上海で部屋を借りるとほとんどの物件がシャワールームのみでバスタブがありません。もしバスタブがあったとしても保温することを考慮していない構造の為、せっかくお湯を張ってもすぐにぬるくなってしまったりします。
仕事で疲れた身体と心を温かいお風呂で癒したい……。日本人ならこう思ってしまうこともしばしばです。そんな時は極楽湯に行きましょう!
上海に2店舗、極楽湯は大人気
日本のスーパー銭湯、極楽湯は2013年に上海の浦東エリアに1号店を出店。すぐに日本人だけではなく中国人にとっての憩いの場として人気を博すようになりました。
2015年には浦西エリアに2号店を開店、こちらも大人気となっており、週末には入場制限が行われることもある程です。現在は上海の2店舗の他、武漢に3店舗目をオープンしています。
極楽湯1号店に行ってみた
筆者の最寄となる極楽湯は上海の東側、浦東エリアにある1号店です。
冬のある日、癒しを求めて開店の10時に足を運んでみました。平日のこの時間でも既にお客さんが多数来ていました。
入口は和風なのかお祭り風なのか、にぎやかなデコレーションです。
料金は日本より高めの138元
入口で靴をロッカーに入れると鍵を持って受付へ。ロッカーの鍵と引き換えに手首に通す腕輪状の電子キーを受け取ります。
以降、館内での飲食を含む有料のサービスはこの電子キーに貼ってあるバーコードをスキャンすることで管理され、最後にレジで精算となります。
ちなみに入場料は138元。1元=15円で計算すると2,070円となり、日本と同等かちょっと高めの価格設定です。それでも大人気というところがすごいわけです。
デザインを選べる館内着
電子キーを受け取ったら館内着をもらいましょう。
専用のカウンターがありますのでお好きなデザインの館内着を選んで受け取ります。帰るときにはこのカウンターに館内着を返します。
いよいよお風呂へ!
男湯ののれんをくぐって脱衣所に入ります。電子キーに書いてある番号と同じ番号のロッカーを使用します。フェイスタオル、バスタオルはお風呂の入り口に置いてありますので自由に使用できます。
早速、お風呂場に行ってみましょう。扉を開けるとそこには大きなかめが置いてあり、かけ湯について説明するボードが置いてあります。
温泉、銭湯などの入浴マナーとしてまず身体を洗ってから、というのは日本人には常識ですが、中国人客に向けた正しい入浴マナーを啓蒙する仕組みがきちんと用意されています。
少し眺めていたところ、全員が足を止め、ボードに書かれている通りにかけ湯をして身体をきれいにしていたのが印象的でした。
このようなお風呂の文化やルールを啓蒙する案内板(タオルを湯船に入れない、泥酔して風呂に入らない、必ずかけ湯をしてから湯船に入る等の内容)は館内何か所かに置されており、中国人客も皆正しくマナーを守って入浴しているようでした。
お風呂は露天岩風呂をはじめ露天壺風呂、高濃度炭酸泉、美肌風呂、漢方や人工温泉などその時々で変わる日替わり温泉の他、ジェットバスやサウナ等も完備しており、バラエティに富んでいます。
筆者はサウナが大好きでサウナに入った後に水風呂に入るのですが、もちろん水風呂も完備。但し筆者以外誰も入っていませんでした。
岩盤浴コーナーや休憩スペースも充実!
お風呂を一通り堪能した後、館内奥へと足を運んでみるとそこには畳が敷いてある休憩スペースや、ベンチがたくさん置いてあるスペースがあり、お風呂上りの身体を休めることができるようになっています。
飲み物やアイス等を販売しているコーナーもあります。
その奥には岩盤浴コーナーがありました。温度が少しずつ違う窯が5~6か所に設置され、中で寝たままじっくり汗をかくことができました。
2階にはレストラン
2階へ向かう階段を上がってみると、そこにはレストランが。時間が早くて写真ではまだ営業していませんが、お昼頃には空席がない程の大盛況。中華料理、和食等を楽しむことができます。
筆者はかつ丼を食べましたが、なかなかの味でした。
3階にはリクライニングソファー
3階に行ってみるとそこにはリクライニングソファーがずらりと並ぶ休憩スペースが。壁際には無料で使用できるPCが設置してあり、インターネットにアクセスできます。ちなみに館内には無料Wi-fiが設置されています。
日本の漫画も充実
さらにそこには日本の漫画が大量に!置いてあるラインナップはちょっと古めですが、いわゆる名作はほぼカバーされていてちょっとしたマンガ喫茶顔負けです。
結局その日はお風呂、マンガ、お風呂、マンガ、というループを何度か繰り返し、開店から8時間程極楽湯で過ごしました。
極楽湯で心身ともに癒されましょう
宣伝のようになってしまいましたが、オープンから既に4年程経過しているにも関わらず、質の高いサービス水準を維持しているところが極楽湯の素晴らしいところだと思います。
その裏には日本人スタッフの方の並々ならぬ努力があるのだろうと思うとなんだか元気が出てきますね。上海で生活をしてちょっと疲れた時などにおすすめですよ。
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