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配偶者ビザで入国1年目の方向け、フランス移民局OFIIでのアポの流れ

フランスに長期ビザで滞在する場合、入国1年目は移民局(OFII)で面接や健康診断を受ける必要があります。ビザは海外生活において最優先事項の一つですし、どんな内容の面接なのか気になりますよね。

地域によって多少の違いはあるかもしれませんが、配偶者ビザで入国した私が2017年2月初旬に体験した移民局でのアポの内容をお届けします。みなさんの不安が少しでも解消されれば幸いです。

関連記事:フランス人の配偶者ビザで渡仏する場合の申請方法と手続きの流れ

目次

アポ取得までの流れ

パスポート

まず、入国次第できるだけ早く、記入済の移民局提出フォームとパスポートのコピー(入国日スタンプが押されたページと、名前や写真が載っているページ、ビザのページ)を管轄の移民局へ書留郵便(Avis de réception)で送りましょう

管轄オフィスの住所は移民局OFIIのサイトからも確認できますが、移民局フォームをダウンロードした際の2ページ目にもわかりやすい表が載っています。

移民局OFII公式サイト

フランス大使館ビザ申請書・用紙 「フランス移民局申請書」部分

移民局提出フォームは、在日フランス大使館にビザを申請した時点で提出したものと同じものです。ビザが発行されると同時に、大使館記入欄が記入済の移民局提出フォームが手元に届くはずです。

空欄になっているフォームの下半分は、フランス入国後に本人が記入します。

送付後、1週間程度で書類の受領証明書(Attestation)が送られてくるので大事に取っておきます。その後、OFII(フランス移民局)から召喚状(Convocation)が届くはずですので指定された日時に移民局へ行って手続きを行います。

ちなみに私は、2ヶ月後に召喚状が届きましたが、混んでいる時期はこれより遅れる可能性は十分にあります。

必要書類

フランス提出資料

私の場合、以下が移民局より当日持ってくるように指定された書類でした。ビザの種類やそれぞれのケースによって多少異なると思うので、召喚状に書かれている内容をしっかり読んで確認しておくことをおすすめします

以下の書類のほか、事前に受け取っていた受領証明書(Attestation)、フランスに以前留学していた時期の証明書や成績表も念のため持って行きました。また、配偶者ビザの方はフランス人配偶者の証明書のコピーも持っていくと安心かと思います。

  • 召喚状(複数ページにおよぶ場合、全てのページ)
  • パスポート
  • 予防接種の履歴 ※注1
  • カラーの証明写真1枚 ※注2
  • 住居証明書 ※注3
  • 収入印紙250ユーロ分 ※注4

※注1:予防接種については、子供のころからの記録をフランス語に翻訳したものを事前に作成して持って行きました。病名をフランス語で説明するのは難しいので、とても役立ちました。

※注2:写真についての指定がなかったので、以下のフランスの手続きに関するサイトを参考にして、正面、無帽、背景グレー、35×45mmで写真を用意しました。

※注3 住居証明書として、私は電気代(EDF)の3か月分の請求書を持って行きました。請求書に私自身の氏名も載っていたので最終的に配偶者の証明書はなしで済みましたが、一度、フランス人配偶者の証明書コピーを求められてひやりとしました。

※注4 収入印紙は事前に以下のサイトで購入して、印紙と支払い証明を印刷して持って行きました。召喚状の該当ページに、支払い金額が記されているので指示に従って支払いましょう。配偶者ビザで入国した私の場合、250€でした。

サイトがうまく動作しない、など不測の事態に備えて、購入は早めに済ませておくことをおすすめします。

印紙購入サイト:https://www.timbresofii.fr/

一連の流れ

以下が当日のだいたいの流れです。所要時間は全部で2時間半程度でした。それ以上時間がかかることも考えられるので、一日予定を入れずにおくことをおすすめします。

ちなみに、基本的に全てフランス語で行われますが、健康診断も含めて英語でも対応してもらえます。わからないときは、遠慮せずにはっきりと伝えましょう

  • 簡単な説明(5分程度)
  • フランス語テスト(20分)
  • レントゲン撮影
  • 看護師との面談(身長・体重測定など)
  • 医師との面談(聴診器での胸音・血圧測定など)
  • 窓口にて上記書類の提出
  • OFII職員との個人面談・契約書CIR(Contrat d’Intégration Républicaine)へサイン
  • 今後の研修(Formation)の日程決定
  • 再度窓口に行ってVignette(入国1年目の滞在許可証にあたるステッカー)を受け取り、終了

ガイダンスとフランス語のテスト

召喚状とパスポートを建物の入口で見せると、テストを受ける教室まで案内されました。教室の中にはだいたい30人くらいいたかと思います。

職員の方が、アポの流れを説明してくれます。この日はアラビア語の通訳の方がいましたが、必要があれば英語でもフォローしてくれるとのことでした。実際に職員の方も言っていましたが、このときの説明が全てわからなくても大丈夫です

その後、20分に渡るフランス語の筆記テストを受けました。細かい内容については触れませんが、テストの結果によってビザが受給されるかが決まるわけではないので、あまり緊張せずとも大丈夫です。

あくまで、フランス語の授業を取る必要があるかどうかの判断するためのものです。フランス語初心者の方でテストの内容がわかなければ、可能な範囲で問題を解いて、終わるまで待っていましょう。

健康診断

テストを受けたあとは、健康診断(レントゲン⇒看護師との面談⇒医師との面談)へと進みました。召喚状には記載がありませんでしたが、薄い生地のTシャツがあるとレントゲン撮影時に便利です。

また、医学用語や病名に慣れてない方は、看護師・医師との面接時に伝えることがある場合は、事前に紙に書いておくと当日慌てずに済むかと思います。私は既往歴や予防接種の履歴をフランス語(英語でも)で表にして持って行きました。

フランス語での病名は辞書やWikipediaのフランス語のページで簡単に調べることができます。私は、3種予防接種を受ける必要があるとのことでした。後日、近隣の予防接種センターでアポを取るよう、連絡先などの案内を受けました。

個人面談

移民局職員の方との個人面談の主な内容は、契約書CIRへのサイン、以降の研修の日程の決定でした。(※この後、フランスの歴史などについて、フランスでの行政手続きについての研修を2日間受ける必要があります。)

私はとても緊張していたのですが、流れ作業的な対応ではなく、ジョークも交えながらゆっくりとわかりやすく説明してくれました。質問もしやすい雰囲気でした。

まとめ

大事な手続きに関することなのでとても緊張したのですが、実際には滞りなく進みました。終わってみると、職員の方々の対応は親切丁寧でしたし、ほかの外国人の方々と話したりして楽しい一日でした。

このあとに、フランスの歴史について、フランスでの事務手続きについての研修をそれぞれ1日ずつ、必要な場合はフランス語の授業を受ける必要がありますが、異常の内容でおおむね手続きは終了です。

しっかりと書類を準備するのはもちろんですが、移民局に直接質問できる絶好のチャンスなので、聞きたいことがないか事前に考えておくことをおすすめします。

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この記事を書いた人

食べるのと飲むのが大好きな関西人。学生時代に1年留学していた南仏に、縁あって2016年12月より再び在住しています。
フランスで強く(!)楽しく生きるためのヒントになる情報を発信できればと思っています。

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