所では少し見つけづらいですが、車のナンバープレートとフロントガラスに貼られたウーバーのロゴステッカーで確認できます。
ウーバーに自分の携帯番号が事前に登録されているため、すぐに落ち合えなかった場合は電話をしてきてくれます。また、支払いは登録したクレジットカードで自動引き落としされるので、降車時もとてもスムーズです。
ブリスベン市中心部の移動は自転車が便利
自転車シェアリング・サービス
ブリスベンシティー周辺にはシティー・サイクル(City Cycle)と呼ばれる自転車シェアの有料サービスがあります。
平均して400~500メートル間隔で写真のような自転車ステーションがあり、好きなところで借りて好きなところで返却することができます。
- シティー・ステーションの地図はこちら:https://abo-brisbane.cyclocity.fr/
料金体系
利用をするためには、シティー・サイクルのサイトで事前の登録と登録料の支払いが必要です。登録できる種類は、下記の2パターンです。
- マンスリー:5ドル(学生は3ドル)、1カ月使用可能
- カジュアル:2ドル、24時間使用可能
- 登録のサイトはこちら:https://abo-brisbane.cyclocity.fr/
登録した後は、30分以内であれば追加料金なしで乗ることができます。
シティー・サイクル利用時の注意事項
オーストラリアでは、ヘルメットの着用が日本以上に厳しく義務付けられています。自転車に乗る際は、必ずヘルメットをかぶるようにしましょう。ヘルメットは、シティー・サイクルの自転車に備え付けられています。
また、自転車をステーションに返却する際は、指定の場所に自転車をしっかりセットし「ピピッ」と音がなったかを確認しましょう。機械にしっかりはまっていないと返却していないとみなされ、返却後も引き続き追加料金が徴収されてしまいます。
ブリスベン最新の移動手段は電動スクーター
最新鋭、ライム・スクーター
今いちばん熱い移動手段が、この電動スクーターです!今年になって始まった有料の新しいサービスです。シティー・サイクルのようにステーションはなく、指定のエリア内であれば、好きなところに返却することができます。
乗る際も、道端で写真のように置かれているスクーターを見つけて乗るだけです。そして、電動なので自転車のように体力もつかわないというすばらしいサービス!
すべてスマホで管理
スクーターがある場所の検索、乗る際のロック解除、返却はすべてスマホ・アプリで管理されているため、まずはアプリをスマホにインストールします。
そして、近くにあるスクーターを検索し、スクーターのQRコードを読みこむことで借りられます。返却する際は、スクーターを返却した場所の写真をとって登録します。
ライム・スクーターに乗るビジネスマン
このサービスがはじまったときに私が驚いたことが、市民への浸透の速さです。大人もビジネスマンもどんどん利用します。サービスが始まって最初の1カ月は、乗りたくても空きスクーターが見つけられなかったほどでした。
「さすが新しいモノ好きのオーストラリア人!日本人だったら大人はためらったりして、簡単には普及しないだろうなぁ」と考えたりして、カルチャー・ショックを受けた出来事でもありました。
まとめ
ブリスベンに来た頃はバスしか乗れなかった私も、今ではその場その場でベストな手段を使い分けられるまでに成長しました!降りたいバス停でおりることができず、友だちとの待ち合わせに遅刻し謝っていた自分が懐かしいです。
また、「電車の設備は日本の方が安全で定刻運行で良いな」や「ブリスベンの最新バスはUSBチャージャーまで完備していて日本より優れている」などいろいろ観察できるようになりました。ブリスベンに来たらぜひ色々な移動手段をお試しくださいね。
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