四季折々の季節と大自然に囲まれたニュージーランド。そんなニュージーランドへ移住してみたい!では、どのような方法があるのでしょうか?
治安は?初期費用は?英語力は?ニュージーランドに移住するために、知っておくべきことを移住した日本人が徹底解説します。
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ニュージーランドは移住人気の理由
治安の良さ
ニュージーランドが移住先として人気の理由は、やはり治安の良さでしょう。
アメリカのような拳銃社会でもなく、凶悪犯罪の発生率もとても低くなっています。完全にではありませんが、日本にいるときのような自由な生活が可能です。
四季が日本と似ている
また、ニュージーランドには四季があり、気候が日本と似ています。
そのため、すぐに環境に慣れることができるでしょう。さらに、自然と触れ合う機会がたくさんあり、四季折々のスポーツが楽しめるのもニュージーランドが移住先として人気な理由のひとつです。
ニュージーランド移住体験談
ニュージーランドのオークランド郊外に住んでいます。
オークランド内は基本的に車がないと不便なのですが、渋滞がひどく、通勤に時間がかかりすぎるのが難点でした。通常15分の道のりでも、朝や夕方のラッシュ時では1時間以上かかるなんてこともザラです。
しかし、それ以外ではワークライフバランスも取れており、環境的にも自然豊かで穏やかなのでストレスの少ない生活が送れます。ニュージーランドではぜひカヤックやトレッキングなど自然と触れ合うアクティビティを楽しんでみてください。
ニュージーランド移住のメリット
治安
ニュージーランドは治安が良い国としても有名ですよね。
残念ながら、日本で住むほど安全ではないのが実情ですが、アメリカやイギリスなどに比べると断然安全と言えるでしょう。人口100万人あたりの犯罪発生率はアメリカが5.3%であるのに対して、ニュージーランドは0.7%となっています。
安全であると言える理由は、殺人などの凶悪犯罪が少ないからです。危険な地域以外は1人で夜道も歩いても基本問題ありません。
しかし、車上荒らしや空き巣などは残念ながら日本の発生率よりも断然高くなっていますので、貴重品は肌身離さず持っておきましょう。
基本的な注意さえ怠らなければ、犯罪に巻き込まれる可能性はとても低いです。
教育環境
ニュージーランドの教育は世界の中でも高水準を保っていると評価されています。
ニュージーランドの教育の1番のコンセプトは自主性や責任感を育てるというものです。
そのため、テストも記述式になっており、生徒が書く内容を評価し点数が足されていく加算方式を採用しています。このような教育のもとで、しっかりと自分の意見を持ち発信できる人材育成を目指しています。
また、ニュージーランドでは教育委員会制度が1980年代に廃止されており、公立私立にかかわらずそれぞれの学校の校長がその学校の経営方針を決めます。
そのため、各校様々なカラーや特徴があり、子供の個性や希望にそった学校を選ぶことができます。最近ではテクノロジーも積極的に教育に取り入れ始めています。
気候
ニュージーランドには、日本と同じように四季があります。
そのため、極端に気候が違うことによって体調を崩してしまうことは少なくて済みます。特にニュージーランドの夏の平均気温は20℃〜25℃と過ごしやすい気温が続きます。
しかし、日本の夏の紫外線量と比べると7倍とも言われていますので、日焼け対策はきちんと行いましょう。
冬も平均気温が10℃〜15℃と日本に比べて暖冬です。しかし、地域によっては朝夜と日中の寒暖差が激しいので気を付けてください。自然豊かなニュージーランドでは季節ごとにサーフィンやスキーなどのスポーツを楽しめるのも魅力の一つです。
ニュージーランド移住のデメリット
時間にルーズ
ニュージーランドの人たちはとても大らかでフレンドリーです。
様々な国籍の人たちが暮らしているので、外国人だからと疎外感を感じることは少ないでしょう。しかし、ニュージーランドに住む人たちは大らかなのと同時にとても時間にルーズです。
例えば、家のトイレが壊れたから急いで修理に来て欲しいと業者に電話をしても、すぐに駆けつけてくれることは滅多にありません。約束を取り付けたとしても、その時間に来てくれることは少なく、最悪の場合はすっぽかされてしまいます。
日本人からすればあり得ない事態ですが、ニュージーランドではごく当たり前のことです。こちらが慣れるしかないのですが、ストレスの元になるのは間違いないでしょう。
店の閉店時間が早い
ニュージーランドは自然の国として有名ですよね。海も山も両方あり、自然の中で四季折々のスポーツを楽しめます。
しかし、逆にいうと娯楽がとても少ないのです。オークランドのダウンタウンのような都市部などほんの一部を除いて、多くの店が17時か18時には閉まってしまい、週末は休業しています。
週末に出かける先が少なく、退屈に感じてしまうかもしれません。日本の大都市での暮らしのような生活を求めている人には、ニュージーランドは退屈すぎるかもしれません。
ニュージーランド移住する方法
長期留学生として移住
ニュージーランドで週20時間以上、3ヶ月以上の就学を希望する際に必要なビザが学生ビザです。
1年ごとの更新が必要で、基本的に就学期間に準じて更新していくことになります。また、2014年からフルタイム学生ビザを持っている外国人は週20時間までの就労が可能となりました。
時間の制約はありますが、日本にいるときのようにアルバイトをしながら大学に通うなんてこともできます。また、もし学校を卒業して日本に帰ることになったとしても、3ヶ月の観光ビザに切り替えたり、就労ビザに切り替えたりすることも可能です。
現地人と結婚して移住
ニュージーランド国籍の人と国際結婚すると、配偶者ビザを申請できます。
婚姻届の提出はニュージーランドでも日本でもどちらで行っても構いません。ビザ取得を目的とした偽装結婚も多いので、それらの調査のためにビザ発給に時間がかかる場合もあります。
このビザの発給プロセスとして健康診断や面談などがあります。また、犯罪の前歴がないことも証明しなくてはいけません。また、ニュージーランドでは同性婚も認められているので、同性同士であっても婚姻届を提出していれば、配偶者ビザの申請が可能です。
移住ビザを取得して移住
移住ビザは別名を「永住ビザ」と言います。
日数や行動の制限なく、ニュージーランド国民としてニュージーランドに住めるビザになります。
移住ビザは4つの部門に分かれており、「技能移民部門」「投資家部門」「企業家部門」「家族部門」とあります。この4つの区分から自分に合ったものを選び、申請する必要があります。
それぞれの部門で条件が異なります。あなたが永住ビザを持っていれば、パートナーや子供もニュージーランドの永住ビザを取得することができます。
ワーキングホリデーで移住
ニュージーランドのワーキングホリデーには18歳〜30歳までの人がチャレンジすることができます。1年間の期間をニュージーランドで勉強したり、働いたりできるニュージーランド体験のようなものです。
とにかく「すぐにニュージーランドへ行きたい!」という方はこの方法がおすすめです。ワーホリから永住ビザへ挑戦する日本人も多いです。
現地で就職して移住
就職難易度に関しては、個人の英語力や就職を目指す分野によっても異なります。
もし、専門的な知識を必要とする職業に就職を目指すのであれば、日本で取得した資格を持って探すより、ニュージーランド国内の専門学校を卒業した方が就職を早められるでしょう。
また、応募の際は英語でレジュメを書いたり、面接も英語なので対応できる程度の英語力は必ず必要となってきます。ニュージーランドは実力主義社会なので、具体的に提示できる資格やスコアを持っておくことが大切でしょう。
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ニュージーランド移住の生活費
1ヶ月の生活費、物価など
ニュージーランドでの1ヶ月の生活費は約1,400ドル(約100,000円/1NZD=70円)が相場と言われています。
これは、住む街によって多少左右されることはありますが大きくずれることはないでしょう。
内訳としては、
- 家賃が600〜800ドル(約42,000円〜56,000円)
- 食費が約285ドル(約20,000円)
- 通信費25ドル(約1,750円)
- 交通費が100ドル(約7,000円)
- 雑費100ドル(約7,000円)
といったところでしょうか。
ニュージーランドの食費の相場は自炊する場合も外食する場合も日本より高くなっています。逆に通信費に関しては日本の相場よりはるかに安くなっています。
ニュージーランド移住に必要なビザ
ビザの種類
ニュージーランドに渡航する際に取得できるビザは大きく分けて7種類です。
ツーリストビザと言われる3ヶ月以内の観光用のビザやワーキングホリデービザなどがあります。
また、現地の学校に通う予定もなく、働くつもりもない方で3ヶ月以上の滞在を希望の方は、長期滞在ビザを取得しましょう。このビザでは最大9ヶ月の滞在が可能です。
しかし、永住を目標としているのであれば学生ビザや就労ビザを取得し、ステップアップしていく必要があります。
取得条件など
それぞれのビザによって取得条件は変わってきます。長期ビザになればなるほど取得条件が厳しくなったり、用意するものが多くなったりします。
長期滞在の際のビザは学生ビザと就労ビザです。学生ビザは申請の際に、学校から入学許可証や学費証明書を発行してもらう必要があります。
就労ビザであれば、雇用契約書やサポートレターを会社にお願いして出してもらいましょう。どちらのビザも外部機関に発行してもらう書類が必要となりますので、早めに働きかけるようにしましょう。
ニュージーランド移住に必要な英語力
英語力
現在、永住権を取得する際に必要と言われている英語力はIELTS6.5以上となっています。
こちらのスコアは永住権取得条件に組み込まれているので避けて通ることは基本的にはできません。IELTS6.5はどれくらいの英語力かというと、英検でいうと準1級〜1級程度、TOEICで言うと900点程度と言われています。
このスコアを見ても分かる様に英語力はかなり求められるようです。
しかし一方で、英語力を必要としない永住権の申請方法もあります。それは政府の指定する職業で2年以上働き、一定条件を満たせば英語力不要で永住権を申請できるというもので、Work To Residenceと呼ばれるカテゴリです。
各職業によって条件が異なります。
ニュージーランド移住の初期費用
ニュージーランドに入る際のビザによって金額が左右されますが、学生ビザであれば400万円から500万円の用意は必要になってきます。
なぜなら、指定された期間分の学費を前もって支払う必要があるのと、事前準備として航空券の用意や、健康診断を受ける必要が出てくるからです。
また、滞在先へのお金も前払いする必要があるでしょう。学生ビザ以外であっても、基本的にビザ申請時に一定金額が口座に入っていることを証明する必要があります。
初期費用には少なくとも数百万円単位のお金を用意しておく必要があります。
ニュージーランド移住で住みやすい都市
オークランド
ニュージーランド移住で1番人気の都市は、オークランドです。
首都ではないものの、とても発展しており国の中心地となっています。オークランドのダウンタウンにはカジノがあったり、様々な種類のお店が並んだ通りがあったりといつも賑わっています。
大都会の様な雰囲気のオークランドですが、都心から少し離れると閑静な住宅街があり、自然も豊かです。都会と自然をの両方を味わうことができるオークランドにはニュージーランドの魅力が詰まっています。
クライストチャーチ
南島で1番人気の移住先が、クライストチャーチです。
規模はそれほど大きくなく、オークランドほど発展はしていません。
しかし、穏やかな雰囲気の街並みや生活するには充分の利便性があることから、オークランドに次ぐ人気都市となっています。街中には大きなショッピングモールがあったり、カジノもあります。
その一方で、ガーデンシティと呼ばれるほど公園が多く、自然色豊かです。また、オークランドに比べて土地の価格が安いので、家賃が低いところも魅力のひとつでしょう。
ウェリントン
ニュージーランドの首都、ウェリントン。ウェリントンも移住先として人気です。
交通の便がよく、他の街ほど車の必要性が高くありません。路線バスも多く走っていますし、街中にはレンタル自転車もあります。
また、政府が公認するほど安全な街でもあり「居住者と訪問者の個人の安全性に対する調査」では世界ランキング2位に選ばれたこともあります。
美術館や博物館が多くあり、そのほとんどが無料か寄付程度で楽しめます。アクティビティーも多く楽しめる街になっています。
ニュージーランド移住前にすべきこと
健康診断
学生ビザも就労ビザも事前に健康診断が必要です。
政府指定の病院で健康診断を受け、その結果を提出しなければいけません。予約が取りづらいことが多いので、ビザ申請前に予約するようにしましょう。
パスポートの有効期限のチェック
パスポートの有効期限も気を付けて見ておきましょう。滞在予定期間中にパスポートの有効期限が切れることのないようにした方がベターです。
両替
現地通貨への両替も早めにしておくことをおすすめします。空港での両替は割高になっていますので、街中の金券ショップなどレートや手数料が安いところを見つけて両替しましょう。
クレジットカードやデビットカードの方が手数料等を考えるとお得な場合もあるので、必ず用意するようにしましょう。
ニュージーランド移住の注意点
英語力をつけてからチャレンジ
移住に関しては、ある程度英語力を付けてからの渡航をおすすめします。
観光やワーホリならそこまで英語力を必要としませんが、移住となると話は別です。ビザ上は英語力不問な場合もありますが、実生活が始まると困ることばかりでしょう。
賃貸契約や車の購入など複雑な契約や大金が絡んでくる場面も多くあるからです。騙されないとも限らないので、舐められないためにも英語力は必要です。
また、就職できる早さにも差が出てきます。企業側もスムーズに意思疎通のできる英語力を持っている人を選びます。
英語の勉強はメリットしかないので、英語は早い段階で勉強を始め、渡航前にある程度身につけておくように心がけましょう。
移住先の街を調査
事前に自分の住む予定の街のことを知っておきましょう。
家の周りの利便性を確認することも大切ですが、特に危険なエリアの情報はたくさん集めておくようにしてください。留学エージェントに現地情報を聞くのもいいですし、ネット上にも危険地域の情報はでています。
いくら安全なニュージーランドであっても入らない方が良い地域や、夜歩いてはいけないエリアが存在します。
危険なエリアさえ避けることができればとても安全に過ごすことができる国なので、余計なトラブルに巻き込まれないためにも危険エリアの情報は事前に確かめておくようにしましょう。
資金計画を立てる
移住に必要な資金を必ず具体的に計算しておくようにしましょう。
学費や航空券代など明確に金額が分かっている場合は実際の金額で問題ありませんが、家賃や食費などの変動費は余分めに見積もっておいた方が安心です。
特に渡航直後はどんなイレギュラーが起こって余分な出費が発生するか分からないので、タイトな見積もりをしてしまっているといきなりお金が足りないなんてことになりかねません。
そんなことのないように、ニュージーランド移住カウンセラーなどに見積もりを依頼するのもひとつの手かもしれませんね。
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